初詣は寺?神社?ハマラボ的初詣マニュアル
公開日:2017/12/25
新年最初の行事といえば初詣。
除夜の鐘をきいて年を越し、そのままお参りをしたり、元日は家でゆっくり休んで、2日以降に家族みんなでお参り!など人それぞれ参詣の仕方があるかと思います。
しかし「お寺と神社、どちらに初詣に行くべき?」と問われて答えられる人は意外と少ないのでは?
小國神社ことまち池
今回はお寺と神社の違いを、浜松周辺のご利益別初詣おすすめスポットとともにまとめてみましたよ!
お寺と神社、どちらに行ってもいいの?
まず、「初詣」についておさらいしてみましょう!
初詣
年が明けてから初めて神社や寺院に参拝する行事。一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする。初詣の対象は信仰上の理由がない限り神社・寺院いずれでもかまわない。
初詣は、年が明けてから初めての参拝を指します。一般的には三が日、もしくは1月中に行うものとされていますが、その年初めての参拝であれば何月でも初詣、という考え方もあるのだそう。
信仰上の理由がない限りは、神社仏閣どちらでも構いません。これは、日本が江戸時代まで神仏を区別せずに進行していた「神仏習合」の名残だそうですよ!
お寺と神社、なにが違うの?
日本人にとってはお寺も神社もとても身近なものですよね。
では改めてその違いをご存じでしょうか?
神社
古代日本が起源とされる神道の施設。神を祀る。特徴としては鳥居があるが、神の姿を表現した神像はないことが多い。
愛宕神社鳥居
寺院
インドを起源とする仏教の施設。仏を祀る。特徴としては鳥居がなく、仏の姿を表現した仏像があることが多い。
法多山尊永寺不動明王像
初詣においては神様にお参りする際は神社、仏様にお参りする際は寺院、と考えるのがわかりやすいかと思います。
その他の違いとして挙げられるのは参拝の作法の違いと、「除夜の鐘」の有無!
大晦日、0時を挟む時間帯に108回の鐘を撞く除夜の鐘は、仏教の恒例行事。
除夜の鐘を聞いて1年を振り返り、そこから参詣したい!という方はお寺へ初詣に行きましょう!
ご利益別おすすめ初詣スポット
ここからはハマラボが初詣におすすめする神社仏閣をのご紹介!
金運上昇!?初山 宝林寺
初山 宝林寺は、江戸時代を始まりとする黄檗宗の寺院。
湖北五山のひとつであり、国の重要文化財に指定された「仏殿」や「方丈」を有しています。
その他にも仏像や絵画など、多くの文化財を残す宝林寺の最大の見どころは「金の成る石」「宝くじの当たる石」として知られる「金鳴石」。
独湛禅師が中国からお持ちになられたと伝えられており、叩くと石とは思えないような澄んだ音が鳴る不思議な石です。正面には「支那金鳴石初山永宝」と彫られています。
すぐ脇にある鎮守、龍文様を祀った龍問堂にて願い事をしてから、金鳴石を叩くと、願い事が叶うといわれているのだとか。
今年こそ宝くじを当てたい!という方はぜひ、金鳴石の音色を聞きに足を運んでみては?
心願成就ならここ!事任八幡宮
事任八幡宮は、掛川市に位置する神社です。
古くは「枕草子」にも書かれた“ことのままの神”、己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)を、八幡三柱とともに祀っています。
己等乃麻知比売命は言の葉を通して世の人々に加護を賜う神として信仰されているほか、“ことのまま”に願い事を叶えてくださるとも言われているそう。
その参拝方法は少し変わっていて、遷移1210年になる現在の社殿にお参りを済ませたあとは、道路を一つ渡った先にあるその昔、己等乃麻知比売命が祀られていた本宮山頂上の小さな社へと向かいます。
本宮まで271段の石段を上ると、社務所であらかじめもらった「ふくのかみ」を使って、本宮の小さな社の周りにある白い石を、1つめは神様のために、2つめはみんなのために、3つめは自分のために磨きます。これで参拝は終了。ことのままに願いを叶えてもらえるのだそうですよ。
細い階段を271段も上っていくのはなかなかの運動量ですが、それも心願成就のため!
事任八幡宮を参拝する際には、ぜひ本宮へもお参りしてみてくださいね。
家をまもるは岩水寺
岩水寺は、神亀2年(725年)に行基菩薩によって開創された寺院。
お宮参りや七五三など、子供、家族に関する祈願で有名です。
総本尊は無病息災や病魔退散にご利益があるとされる薬師如来ですが、岩水寺では総本尊よりも、本尊・厄除子安地蔵がよく知られています。
厄除子安地蔵は、子供を産んだことのある女性が神仏になった非常に珍しい仏で、母親であるが故に家内安全や家を護ることに、女性であるが故に縁結びや安産に功徳が高いのだそう。
また、岩水寺で安産祈願を行うと頂けるお守り、御衣守護札の中には、色によって性別を占うお札が入っており、こちらも当たると評判なのだとか。
家内安全や子守りについて祈願の際にはぜひ岩水寺へ。
天下人にあやかる!元城町東照宮
元城町東照宮は中区元城町にある神社。
東照大権現こと徳川家康を祀っており、出世にご利益があるとして「出世神社」とも呼ばれています。
一般に出世、合格、優勝にご利益があるとされる東照大権現ですが、ここ元城町東照宮は、浜松城の前身となった引間城跡に建てられているため、よりご利益が大きいといわれています。
また、この地にゆかりがあるのは徳川家康だけではない、というのもポイント。
実は引間城は、若き日の豊臣秀吉の奉公先だったのだとか。2人の天下人にあやかって、出世したいなら元城町東照宮へ!
健康の基本は睡眠!可睡斎
可睡斎は遠州三山のひとつ、袋井市にある寺院です。
本尊は聖観世音菩薩ですが、火伏せの神として全国で信仰されている「秋葉様」のご真躰を安置している、秋葉総本殿三尺坊大権現の道場でもあります。
徳川家康を前に居眠りしてしまったものの、「眠る可し」と許された和尚の逸話から、寺院らしからぬ名がついた可睡斎ですが、その逸話にちなんで、快眠促進の御祈祷も行われており、睡眠に関する悩みを持つ方が訪れることもあるのだとか。
健康の基本は睡眠!眠りの悩みをお持ちの方はぜひ参拝してみては?
ハマラボ的!ご利益別神社仏閣リスト
ご紹介したほかにもまだまだあるおすすめの神社仏閣を、ご利益別にまとめてみました!
学業成就、芸能上達
神社:井伊谷宮(浜松市北区)
御祭神である宗良親王が和歌に秀でていたことから学徳成就・合格に御利益があるとされています。
寺院:龍潭寺(浜松市北区)
御本尊は秘仏・虚空蔵菩薩で、知恵と福徳が授かるといわれています。
神社:見付天神 矢奈比賣神社(磐田市)
「見付のお天神様」として親しまれている神社です。菅原道真を相殿として祀っており、学業成就・合格祈願にご利益があります。
無病息災、病気平癒
寺院:大福寺(浜松市北区)
湖北五山のひとつに数えられる、歴史ある寺院です。御本尊、薬師瑠璃光如来は病気平癒のご利益があるといわれています。
寺院:油山寺(袋井市)
御本尊は薬師瑠璃光如来。油山寺の「るりの滝」で目を洗った孝謙天皇の眼病が全快したという伝説から、眼病平癒の寺として有名です。
恋愛成就、縁結び
寺院:舘山寺(浜松市西区)
「縁結び地蔵」は県内外問わず人気があります。縁結みくじ・恋みくじも当たると好評。ぜひ試してみてくださいね。
寺院:西光寺(磐田市)
天然記念物の大クスとナギの木は、恋愛成就のパワースポットとして知られています。
神社:小國神社(周智郡森町)
遠江一宮の由緒ある神社です。御神木「ひょうの木」は縁結びのご利益があります。
商売繁盛、開運招福
神社:東林寺(浜松市北区)
浜名湖を見守る金色の大きな観音様が目印。御本尊は聖観世音菩薩で、開運厄除にご利益のあるお寺です。
神社:渭伊神社(浜松市北区)
井戸や井水と、八幡宮の神々を祀る神社。武神・応神天皇は、出世開運の神としても知られています。
神社:府八幡宮(磐田市)
秋の大祭が有名な磐田市の八幡宮。出世開運にご利益があります。
家内安全、子守り
神社:五社神社・諏訪神社(浜松市中区)
徳川二代将軍秀忠の産土神として崇敬され、子守り、子育ての神として信仰されています。
厄除け、厄祓い
神社:秋葉山本宮秋葉神社(浜松市浜北区)
全国の秋葉信仰の起源となった神社です。御祭神・火之迦具土大神は、悪火を鎮め、諸厄諸病を祓い除く火防開運の神として知られています。
寺院:奥山方広寺(浜松市北区)
鎮守である奥山半僧坊は、厄難消除・海上安全・火災消除などにご利益があります。
寺院:法多山尊永寺(袋井市)
御本尊・正観世音菩薩は厄除開運のご利益があるとして「厄除観音」と呼ばれています。厄除けのお団子も有名。
その他変わったご利益
寺院:摩訶耶寺(浜松市北区)
湖北五山のひとつで、美しい庭園は名勝に指定されています。厄除けのほか、虫封じ、夜尿症、脱腸、女性の下の病気災難除けにもご利益があるのだとか。
神社:初生衣神社(浜松市北区)
遠州織物発祥の聖地。機織の女神・天棚機姫を祀っており、機織りに関わるご利益があります。
寺院:福王寺(磐田市)
千年を超える歴史を持つ古刹。平安時代、陰陽師・安倍晴明が祈祷によって暴風を鎮めたという伝説から、天候祈願の寺としても知られています。
神社:霊犬神社(磐田市)
磐田市見付天神に伝わる「悉平太郎伝説」の悉平太郎を祀った神社です。ペットの厄除け・健康祈願に訪れる方がいらっしゃいます。
願い事に副う神社仏閣は見つかりましたか?
新年、叶えたい願い事はひとつとは限りませんよね。
初詣には回数の規定はなく、西日本の一部地域では正月三が日のうちに複数を参詣する「三社参り」が習慣となっているのだとか。
多数の神社仏閣に参詣すれば様々なご利益があるという説もあるそうですよ!
ハマラボおすすめ初詣スポットもぜひたくさん回ってみてくださいね。
この記事を書いた人
- 浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中
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