全部知ってる?静岡いちご食べ比べ!
公開日:2018/02/15
いちごのおいしい季節になり、スーパーの生鮮食品売り場には様々な品種のいちごが並ぶ今日この頃。静岡県産のいちごって、どれだかわかりますか?
代表的なのは不動の人気品種「紅ほっぺ(べにほっぺ)」ですが、最近は2017年に品種登録されたばかりのルーキー「きらぴ香(きらぴか)」にも注目が集まっている様子。
もちろん昔ながらの静岡いちご「章姫(あきひめ)」も負けていません。
今回は静岡いちご主要3品種を食べ比べ!それぞれの特徴やおすすめの食べ方を調査いたしました!
静岡県のいちごの歴史
全国的にも有名な「紅ほっぺ」の出身地であり、いちごの生産量も多い静岡県。
そのいちご栽培の始まりは明治時代とされています。
3つの説があるそうですが、そのいずれも石垣の斜面へと植え付けをする石垣栽培を起源としているのだとか。
現在では年間1万トン以上と全国でも上位の生産量を誇る静岡いちご。
もちろん西部でもいちご栽培は盛んで、浜松市周辺だけでも10件以上のいちご狩りが楽しめる観光農園があります。
いちごを専門にスイーツランチを提供するカフェもあるのだとか。
静岡県のいちごに詳しくなる
まずは静岡いちごのルーツや由来をご紹介。
情報、味ともに知り尽くした静岡いちご博士を目指します!
- 章姫(あきひめ)
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紅ほっぺの親であり、全国的にも知名度の高い「章姫」。2015年(平成27年)時点での生産量は全体の13%と、90%以上を占めていた2000年代に比べるとかなり少なくなりましたが、それでも根強い人気があるようです。
「久能早生」と「女峰」の交配種であり、「久能早生」の育成者である萩原章弘氏が開発、育成しました。開発者の名前にちなみ、「章姫」と名付けられています。 - 紅ほっぺ(べにほっぺ)
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ほっぺたが落ちるほどおいしいことからその名のついた「紅ほっぺ」。
全国的に人気があり、2015年(平成27年)時点で静岡県内のいちご生産量の76%を占めています。
2002年(平成14年)に品種として登録されました。「章姫」と「さちのか」を掛け合わせた品種であり、1994年(平成6年)より磐田市にある静岡県農業試験場で育成、選抜が行われた、遠州生まれのいちごです。なんだか親近感。 - きらぴ香(きらぴか)
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「きらぴ香」は、2015年時点の全体生産量は11%ですが、2018年頃までに8割の生産をこの品種に切り替えるとの情報もあるほどの大型新人。大型新いちごというのが正しいのでしょうか。
現在は静岡県でのみ栽培が認められている、正真正銘の静岡いちごです。
静岡県農林技術研究所において、17年にわたる開発の末に誕生。最初の交配から何度も交配、選抜を重ねていますが、元をたどると「紅ほっぺ」が親なのだとか。
今回はこの主要3品種を食べ比べ!
しかし、静岡が誇るいちごは「かなみひめ」や「ミクベリー」などまだまだある模様。追調査の余地ありです!
いざ!食べ比べ
今回は浜松市内のスーパーマーケットで3品種とも購入。
研究員aの姉親子も参戦し、世代の違う3人の意見が集まることとなりました!
章姫
まずは、静岡いちごの最古参、章姫。
1月半ば、旬真っ盛りのお値段は300gで600円前後。
果皮は薄い赤色で、一見するとまだ熟れていないのでは?と思ってしまうような白いいちごもありました。
形は細長く、大きさは中くらいで、果実の断面はきれいな白でした。
早速実食です! まず感じるのは果肉のジューシーさ。やや柔らかい果皮の内側には果汁が詰まっていました!
滴る果汁
味は甘味が強く、ジューシーさも相まってフレッシュな印象。
熟れてないのでは、という心配が嘘のように甘く、酸味はあまり感じません。
リンゴにも似た香りがしました。
あっさりとしているのでパクパク、いくつでも食べられてしまいそうなおいしさです。
姉の子供はこの章姫がお気に入り。お子様でも食べやすい味のようです。
紅ほっぺ
お次は章姫の交配種、紅ほっぺ。
こちらも300g/600円前後で販売されていました。
コロンとした丸みのあるフォルムで、「紅ほっぺ」の名にふさわしく、鮮やかな赤い果皮をしています。
一口食べてみると、やや固めの食感。果皮が傷つきにくいため、柔らかいいちごに比べると日持ちも長めなのだそう。
先ほどの章姫とは違い、まず感じるのはさわやかな酸味。甘味も十分にあり、バランスの良い味といえます。
可愛らしい形やしっかりとした酸味から、ケーキとの相性もよさそうだと感じました。ショートケーキの上の甘酸っぱいいちご!の味ですね。
今回食べ比べを行った紅ほっぺのサイズは章姫と同じくらいでしたが、一般的には大きめのサイズが多いようです。
これは研究員aの姉が大変気に入っていました。「これぞいちご!という味と香り」なのだそう。
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楽天市場でこの商品を見るきらぴ香
最後はデビューしたての「きらぴ香」。
静岡のブランドいちごとして売り出されているためか、章姫、紅ほっぺよりは少し高価な300g/800円前後。
「きらきらとした宝石のような輝き」と「品の良い甘味と香り」から名付けられたという「きらぴ香」。その名に恥じぬ美しいつやがあります。断面まで淡い赤色なのも特徴のようです。
食べてみると、食感は紅ほっぺ以上にシャキシャキとしており、果汁も多くジューシーでした。
瑞々しい甘酸っぱさの中に、しっかりと香りを感じます。
かなり大きめのサイズでしたが、大味ということはなく、いちごのおいしさをしっかり楽しめました。
個人的には上品な甘みとがっていない酸味のバランスが絶妙なきらぴ香がいちばん気に入りました。
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静岡いちごデータまとめ
いちごのデータと食べ比べた感想をまとめて、そこからハマラボおすすめの食べ方を考えてみましたよ!
章姫は、甘さとジューシーさが魅力。小さな子供からお年寄りまで、幅広い世代に愛されるいちごだと思います。
こちらは普通に冷やして食べるのがその魅力を存分に味わえるのではないでしょうか。
紅ほっぺ人気の秘密は甘味と酸味のバランスの良さ。
そのまま食べれば甘酸っぱいさわやかな味を楽しめるうえ、コンデンスミルクやケーキとの相性もよさそう!
いちご狩りや食べ放題で飽きることなく食べられるのはこの紅ほっぺだと思いました。
きらぴ香のつやがある美しい見た目と、香り高くジューシーな味はさすがブランドいちごといった印象を受けました。
静岡土産として、贈答用にするならきらぴ香!静岡いちごの中ではルーキーであり、県外生産が許されていないので、話題にもなりそうですよね。
というわけで、ハマラボ的静岡いちごの食べ比べでした。
実際どう感じるかはみなさんの舌で確かめてみてくださいね。
元をたどればすべて章姫の血が流れている品種なので、そこまで味の違いはないかと思っていましたが大間違いでした。
パックを開けた瞬間に香るいちごの香りまで違います。
3パックで1kg弱、食べきってしまうほど、味の違いを楽しむことができました。
皆さんも機会があればぜひ、食べ比べしてみてくださいね。
この記事を書いた人
- 浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中
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