噂のスポット!黒田稲荷神社
公開日:2018/02/19
浜松周辺に住む人が聞いたことある!見たことある!けれど、行ったことはない…。
そんな「噂のスポット」にハマラボが向かいます!
気になるあの場所、徹底調査してきましたよ!
稲荷神社なのに芸能にご利益があるらしい?
今回調査するのは、中区鍛冶町にある神社、黒田稲荷神社。
有楽街の入り口にある赤鳥居は、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
「噂」によると、黒田稲荷神社には芸事、芸能に関するご利益があるとのことで、芸能人や芸事の道を志す人々からパワースポットとして密かな人気を集めているのだそう。
稲荷神社とは?
京都市にある伏見稲荷大社を総本宮とする稲荷神を祀った神社のこと。稲荷神は主に五穀をつかさどる神であり、五穀豊穣、商売繁盛にご利益があるとされる。
稲荷神社の本来のご利益は主に五穀豊穣。「稲荷神社なのに芸能のご利益」とは、いったいどういうことなのでしょうか。
現地調査開始です!
噂の真相を確かめるべく、早速現地調査開始です!
黒田稲荷神社までは、JR浜松駅から徒歩約6分。
鍛冶町の交差点を越えた先、有楽街の中にあります。
賑やかな繁華街の片隅に突然現れる神社には、ここだけタイムスリップしたかのような不思議な空気があります。
ビルとビルの間に建つ黒田稲荷は、総面積20㎡程度の小さな神社。境内には稲荷神社の象徴ともいえる赤い鳥居や灯篭が立ち並び、奥には本殿が見えています。
一礼して中に入ると、すぐ右手に黒田稲荷の由来が書かれた看板を発見しました!
黒田稲荷神社のはじまりは、今からおよそ300年前の享保年間(1716~1736年)まで遡ります。
かつて鍛冶町にあった寺院、浄鏡院の妙円尼という尼僧が、商売繁盛、五穀豊穣を願って「豊受大神」を境内に祀ったのが由緒なのだそう。
当時は神仏習合の時代ですから、寺院の境内に神様が祀られることはごく一般的なことであったと考えられます。
その後、浄鏡院は明治6年に廃寺となりましたが、この黒田稲荷神社は町の人々の熱心な信仰によって残されました。
昭和26年には太平洋戦争の戦火にあい荒廃したものの、地元六丁目有志を中心に現在の町有地、六丁目有楽街入口へと復元建立されたのだそうですよ。
地域に愛される神社であったことが伺えますよね。
そのまま奥へと進むとあっという間に本殿へと到着。
本殿の中には小さな陶器製の白狐が飾られていました。
稲荷神社において、狐は神様の遣い。霊徳の象徴とされる「玉」と、知恵の象徴とされる「巻物」をくわえています。
そして気になったのは本殿のすぐ脇にある巨大な絵馬。
「奉納 アンコ椿は恋の花」とあり、その横にはサインのようなものがありますが、これは…?
巨大な絵馬の正体は?
「アンコ椿は恋の花」は、女性演歌歌手、都はるみさんのデビュー曲です。その横のサインもどうやら都はるみさんのもののよう。
黒田稲荷とは一体どんな関係があるのでしょうか?
調べてみると、こんな逸話が見つかりました。
"売れない呉服商が、ある日黒田稲荷神社脇の電柱に貼られていた浜松市民会館で開催される「都はるみコンサート」のポスターを目にする。
黒田稲荷神社を参拝してから都はるみに直接着物を売り込みに行ったところ、交渉成立。
都はるみはその後レコード大賞を受賞する大ヒット歌手となり、呉服商の着物も「都はるみの着物」として売れるようになった。"
それ以来、黒田稲荷神社は芸事の神様としても知られるようになったのだそう。
もともとのご利益である商売繁盛にも関わるちょっと面白いお話ですね。
どこまでが本当なのか、真偽のほどは確かではありませんが、絵馬には芸事の道を目指す人々の、力強い夢がたくさん書かれていましたよ!
絵馬はやらまいかミュージックフェス仕様!
都市伝説のような逸話ですが、巨大な絵馬はなかなかインパクトがありました。
都はるみさんファンの聖地としても人気がありそうですね。
お忍びで参拝に来られる芸能人もいるとかいないとか…。
信じるか信じないかはあなた次第!ですが、繁華街の街並みに突然現れる赤い鳥居と、その中のどこか神聖な雰囲気はなかなか面白いですよ。
今回は噂のスポット、黒田稲荷神社を調査致しました。
普段は何気なく通り過ぎてしまう赤い鳥居の向こうに、300年近くにわたる歴史やパワースポットともいわれる逸話があるなんて驚きです。ぜひ有楽街を訪れた際には参拝してみてくださいね。
ハマラボはこれからも噂のスポットをどんどん調査していきますよ!!
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- 浜松周辺に住む人が聞いたことある!見たことある!けれど、行ったことはない…。そんな「噂のスポット」を調査!
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