クリスマスの定番菓子♪ シュトレンとパネトーネ
公開日:2020/12/18
甘い物とあらばなんでも調査!がモットーのハマラボスイーツ部。
今回は、ヨーロッパではクリスマスに定番のお菓子「シュトレン」と「パネトーネ」をご紹介します。
ドイツ発祥のクリスマスの定番菓子「シュトレン」
14世紀に東ドイツのザクゼン州ドレスデンで誕生したといわれるお菓子「シュトレン」。
ドイツ語では坑道を意味する「シュトレン(Stollen)」は、表面に粉砂糖をまぶした、ゴツゴツした重厚感のあるお菓子です。
生まれたばかりのイエス・キリストを毛布でくるんだ姿をイメージした、とも言われています。
ドイツでは、クリスマスの4週間前から少しずつスライスして食べて、クリスマス当日を楽しみに待つのだそうです。 現在ではクリスマス菓子として世界的にも有名です。
ドイツパンのお店「ロッゲンメール」
シュトレンはドイツ発祥ということで、
シュトレンを求めて高丘にあるドイツパンのお店「ロッゲンメール」へ。
Roggenmehlはドイツ語でライ麦粉
11月の後半頃からパン屋さんやケーキ屋さんで販売がはじまるシュトレン。
予約制のお店も多く、12月の半ばに伺ったので売り切れてしまったのではと心配でしたが、まだ店頭にシュトレンが並んでいました。
チョコ・シュトレン(左)、シュトレン(右)
ロッゲンメールでは、ノーマルな「シュトレン」と「チョコ・シュトレン」を販売。
サイズはMサイズ、Sサイズ。
あとは袋入りの一切れずつのスライスを販売 。
シュトレンのスライス
おおよそ11月の後半からスライスを販売。
12月からはM・Sサイズのシュトレンを販売しているそうですが、クリスマスが近づくにつれてどんどん売れていくそうで、予約の方を除くとチョコ・シュトレンSサイズは出ているもので全て。シュトレンも残り少なくなっているそうです。シュトレンがお目当ての場合なら予約がベストですね!
ロッゲンメールでクリスマスに大人気なのは、ライ麦と自家製サワー種を使った「ドイツパン」。
砂糖不使用のヘルシーなパンです。
何でもシチューに合うのは、フランスパンよりドイツパンらしく。
ドイツパン研究会の理事もされているご店主曰く、「クリスマスのシチューは本格的なパンと一緒に食べたい 」とクリスマスにはパンにこだわる方が多くなるので、クリスマス当日はドイツパンが奪い合いなのだとか。
今回はひとまずお目当てのシュトレンをゲット
「シュトレンMサイズ」と「チョコ・シュトレンSサイズ」。
パッケージも可愛らしい。
ご店主と奥様が大変気さくで、親切にドイツパンのおいしい食べ方を教えてくださったので、今度はぜひドイツパンも楽しみたい。
ロッゲンメールのシュトレン Mサイズ
ロッゲンメールのシュトレンは、バターをたっぷり入れた生地に長時間ラム酒に漬けたドライフルーツを入れて、アーモンド、マジパン(アーモンド粉末と砂糖、卵白などを混ぜてペースト状にかためたお菓子)、7種類のスパイスを加えて焼き上げたもの。
できたての新鮮なものより日が経つほどに味なじんでおいしくなるそうです。
食べごろには白い砂糖が生地になじんで溶けてしまうのだとか
クリスマスまでに毎日少しずつスライスして食べると認識していたので、毎日家族で食べたら3日と持たずに、あっという間になくなってしまうわー! と思っていましたが、クリスマスまでの週末(日曜)に週1で食べるものでした。
少しずつ食べる間も常温保存でだんだんと熟成。
ドライフルーツがぎっしり
レーズンやオレンジピールなど、ラム酒に長時間つけたドライフルーツで生地全体は味も香りもフルーティ!
7種類のスパイスには、シナモンとカルダモン…… 私の舌では残り5つは何だか分からないけど複雑に絡み合った深~い味わい。フルーティかつラム種の風味にナッツとドライフルーツがぎゅぎゅっとつまっているから食べるとリッチな気分。
きっと大人ならどんどこ食べるより、1切れずつじっくり味わいたいおいしさ。
でもやっぱり、クリスマス前に食べ終わってしまったからと再度購入に訪れるお客様が多いのだとか。
ロッゲンメールのチョコ・シュトレン Sサイズ
ドライフルーツがぎっしり
生地にはチョコレートとオレンジピール。
砂糖をまぶした上から全体をチョコレートでコーティングしたチョコ・シュトレン。
チョコはテンションあがる
コーティングのチョコレートはビターチョコ。
砂糖でコーティングしたノーマルなシュトレンは甘みが強いけど、チョコ・シュトレンはほろ苦くも甘い濃厚なお味。
ビターチョコと濃厚なチョコ生地、オレンジピールの組み合わせが最高においしい。
大人だけでこっそり食べたいリッチなチョコレート味です。
日に日に味がなじんでいくのを楽しみたい
クリスマスを待ちながら残りも少しずつスライス。
日に日に味がなじんでしっとりとおいしくなるので、残りのシュトレンも楽しみ。
イタリア発祥のクリスマスの定番菓子「パネトーネ」
シュトレンについて調べていたら、ヨーロッパにはもうひとつ「パネトーネ」というクリスマス定番のお菓子が存在するようだ。
「パネトーネ(Panettone)」は15世紀にイタリア・ミラノで誕生したといわれるお菓子。
パネトーネ種という天然酵母を使用した、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツ入れたドーム型のパンです。
Panettoneの意味は、イタリア語で大きなパンを意味するpane「パン」+語尾オーネ「大きい」。または「トニーが発案したパン」という説があります。
元々はイタリア発祥のお菓子ですが、南米大陸に渡ったイタリア系移民によってブラジルやペルーなどでもパネトーネはクリスマスの定番菓子に!
本場ではクリスマスの時期、スーパーにパネトーネが山積みにされるのだとか。
大量に購入して友人や親戚に配る習慣があるというパネトーネ。
シュトレンと違って、食後のデザートやおやつ、朝食、昼食にと何度も登場し、クリスマス以降もパネトーネがなくなるまで食べまくるらしい。
パネトーネを探して 無添加・天然酵母の「相馬パン」
浜松でパネトーネを製造しているお店がないかな、と探したところ見つけたのが高丘にある「相馬パン」。
相馬パン工場直売店
食品添加物不使用、生地はもちろん材料にいたるまで全て工場で手作りし、使用する水からこだわるパン屋さんです。毎日全国各地に焼き立てパンを配送。近隣のスーパーやコストコ浜松倉庫店でも販売しているので、相馬パンを見掛けたことがある人も多いのでは。
土日がお休みです
直売店にはスタッフさんが常駐していないので御用の方は呼び出しボタンをプッシュ
種類が豊富な無添加の天然酵母食パン
玄米食パン、全粒粉食パン、胚芽食パン、あん食パン、モリンガ十七穀米食パンなど。
この日は店頭にありませんでしたが、他にもライ麦食パンやぶどう食パン、竹炭食パンなど15種類以上の食パンを製造。全て無添加の天然酵母食パンです。
お買い得なパンもいっぱい
直売店にはお買い得なパンがいっぱい。
形くずれなどによる訳ありパン。たくさん作り過ぎてしまったパンなどが割引価格に。
ふわっふわっのコッペパンもうれしい価格でゲットできます。
相馬パンのコッペパンはファッションブランド「niko and…」が展開するカフェ「niko and…COFFEE」で大人気のメニュー「ニコパン」でも使用されている話題のコッペパンです!
こっちもなんてお買い得!!!
「おいしそうなパンがいっぱいあるけど、お目当てのパネトーネが見当たらないの!」
スタッフさんに尋ねたら出てきました「パネトーネ」と、なんと「シュトレン」も。
せっかくなので両方ゲット。
店頭には置いてありませんが在庫があれば出してくださるそうです。
どちらもクリスマス限定商品。確実にゲットしたい方は予約がベターかも。
パネトーネ(右)とシュトレン(左)各1,000円
相馬パンではInstagramを見た方限定で、パネトーネとシュトレンに「ぶどうとアーモンド」と「ノアレザン」の全部で4種類をセットにした相馬パンのクリスマスセットを2020年12月24日まで販売。
Instagramではお買い得なパンの情報も更新されるので要チェックですね!
詳しくは、相馬パンInstagramより
https://www.instagram.com/somabread/
相馬パンのパネトーネ
ドライフルーツ(レーズン、クランベリー、パパイヤ、パイナップル)とラム酒漬けレーズン、オレンジピールがたっぷり入ったパネトーネ。シュトレンと同じように日が経つほど熟成されておいしさが増していきます。
パカッ
思いっきり半分に切ってしまいましたが、紙型をつけたままホールケーキと同じように食べる分だけ縦に三角に切り分けるのが王道なのだとか。
ドライフルーツがこんなにたっぷり
こーんなにたっぷり
たっぷりのドライフルーツを使用しているから香りも味もフルーティ。 甘みは十分あるもののくどくはなくて食べやすい。シュトレンより軽いのでパクパク食べてしまいそう。
スーパーなどで販売している輸入ものの箱入りパネトーネはあまり得意ではなかったけど、相馬パンのパネトーネは食べやすい!
翌日食べたら、昨日よりしっとりしてさらにおいしい。
そのままでもおいしいけど、オーブントースターで軽くトーストしたり、フレンチトーストにしたり、アイスをのせて食べたり、楽しみ方もいろいろ。
パネトーネは日持ちするので、いろんな食べ方をじっくり挑戦してみたい。
相馬パンのシュトレン
箱入りでちょっとパウンドケーキみたいなシュトレン
シュトレンには一般的には白い砂糖がまぶされているけど、相馬パンで使用しているのは洗双糖(せんそうとう)というサトウキビから作られたミネラル豊富な砂糖。
相馬パンのシュトレンはさわやかなお味。
スパイスを使用していないようで、スパイスが苦手という方やお子様にもきっと食べやすい。
生地に入っているのはレーズンとオレンジピールとくるみ。
食べて存在に気づくのは、プチプチした食感が楽しいイチジク!
ラム酒漬けのイチジクが入っている
甘~いイメージがあるシュトレン。
スパイスを使用しないならもっと甘いのではと思うかもしれませんが、スパイス入りのシュトレンより甘みは控えめ。くどくなくて食べやすい!
ベーグルだってクリスマスしたい「ヘルシーなシュトレン」
ポーランド発祥といわれている「ベーグル」。
日本でも一般的なものになりつつあるベーグルだってきっとクリスマスしたいのです。
シュトレンを含むクリスマス定番菓子は高カロリー揃いですが、ベーグルだったらヘルシーなシュトレンに!
ベーグル専門店BAGEL&BAGELの「シュトーレンベーグル」
ラム酒漬けのイチジクが入っている
浜松駅ビルメイワンエキマチにあるベーグル専門店「BAGEL&BAGEL(ベーグルアンドベーグル)」で、クリスマス限定で11月の中旬から販売しているのが「シュトーレンベーグル」。
イメージ画像より粉砂糖が多め
ほんのりとシナモンが香る生地に、くるみ、レーズン・オレンジピール・クランベリーのドライフルーツを練り込んだベーグル
もちっとどっしりしたベーグル。
賞味期限はそのままなら翌日、冷凍すれば1ヵ月保存可能。
長期保存できるところがシュトレンと同じでありがたいですね。
ドライフルーツが少なめの断面になってしまった
一般的なシュトレンと比べると、スーパーヘルシー!
シュトレンかと問われると「ベーグルですね」と返してしまいますが、ダイエット中だけどシュトレン気分味わいたいんじゃ、という方でも軽くいただけて良きかな。
他にも冬季限定のベーグルには「ピスタチオホワイトチョコ」や「クランベリーホワイトチョコ」「マロンショコラ」などがあるので、今だけの味を楽しみたい。
師走に入ってバタつくあまり、つい忘れがちになっていたクリスマス。
急いでシュトレンを購入に向かったけど、12月の半ばではやはり売り切れのお店も。シュトレンを購入するには早めに予約をしなくてはですね!
来年はチョコ・シュトレンの大きいサイズを購入しようかな。
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- 甘い物とあらばなんでも調査!をモットーとし浜松のスイーツを食べまくる部活。
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