エディブル・フラワーを使っておうちで春を感じよう
公開日:2020/05/08
#Stay at home
新型コロナウイルス感染症による外出自粛要請で、自宅で過ごす時間が増えてきている今日この頃。
ハマラボでも、外出自粛中の自宅での過ごし方を模索してみたいと思います。
おうちで春を感じよう
外出自粛ムード、おうちの中にばかりいると季節を感じられない気がしませんか? 花々を目にすると春らしさを感じることが出来ますよね。自宅で「エディブル・フラワー」を使って春を感じちゃいましょう。
エディブル・フラワーとは
エディブル・フラワーは、観賞用とは別に、食用に栽培された食べられるお花です。
直訳すると、「edible=食べられる」「flower=花 」。
色鮮やかなお花の色は食卓を綺麗に彩り、とっても優雅な気分にさせてくれます。また、料理に彩りを添えるだけでなく野菜のようにビタミンやミネラル、食物繊維をバランスよく含んでいるので、実はとっても身体に優しい食材なのです。
浜松市は花の生産地
ここ浜松市は日本有数な花の生産地!
日本一の生産量を誇るガーベラをはじめ、菊やこでまり、トルコギキョウ、フリージア、スイートピーなど多種多様な花を、浜松の温暖な気候を活かし栽培しています。
もちろん地元・浜松で栽培されたエディブル・フラワーもあります。今回は浜松産のエディブル・フラワーを使って、春気分を味わっていきたいと思います。
エディブル・フラワー購入
さっそく事務所近くのスーパー、ビオ・あつみ浜松(中区砂山町)でエディブル・フラワーを購入してきました。
エディブル・フラワー
エディブル・フラワーは野菜コーナーにありました。
店員さんに確認したところ、花のシーズンのみ販売しているそうです。
シーズン中も必ず店頭にあるとは限らないそうなので、購入したい方は店員さんに相談したほうが良さそうですね。
今回、購入したエディブル・フラワーは、NPO法人てくてく てくてくファーム(南区田尻町)で栽培しているお花です。
てくてくファームで栽培
完全無農薬・化学肥料不使用と記載されています。
※ 観賞用と食用のエディブル・フラワーでは、使用している農薬の種類や量など栽培過程が異なるため、誤って観賞用の花を使用しないようにご注意ください。観賞用の花は誤って口にすると、嘔吐や中毒などの原因になる場合もあります。
それでは、購入したエディブル・フラワーをご紹介します。
キンレンカ(金蓮花)
キンレンカ
和名はキンレンカ(金蓮花)、「葉っぱが丸くハスの葉に似ていて金色の花を咲かせること」が由来だそうです。英名では「ナスタチウム」と呼ばれており、食べると花や葉にピリッとした辛味があるので、ラテン語のnasi(鼻)とtortium(ゆがむ)からつけられたようです。
葉、花、果実、種子は辛みと酸味があって食用になり、サラダや彩りによく使われます。
用途 | サラダや彩り |
---|---|
香り | 独特の香り、アブラムシを遠ざけるといわれている |
栄養素 | ビタミンC、鉄分が豊富、抗酸化作用を持つ |
花言葉 | 「勝利」「愛国心」 |
食べるにはいささか大きくないか?
香りが強く、花やガク部分も大きいので本当に食べられるのかと思ってしまいます。
まさかの一緒に入っている葉っぱも食べられるようです。
パンジー&ビオラ
パンジーとビオラ
パンジーとビオラは、学術的には同じものであり明確な違いはないが、園芸の世界では区別する傾向があるそうです。
一般的に、花の大きい品種を「バンジー」、花の小さい品種を「ビオラ」と呼んでいるそうです。
サラダやスイーツなどに使われます。
用途 | サラダやスイーツ |
---|---|
香り | ほんのり花の香り |
栄養素 | 食物繊維、ビタミンA・ビタミンCが豊富 |
花言葉 | 【パンジー全般】「もの思い」「私を思って」 |
【パンジー紫色】「思慮深い」 | |
【ビオラ全般】「誠実」「信頼」「忠実」「少女の恋」 | |
【ビオラ紫色】「思慮深さ」「誠実」「揺るがない魂」 |
洗ったあとなので湿ってます
私は花に全く詳しくないのですが・・・
おそらく上の大きい方がパンジーで、下の小さい方がビオラなのでしょう。
おそらくビオラ、食べやすそう
パンジーは大きくて食べにくそうですが、ビオラは小さくて食べやすそうです。香りも大ぶりのパンジーの方が強いです。青系の色なので、若干食欲をそそられないかもしれません。
だんだん食べやすそうか否かという目線になってきました。
キンギョソウ(金魚草)
キンギョソウ
和名はキンギョソウ(金魚草)、英名では「スナップドラゴン」とも呼ばれています。ミツバチが花の中に入って蜜を吸う様子を、ミツバチが竜に飲み込まれている様子をなぞらえてつけられたそうです。
花びらもガクも柔らかく、食べやすいお花で、いろいろな料理に使われます。
用途 | いろいろな料理 |
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香り | 香りは淡泊 |
栄養素 | ビタミンCの含有がイチゴより多い |
花言葉 | 「おしゃべり」「でしゃばり」「おせっかい」「推測ではやはりNO」 |
ピンク色と黄色
果実のよう
香りもきつくなく、色合いも淡いので食べやすそうです。
エディブル・フラワーの使い方
エディブル・フラワーには、生花かドライフラワーの2種類があります。今回購入したお花は生花にあたり、生花はサラダ、ドレッシング、ジャム、天ぷら、ちらし寿司、ケーキの飾りなどに使われます。
基本的には、ONする(のせる)だけ!、INする(入れる)だけ!なので、お料理の技術ゼロでも大丈夫です。
使う前には水洗いをしてくださいね。
- 保存方法
- 基本的には生野菜や果物と同じ方法で保存します。あまり長く保存することはできませんので、購入後2~5日くらいを目安に利用します。乾燥に弱いため、湿らせたキッチンペーパーの上に載せ、ラップを掛けて野菜室で保管します。乾燥してきたら霧吹きで湿度を加えてあげてください。
ONするだけ
まずは、簡単にのせるだけの使い方をしてみます。
飲み物
キンレンカの葉とパンジー&ビオラ
本当にのせただけです。なぜか南国風に仕上がりました。
(葉っぱはこの時食べられるとは思っておらず)
クッキー
オレンジ色のキンレンカの存在感よ
クッキーに、生クリームと花をのせてみました。やはりキンレンカは大きいですね。
INするだけ
お次は、入れる使い方をしてみます。
氷
製氷皿にエディブル・フラワーを入れて氷を作ります。
製氷皿の枠が小さくて花がハミ出てますね
凍らせたのがこちら
宝石みたい
製氷皿から取り出してみると、カラフルな氷の塊が宝石みたいです。
続いて、丸い製氷皿でも作ってみることに
丸い氷も作ってみよう
凍らせたのがこちら
一度沸騰させた水を使って氷を作ると透明な氷ができると聞いたことがあったのですが、どうやら上手くいかなかったです。(ゆっくり凍らせるのが重要らしく家庭では難しいそうです)
ビオラとキンギョソウは涼しげ
キンレンカは少し変色した様子
ゼリー
器に、ゼラチンを溶かしたジュースとエディブル・フラワーを入れて作ります。
花は下向きに
花が液体に浮かんでしまうので、花が浸かるくらいにゼラチン液を入れたら一度冷やして固めます。花が固定できたら残りの液体を入れて固めます。
これで一度冷やす
出来上がったのがこちら
キンレンカ
キンギョソウ
パンジー
美しい~
透明なゼリーの中にお花があるのは本当にキレイ!なんですが、食べると思うとすごい存在感です。
生春巻き
生春巻きは馴染みのない方が多いかもしれませんが、ものすごく簡単に作ることができる食べ物です。
生春巻きセットを用意
水に一度浸したライスペーパーに好きなものを巻くだけです。
パンジーとエビ
野菜と花だけだと妖精のような気分になりそうなのでエビも入れました。
キンレンカとエビ
適当に水菜をのせて
適当に水菜をのせて、ライスペーパーをくるくるっと巻いたら完成です。
花の存在感よ
お~、これは!
通常の生春巻きより、かわいさが格段にアップしました。
大ぶりの花を使用したので花が目立ってますね。
~春爛漫~
作った(ONとINしただけ)料理を一堂に会してみました。
大集合
とっても色鮮やか~!
季節を感じられる、目にも楽しい食卓が演出されていますよね?
お味はいかが?
実際に食べてみたところ、エディブル・フラワーの種類によってさまざまな味がします。
少し辛いキンレンカ
キンレンカは、オレンジ色がキレイなため思いっきりゼリーや氷に入れてしまいましたが、少し辛い味がするのでデザートよりもサラダに向いています。
レタスなパンジー
パンジーはレタスのような味。
花びらによっては甘みがあったり。
大ぶりになると花びらも厚みがあります。中心部分まで全部食べるのは少し難しいかも…
小ぶりのビオラとキンギョソウはクセがないので食べやすいです。
キンギョソウはザラザラした食感。
料理としては、
飲み物にのせると完全に飾りになります。(食べないでしょう)
花入りの氷は溶けてくると、飲み物の風味が変わってきました。どんな風に変わったのか表現できないのですが、花の味が染み出してきたのでしょう。
クッキーは、クッキー自体と生クリームの味が強くて花の味がわからず、ある意味食べやすかったです(いいのか?)
ビオラのゼリー
ゼリーは、ほのかな花の香りや甘みを楽しめます。
そして見た目がとにかく美しいけれども、つるんとした食感の中に花がドーンといるので食感でのごまかしが効かないです。花そのものなので大ぶりのものだと食べるのには抵抗感があるかもしれません。
南国ベトナムセット~
生春巻きはどんな花でも◎だと思います。 野菜と一緒だからか、スイートチリソースをつけたからか、花が入っていることが全然わからない(いいのか?)で食べることができました。
何と言っても植物なんで、葉っぱ類に混ぜると断然食べやすい!
エディブル・フラワーは食卓を鮮やかで華やかに彩り、春を感じさせるにはバッチリだと思います。
本気で食べる目的ではなく彩りメインになると思いますが、食べ専!という方にはサラダや生春巻きをオススメします。
春を感じたい時はもちろん、ちょっと食卓を華やかにしたい、ホームパーティやサプライズしたいなど様々なシーンで利用できそうです。
ビオあつみでは豊橋市産(豊橋市はエディブル・フラワー生産の全国シェア90%!)の違う種類のエディブル・フラワーも販売しているのですが、GW明けに寄ったところ母の日が近いからか「カーネーション」のエディブル・フラワーを販売していました。母の日の食卓をエディブル・フラワーで彩るのも乙ですね。
この記事を書いた人
- 文鳥を飼っています。
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