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調査内容

万葉の森公園、万葉亭で1300年前の食を学ぶ

次に1200円の貴族の食事。万葉食は季節によって内容が変わるため、今回は夏のメニュー「家持膳」を頂きました。

万葉亭_貴族1200円メニュー

家持膳という名前の由来は大伴家持の和歌に登場する、鰻を使用しているから。お品書きにもしっかりと和歌が書いてあります。

いしに われ物申す夏痩せに よしという物そ むなぎせ(巻16-3853)

「石麻呂殿に申し上げます。夏痩せには鰻がいいそうですからお召し上がりください」
これは戯笑歌というもので、いくら食べても飲んでも体がひどく痩せていた石麻呂という人を、家持がからかって詠んだ歌なんだそう。
それにしても、1300年前にはすでに鰻に対して「夏痩せにいい」という滋養強壮のイメージがあったのですね。

この和歌の次、16巻3854首にはその続きとなるような歌があるとも教えていただきました。

痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた むなぎを漁ると 河に流れな(巻16-3854)

「痩せに痩せているとはいえ、生きていけるなら儲けもの。元気になろうと鰻を捕ろうとして、川に流されることのなきよう」
同じく大伴家持の戯笑歌。リズミカルに、先ほどの揚げ足をとるようなことを詠んでいます。

万葉亭_貴族1200円万葉食

貴族の食事はこんな感じ。庶民の食事に比べ、品数、彩ともにかなり増えています。和歌に詠まれていた鰻は中央、クマザサの葉の上にありました。
よく見る蒲焼とは違った、丸い筒のような形。実はこれが「蒲焼」という名前の由来となった焼き方なんだそうですよ。その昔は、鰻の調理といえばぶつ切りを竹などの串に巻き付けて焼くのが一般的でした。この形が「蒲の穂」に似ていることから「蒲焼」と呼ばれるようになったんだとか。諸説あるようですが、納得の理由です。
古代米のひとつ、赤米は月草の会の方々がご自分で精米されているそう。ふかふかでおいしいごはん。きびももちもちしていておいしかったのですが、やはり庶民と貴族、食べているものが違います。

万葉食_心太

天然の天草を使ったという心太の上に乗っているのは当時「はねず」と呼ばれていたニワウメ。小さいながらもしっかりと梅の味がしました。
そのほかには茄子と椎茸の煮物に万葉植物の揚げ物、藻類の酢の物、木菓子はマクワウリと「ひし形」という言葉の由来となった四角い葉を持つ「ひし」の実があります。
そして「いはゐづら」と呼ばれていたスベリヒユのお浸し。生姜醤油でおいしくいただきましたが、これは現代でもよく見る雑草だそう。ネットで検索してみると確かに道端で目にしたことのある植物…!雑草がこんなにおいしいなんて驚きでした。

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