御朱印GET!浜名湖七福神巡りで開運招福
公開日:2021/01/01
徳をもたらす7人の神々、「七福神」。
この七福神、いろんな宗教の神々が元になってはいるのですが、実は日本が発祥。
その始まりは室町時代だとされており、京都の商い人や庶民の間で信仰が始まったという説が有力なようです。(※ 諸説あり)
正月の福の神というイメージが強い七福神。
初詣にももちろん、通年でお参りを楽しむことができますよ。
- 1. 浜名湖七福神とは?
- 2. 御朱印をもらおう!
- 3. 浜名湖七福神巡りの開始だ!
- 3-1. 【弁財尊天 知恵の徳】 甲江山 鴨江寺
- 3-2. 【恵比須神 律儀の徳】 鏡光山 応賀寺
- 3-3. 【寿老尊天 長寿の徳】 光岩山 長楽寺
- 3-4. 【大黒尊天 裕福の徳】 大乗山 摩訶耶寺
- 3-5. 【毘沙門天 勇気の徳】 遠州信貴山
- 3-6. 【福禄寿尊天 大望の徳】 龍宮山 岩水寺
- 3-7. 【布袋尊 和合の徳】 瑠璃山 大福寺
- 4. 一回廻っただけじゃ駄目? 険しきお遍路の道
- 5. 動画でさっとおさらい!
浜名湖七福神とは?
浜松に住む私たちにオススメなのが、「浜名湖七福神」「浜松七福神」「遠州七福神」。
今年は、「浜名湖七福神」巡りに行ってみたいと思います。
「浜名湖七福神巡り」とは、真言宗のお寺を7つお参りするコース。
ちなみに、真言宗は空海(弘法大師)によって開かれた宗派です。
どのお寺も奈良時代から平安時代に開かれたお寺でとても歴史深く、建造物やお庭も一見の価値あり。
お参りと供に文化財観賞も楽しんじゃいましょう!
御朱印をもらおう!
「浜名湖七福神巡り」を最大限に楽しむのなら外せないのが御朱印。
お参りの思い出が形に残るのと、御朱印を押してもらうことで達成感もUP!
飾るか、眺めるか?選べる二つの形式
浜名湖七福神巡り専用のご朱印帳と色紙を購入できます。
応賀寺で購入することができますよ。(※ 遠州信貴山、大福寺、岩水寺にも多少在庫があるそう)
ご朱印帳から購入する場合は、一番最初に応賀寺から廻るのがオススメです。
応賀寺には既に御朱印が7寺分押してある、色紙やご朱印帳も用意があるそうですよ。
- 色紙 1800円
- ご朱印帳 1000円
- 朱印料(一ヶ寺につき) 200円〜300円
- 朱印料 ※ 専用以外のご朱印帳の場合(一ヶ寺につき) 300円
ご朱印帳(岩水寺にて)
色紙(岩水寺にて)
お家に飾っておくのなら色紙タイプがオススメ。
かっこいい
ご朱印帳はそれぞれの神様の絵が素敵。
絵を楽しみたいのならご朱印帳がオススメです。
私たちは持ち運びの気軽さと絵のカッコ良さでご朱印帳を選びました!
浜名湖七福神巡りの開始だ!
「どの神様からお参りするべきなのか?」
まず最初に疑問に浮かぶであろう、神様の参拝の順番。
これは、一番叶えたい願い事やご利益をいただきたい神様からお参りするのがいいそうです。
意外と自由にお参りしても大丈夫なものなんですね。
【弁財尊天 知恵の徳】 甲江山 鴨江寺
浜松中区にある「鴨江寺」。2002年に建立された大きな朱色の門が目印。
ご本尊は聖観音菩薩、善光寺如来、聖徳太子。
境内入り口
中門
観音堂
お線香は5本で50円
こちらのお寺で面白かったのはこちらの「阿伽井戸(あかいど)」。 「阿伽」は仏前に供える水のこと。
長〜い柄杓を手に取って
13体の仏様
導いてもらいたい仏様を選ぶ
選んだ仏様にお水をかける
弁財尊天
こちらにお祀りされているのは、弁財天。
七福神の中で唯一、女性の神様。琵琶を抱えた姿で表されるため、諸芸能上達の神様とも言われているんですよ。
そのルーツは古代インドの水の神「サラスヴァーティー」。
その昔、西北インドにあった大河の名前から来ているようです。
日本でも水に囲まれた島に祀られていることが多く、鴨江寺でも四方が水に囲われた小島に社がありました。
水の流れる音が音楽を奏でているようだと、音楽の女神になったそうですよ。
その他にも、言葉や学問、智慧などを司るようになり、「弁才天」と呼ばれるようになります。
日本に入ってくると、「弁才天」が「弁財天」になり、商売繁盛などのご利益も祈願されるようになったそうです。
御朱印は、成田山のお祓い・ご祈祷をする成田山不動堂でいただくことができます。
弁財天 御朱印GETだぜ!
【恵比須神 律儀の徳】 鏡光山 応賀寺
湖西市にある「応賀寺」。
御本尊は薬師如来。
薬師堂(本堂)
この薬師堂は室町時代後期に建立、江戸時代初期に完成しました。
御本尊の薬師如来坐像とともに静岡県の指定文化財になっています。
本堂の裏には「身代り大師」
宝物館
県の指定文化財の他にも、湖西市の指定文化財も所蔵している応賀寺。
事前予約をすれば、宝物館拝観もできます。(拝観料:300円)
可愛らしいお庭も
恵比須神
恵比須は七福神のなかで唯一の日本出身の神様。
釣竿を持って、鯛を抱えた姿が特徴。
釣竿からもわかるように、漁師の間で大漁満足のご利益があるとして信仰を集めて来ました。
漁港のある漁師町の新居にある応賀寺にぴったりな神様ですね!
11月20日には、恵比須をお祭りするために「えびす講」という行事をするそうです。各ご家庭で恵比須の御神影(神様の絵が描いてあるお札)に、藁で括り付けた二匹のチダイをお供えするのだとか。近くのスーパーでもお供え用の鯛が販売されるそうです。
恵比須は、国を造ったとされる神様、イザナギとイザナミの3人目の子どもなのではないかという説もあるそうですよ。
釣竿一本のみを持つ姿は、「釣りして網せず」。足るを知る、私欲のない心を表しています。
大漁満足の他には、商売繁盛や旅行無事のご利益もありますよ。
恵比須 御朱印GETだぜ!
【寿老尊天 長寿の徳】 光岩山 長楽寺
浜松市北区細江にある「長楽寺」。 御本尊は馬頭観音菩薩。
秋は紅葉が綺麗
写真正面が護摩堂
御本尊のある護摩堂は庭園(無料エリア)の中にあり、拝観料なしでお参り可能。
護摩堂の中は圧巻
実は庭園は、遠州小堀(安土桃山時代から江戸時代前期にかけて活躍した作庭家)の作。
かなり多彩な人だったようで、大名、茶人、建築家、作庭家、書家と幅広い肩書きをお持ち。市内の有名どころでは、龍潭寺の庭園も手掛けたと言われています。
こちらの満天星(どうだんつつじ)の庭は、遠州三名園の一つとされているんですよ。
拝観料を支払うと、山門正面の建物屋内と庭園奥を散策できます。
素敵なお庭
お庭の中も歩くことができる
紅葉が綺麗な満天星(どうだんつつじ)
この庭で、一人300円はかなりお得。見る価値ありです!
寿老人
寿老人は護摩堂の左側にいらっしゃいました。
中国の道教の神様で、玄鹿(げんろく)と言う牡鹿を従えており、巻き物をつけた杖を持っています。
諸説ありますが、実在した可能性もあるのだとか。
後に出てくる「福禄寿」と同一神と考えられることもあるそうですよ。
寿老人
寿老人 御朱印GETだぜ!
【大黒尊天 裕福の徳】 大乗山 摩訶耶寺
浜松市北区三ヶ日にある「摩訶耶寺」。
御本尊は厄除正観世音菩薩。厄除けにご利益のあるお寺です。
境内の入り口にある高麗門は、浜名湖畔に立っていた野地城の城門を移築したものなのだそうです。
境内には神社もありました。
津島神社
人工のカラクリならぬ「くりからの滝」
本堂
運悪く、本日は留守
本来ならば、本堂と庭園を合わせて拝観料400円。
摩訶耶寺には、「千手観音像」「不動明王像」の二つが国指定文化財として所蔵されています。
また、本堂の天井には天井図があり、美しい花鳥の絵を仰ぎ見ることができます。
今回は留守のようなので、本堂は見ることができませんでした。残念…。
庭園は拝観できるようでしたので、半分の200円を納め、庭園を散策。
庭園は鎌倉時代に作られたそうです。
お庭を楽しむならオススメの時期は早春。2月末から3月中旬が最も花が多く美しいそうです。
広々として良い眺め
池の水はなかった(冬だからかな?)
4月末から10月初旬には、水たっぷりの池と睡蓮が鑑賞できるようです。
完全にオフシーズンに訪れてしまった。
大黒尊天
御本尊と大黒天像を直接拝むことはできなかったのですが、お賽銭をしてご挨拶。
こんにちは
打ち出の小槌と俵、福袋が目印の大黒天。
実は、大黒天は古代インドの神様、最高神のシヴァ神がルーツ。
シヴァ神といえば、破壊と再生の神様。大黒天とはあまりにイメージが違いますね。
日本での大黒天のイメージは、大国主命(おおくにぬしのみこと)のイメージが合わさったものなのだそうです。
大黒=大国と読めることから同一視されるようになったそうですよ。
ただ、この二つの神様を全く違う神様だと解釈するところもあるので、そこはしっかり確認してお参りしたいところ。
シヴァ神は、戦い、財産、冥府の3つを司りますが、大黒天は五穀豊穣や財福のご利益があります。
日本に来て、マイルドになった大黒天なのでした。
そしてなんと、自分で御朱印を押すという得難い体験!(笑) 料金を賽銭箱に投入して、印を押す。
緊張して印が傾いちゃった
大黒天 御朱印GETだぜ!
【毘沙門天 勇気の徳】 遠州信貴山
浜松市中区にある「遠州信貴山」。
御本尊は「毘沙門天」。どちらかというと「虎のお寺」としてご存知の方も多いのでは?
寅年生まれの方たちがご縁ありとして多く参拝するようですよ。寅年だけどまだ、という方は是非。
ちょうど大掃除の時期だった
本堂内
大量の虎さん!立派な絵画
ここにも虎さん
この虎さんたちですが、毘沙門天のお使いなんだそうです。
虎の石
本当に虎がいる!
毘沙門天
御本尊である毘沙門天は撮影NGとのことで写真はありませんが、かなり猛々しい神様。
それもそのはず、戦いをつかさどる「武神」様なのだそうです。
元を辿ると古代インドの神様である、富と財宝の神様「クベーラ」がルーツ。
七福神の他にも、「四天王」「十二天」のグループに所属する毘沙門天。
ちなみに、「四天王」は仏教の世界を守る4人の神様たち。「十二天」は仏法や仏教徒を守る神様たち。
仏教の教えを守るため広く活躍してますね。強そうだからどんな悪いものが来ても鉄壁の守りを見せてくれそう。
毘沙門天 御朱印GETだぜ!
ご利益は、金運・開運・商売繁盛・勝運・健康長寿・厄除けなどかなり幅広い!
「浜名湖七福神」の毘沙門天は、勇気授福、家内安全、福徳開運、商売繁盛のご利益があるそうです。
【福禄寿尊天 大望の徳】 龍宮山 岩水寺
浜北区にある「岩水寺」。
御本尊は「厄除子安地蔵」。厄除け、子宝安産、家内安全に功徳があります。
本堂前の仁王門
本堂
福禄寿(ふくろくじゅ)尊天
本堂の賽銭箱の隣にいらっしゃるのが、「福禄寿(ふくろくじゅ)」。
長〜い頭
長い頭と白い髭、脇に鶴を従えているのが特徴の福禄寿。
前述の「寿老尊天」と同一視されることもあります。
そのため、代わりに吉祥天(美と繁栄の女神)や猩々(しょうじょう:赤い顔をした陽気な酒の神様)を加えることもあるそうです。
きょとん顔の鶴
福禄寿は、そのお名前の通り「福(=子孫繁栄)禄(=財産)寿(=健康長寿)」と三つの福を呼んでくださるそうです。
子宝安産の岩水寺にふさわしい、子孫繁栄のご利益もある神様なんですね。
福禄寿 御朱印GETだぜ!
【布袋尊 和合の徳】 瑠璃山 大福寺
浜松市北区三ヶ日にある「大福寺」。
御本尊は薬師如来。
大福寺といえば浜納豆(浜松の名産の塩納豆)。明の僧から伝来したと言う大福寺の納豆は、「大福寺納豆」として時の権力者に献上されていたんですよ。かの徳川家康も大福寺納豆のファンで、「浜名納豆」と呼んで献上を心待ちにしていたそうです。この「浜名納豆」という愛称から「浜納豆」と呼ばれるようになったそうです。
仁王門
境内より手前にある仁王門。
最盛期当時の敷地の広さが伺えますね。
まずは階段先の本道にお参り
本堂
本堂が立派な大福寺ですが、参道からは見えないところにある庭園がなかなか趣があって素敵なんですよ。
受付で拝観料を支払うと、宝物館と庭園を見ることができます。
受付
参道脇の山門から宝物館と庭園へと向かう
宝物館
中は撮影NGだったので、写真はありません。
実際に見てみたい方はご自分で行ってみてくださいね!
ただ、感想を述べると「すごくよかった!」。とても貴重な品ばかりで一見の価値ありです。
重要文化財(旧国宝)とされている美術品や家康公からの浜納豆の寄附状などを拝むことができました。
庭園は900坪。室町時代に作られたそうで池の周りをぐるっと歩くことができます。
ちなみに池の形が、あの福助人形(幸福を招くとされる縁起人形)の形になっているそうです。
布袋尊
大福寺の布袋は受付の横にいらっしゃいました。
布袋は中国にいたとされる伝説的なお坊さん。お坊さんなので剃髪なんですね!
弥勒菩薩の化身とされていて、いつも杖と袋を持っていたそうです。
とっても不思議なお坊さんで、よく人の後について行っては何かを乞って暮らしていたそうです。
布袋自身が何かを積極的に喋るわけではなく、布袋の様子(仕草や行動)を観察することで人々は天気や吉兆を教えてもらっていたそうですよ。
いた!
御朱印も受付でいただくことができますよ。
布袋 御朱印GETだぜ!
一回廻っただけじゃ駄目? 険しきお遍路の道
初めて御朱印をいただくときに教えていただいたのですが、実は…
浜名湖七福神巡りは7回廻って大願成就!
なるほど…大願だもんな…
…途方もねえぜ!
とりあえず、第一回目はこれにて終了です!
2回目以降は御朱印は貰わなくて良さそうだから、何かのついでに機会があったらお参りしようかな(ついでって言うな)
ご朱印帳を携えてのお寺巡りはこれが初めて。
御朱印をいただいた時の達成感が晴々しくてクセになりそうです。
お寺巡り、想像してたより面白いですね。
時間がゆっくり流れて、ホッと一息つくのにちょうど良い空間が広がっていました。
浜名湖畔を眺めながらのドライブも相まってすごくリフレッシュになりました!
銀杏の葉が水面を浮かぶのを眺めて一言「ずっとここにいられるな…」
動画でおさらい!
今回の浜名湖七福神めぐりを動画にしてみました!
この記事を書いた人
- 猫と一緒に暮らし始め、猫アレルギー疑惑が払拭されました。猫の毛ってすごい空中に舞いますね。ふわふわ。
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