「道の駅 したら」 愛知県設楽町【奥三河】に新しい道の駅がオープン!
公開日:2021/06/21
- 1. 道の駅とは?
- 2. 駐車場の広さは?
- 3. 道の駅「したら」 見るべき4つのエリアをご紹介
- 4. 旧豊橋鉄道田口線「モハ14型」
- 5. 市場や食堂のあるテナントエリア1階
- 5-1. つぐや
- 5-2. 清嶺(せいれい)市場
- 5-3. 清嶺(せいれい)食堂
- 6. ほうらいせん酒らぼや観光情報のあるテナントエリア2階
- 7. 奥三河郷土館
- 8. 裏に流れる豊川を眺める
地域の名産物やグルメを楽しむことができる「道の駅」。
今年(2021年)の5月に新しくオープンした愛知県設楽町にある道の駅「したら」をご紹介。
道の駅とは?
高速道路にはトイレ休憩や土産物が変えるSA(サービスエリア)がありますよね。
高速道路を降りた、いわゆる下道のサービスエリアにあたる場所が「道の駅」。
公式に「道の駅」と呼ばれるところには、24時間無料で利用できる駐車場とトイレがあります。
その他にも、道路情報や観光情報の提供や地域振興のためのショップやレクリエーション施設が併設されているところもあります。
駐車場の広さは?
道の駅で一番最初に気になるのは、駐車場の広さ。
道の駅「したら」の敷地内建物前の駐車場の収容数は以下の通り。
- 普通車:35台
- 身障者専用:1台
- 大型車:4台
- EV:2台
- 二輪車:49台
そして、敷地内の外に臨時駐車場があります。
そちらは、普通車280台駐車可能。
オープンしてしばらくは、建物前の駐車場はすぐに満車になると思うので、臨時駐車場に通される方が多いのではと思います。
道の駅「したら」 見るべき4つのエリアをご紹介
道の駅「したら」の敷地内は、大きく分けて4つのエリアに分けられます。
- ・市場や食堂のあるテナントエリア1階
- ・ほうらいせん酒らぼや観光情報のあるテナントエリア2階
- ・奥三河郷土館
- ・田口線車両展示施設
お酒作りができる「ほうらいせん酒らぼ」や、郷土資料館が隣にあり、奥三河の郷土史や文化を楽しく学べるのが大きな特色ですね。
では、順にご紹介していきます。
旧豊橋鉄道田口線「モハ14型」
道の駅入り口からすぐ目に飛び込んできたのは列車。
モハ14型
階段を上がると列車のホームのようになっていて、実際に車両の中に入ることができます。
板張りの車両
旧豊橋鉄道田口線は新城の本長篠駅から設楽町の三河田口駅までを結ぶ線。
設楽町田峯段戸にある御料林の木材輸送のために開通したため、森林鉄道とも呼ばれたそうです。
やがて、地元の人々や鳳来寺を参拝する観光客を乗せたりなどの活躍を見せますが、自動車の普及や地域の過疎化などで利用者が減り、昭和43年9月に廃線になったそうです。
市場や食堂のあるテナントエリア1階
建物向かって左側がテナントエリア。
入り口は手前と奥に2箇所ありますが、手前の入り口はお手洗いにのみ通じています。(市場に通じている扉があったが封鎖されていた※2021年5月時点)
つぐや
建物前には、奥三河地域名物の五平餅を販売する「つぐや」。
お米は津具で栽培した「自家栽培米」を使用、くるみだれはつぐや手作りのオリジナル、奥三河の木を使った専用の櫛と地元づくしの一品。
愛知県産豚を100%使用した、超あらびき石焼きフランクはすでに完売。
帰り際にもう一度覗いたら五平餅も売り切れていました。
清嶺(せいれい)市場
設楽町の特産物が並ぶ「清嶺市場」。
設楽町の特産物で主なものといえば、トマト、川魚、五平餅、えごま、地酒、ジビエ、こんにゃく、天狗なす等。
新鮮野菜
特産品のコーナーには、田峯茶や二番茶を原料とした田峯の紅茶、特産品のトマトを100%使用したトマトジュースやトマト羊羹、えごま油などが並んでいました。
トマトジュースや田峯の紅茶
豊川産のトマトと大葉の美味しいスープ
JAひまわり(豊川市)で作られたトマトと大葉を使用したトマトスープ。
トマトと大葉はフリーズドライ。チキンパウダーやオニオンパウダーなども加わった粉状スープ。
パスタに和えてアレンジもできるとのこと。
飲んでみるまで、ミネストローネのようなイメージでしたが、それとはまた違う見た目と風味。
チキンやオニオンのベースにトマトの酸味と大葉の爽やかさがあり深みのあるお味でした。
奥三河高原大自然の恵 トマト丸ごとジュース
こちらの「奥三河高原大自然の恵 トマト丸ごとジュース」は原材料はトマトのみ!
トマト100%のジュース。まず、注いだ時の香りがすごくみずみずしいトマトの香りがして期待大!
鮮やかなトマト色
気になるお味は、とてもフルーティーで甘みがあり、美味しい。思わず、他のフルーツ入っていないよな?とラベルを二度見したほど甘い。数量限定販売なので、トマトジュース好きは見つけたら買いですね。
絹姫サーモン
こちらは豊川で育まれた川魚たちの加工品のコーナー。
市場では、生魚は扱っていませんでしたが、燻製や昆布巻きとして加工したものがありました。
中でも注目なのが、「絹姫サーモン」。
「ホウライマス」と「アマゴ」を組み合わせ作られた養殖のブランド魚です。
柔らかくもちっとした食感と良質な脂のりが特徴なんだとか。
絹姫サーモン燻製
こちらのサーモンはそのままいただくタイプの燻製。
さくらチップで燻したという燻製はとってもいい香り。身を噛みしめるとじわっと旨味とともに脂も感じるのは絹姫サーモンならでは。
素材本来の旨みを味わうため味付けは控えめ。
お茶漬けアレンジ
そのまま食べても良し、お茶漬けやご飯と一緒に食べても美味しいですね。
ふるさと納税でGET
川魚モチーフの商品にはこんなものも。
かわいい〜〜!寒狭川あゆ焼
ソフトクリームにトッピングしてみたくて買った
鮎のソフトクリーム登り(※ ソフトクリームにクッキーはついてきません)
さらにさらに、忘れちゃいけないのは、定番の名産品でありファンも多いこんにゃく。
こんにゃく
こんにゃく芋のみをふんだんに使用した山家こんにゃく農園の奥三河こんにゃく。
刺身こんにゃくや糸こんにゃく、つきこんにゃくなどの種類が置いてありました。
味噌田楽にしてみた
湯がいて食べましたが、食感がかなりしっかりしてますね。
食感は、歯切れがよく、コリコリ、プリプリしていて食べ応え十分。
臭みもなくさっぱりと美味しい。
しみしみに煮ても食感が損なわれないので、こんにゃくの歯応えが好きな人はぜひお試しあれ!
お米
山から湧き出る清らかな水を豊富に使った美味しいお米も設楽の魅力。お米の加工品であるお酒や五平餅が有名。
道の駅オリジナル地酒
道の駅オリジナル地酒「したら」とほうらいせん地酒饅頭
ほうらいせん地酒饅頭
おまんじゅうはそのままでも美味しいですが、ラップをしてレンチンするとホクホク&お酒の香りが増してさらに美味しくなりますよ。ちなみに、中はこし餡です。
お隣のファミリーマート 設楽町清崎店で売ってた蓬莱泉シリーズ
清嶺市場にはボトルのみでしたが、お隣のファミリーマートで蓬莱泉のワンカップをGET。
ファミマには、「ほうらいせん蔵元のあまざけ」という甘酒も売っていました。こちらにはお酒入っておらず、米麹のみで造った甘酒です。
家で焼ける五平餅
五平餅のタレ!
キーホルダーまで!
お次は山の幸。山々で獲れたジビエが加工され並んでいました!
お肉の種類は、鹿肉や猪肉などがありました。
ジビエ
また、設楽町津具の特産品のサイトで「味付鶏肉が特産」とあったのですが、津具では、焼肉=鶏肉というくらいよく食べられるのだとか。
鶏肉は全国的に一般的な食材ではありますが、ここ設楽では、「親鶏(ローチー)」を食べるとのだそう。
親鶏って何?という感じですが、普段私たちがスーパーなどで見かける鶏肉はだいたい若鶏。
親鶏は卵を産んだことがある鶏。若鶏の方が肉が柔らかく、飼育期間も短いので全国的には食用にするのは若鶏なんだそうです。しかし、親鶏は味も良く、出汁がよく出るとのこと。歯応えある肉質で煮込み料理にすると美味しいそうですよ。
種類豊富な味付け鶏肉
清嶺(せいれい)食堂
地元産の食材をふんだんに使用した「ここでしか食べられないメニュー」を季節に応じて提供してくれる「清嶺食堂」。
注文はカウンター横の券売機で行います。
お茶とお水はセルフで、フードコートのようなシステム。
メニューの中で注目なのは、以下の通り(※ 季節によりメニュー変更あり)。
- ・絹姫サーモン尽くし定食……ブランド魚 絹姫サーモン
- ・森の恵みまぜそば……山の幸 鹿肉ジビエ
- ・スパイシートマトカレー……特産品のトマト
- ・親鶏全部入り定食……名物の味付鶏肉
メニューのカレーは全てトマトカレー
ちょこっと食べに嬉しいミニカレー
スパイシーながらトマトのフルーティーさと酸味であっさりいただける夏にぴったりのカレー。
オリジナルスパイスを使用しているそう。
オリジナルスパイスは売店でも販売
オリジナルスパイス50gで12食分のカレーライスが作れるそうです。
食堂で食べてみて気に入った方は自分で作ってみるのも面白そうですね!
森の恵みまぜそば
鹿のミンチ肉とたたき
鹿肉はやわらかくて臭みがなく食べやすかったです。
たたきは、赤身肉ならではのちょっとレバーっぽい感じと燻製のような香りもして牛肉とはまた少し違いますね。
混ぜ混ぜ
まぜそば自体は、唐辛子入りでちょっぴり辛いけど卵黄でまろやかにいただけます。
ニラのシャキシャキ感と麺のもちもち感が美味しい。脂もたっぷりでお腹いっぱい!満足感100%。
窓際のカウンター席は外の景色がよく見える
ほうらいせん酒らぼや観光情報のあるテナントエリア2階
清嶺市場の脇の階段を登るとテナントエリア2階に行くことができます。
2階には、お酒作りが体験できる「ほうらいせん酒らぼ」や設楽町観光協会のオフィスがあります。
設楽町観光協会の営業時間は平日の午前8:30から午後5:15まで。土日祝と年末年始はお休みです。
御城印販売もこちらで行っていますよ。(※設楽町役場産業課では買うことができなくなっているので注意です。)
ほうらいせん酒らぼ
ほうらいせん酒らぼ
2階には、日本酒仕込み体験施設の「ほうらいせん酒らぼ」。
日本酒仕込み体験・甘酒教室などの体験教室を開催しています(※ 要予約)。
受付
日本酒仕込み体験では、実際にお米を洗う、蒸す、仕込む、お酒搾りのいずれかの工程を体験することができます。
そして嬉しいことに、仕込んだお酒を完成後にもらうことができますよ。
体験予約や詳細はこちらからご確認下さい。
ほうらいせん酒らぼ
https://www.houraisen.co.jp/ja/sakelabo.html
酒造り体験(体験は成人の方のみ)
お米を洗う、蒸す、仕込む、絞る各作業のいずれかを選択。体験時のお酒720mlを完成後(約1ヶ月後〜1週間後 ※ 体験した工程により異なる)に持ち帰ることができます。(※ 配送は別途送料要)
体験時間 | 1時間半程度 |
---|---|
開催日 |
木曜日:10:30〜12:00 土曜日・日曜日:13:30〜15:00 ※ 都合によりスケジュール変更になることがあります。 |
体験可能人数 | 2名〜5名まで |
料金(全て税込) |
木曜日:6600円 土曜日:午前 6600円 / 午後 4400円 日曜日:午前午前ともに 4400円 |
甘酒教室
関谷醸造のこうじを使った甘酒教室。こうじの働き、酒造りとの関連などの豆知識などのレクチャーも。
体験時間 | 1時間程度 |
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開催日 |
月曜日・金曜日:0:30〜11:30 木曜日:13:30〜14:30 ※ 都合によりスケジュール変更になることがあります。 |
体験可能人数 | 5名まで |
料金(全て税込) | 予約専用サイトより:3300円 |
2階テラス
2階にはテラスに繋がる扉があり、自由に行き来できました。
ガラス戸なのですが、結構開けるのに力が要り、最初は鍵がかかっているのかと思ったほどなので開ける時には気をつけて。
上からの眺めは抜群!施設全体が見渡せて、遠くに見える設楽のこんもりとした山々が美しかったです。
奥三河郷土館
建物右側は「奥三河郷土館」。
道の駅にミュージアムがついているタイプの道の駅をみたのは初めて。今まで道の駅というと休憩所のイメージだったけれど、観光地としても楽しめるんですね。
大きな建物
奥三河郷土館では、奥三河の郷土文化、設楽の豊かな自然やそこに暮らす生物たちのことや、設楽を地学の観点から解説しています。
2016年に移転のため一時閉館していた奥三河郷土館。5年越しのリニューアルオープンを果たし、以前よりもっとパワーアップした展示を楽しむことができますよ。
- 一般……300円
- 小中学生……150円
- 未就学児……無料
基本的に主な展示ゾーンは有料ですが、無料でも見学可能なゾーンがあったので見学してきました。
木のレールに沿って手動で木材を運び出す知恵
家の一部を展示
設楽町西納庫(にしなぐら)にあった原田静文家の取り壊しの際に、その一部を譲り受け収容したもの。
本来は間口10間、奥行5間、総2階のお家だったそうです。
展示の中は農家のお家を再現したもの。
土間には馬
へそぶろ
こちらの「へそぶろ」という風呂は、桶の内側に水を沸かすための炉がついており、その炉に薪をくべて水を沸かす仕組み。
炉には囲いなどはなく熱々の状態。裸足で触れると火傷するので踏まないように入っていたのだとか。
火の効きが悪く、2〜3時間炊かないと沸かない代物だったそうで太平洋戦後以降はあまり使われなくなっていったのだとか。
囲炉裏の間
もっちり凛々しげな招き猫
無料コーナーでの見所は、貴重な土雛(つちびな)コレクション。
粘土を焼いて色や模様を付けた土人形のことで、江戸時代に人形の買えない庶民の間で流行したそうです。
スタッフさんによると、ここまでたくさんの数をコレクションしているところは珍しいのでは、とのことでした。
お雛様とお内裏様をテーマにしたものの他にも、江戸時代に人気だったキャラクターも人形になっているとのこと。
歌舞伎や浄瑠璃の登場人物が人形に。現代でいうフィギュアみたいなものだろうか。
2階
2階にはテナントエリアと奥三河郷土館間を繋ぐ連絡通路があり、行き来可能です。
連絡通路
裏に流れる豊川を眺める
道の駅の裏には豊川(寒狭川)が流れており、近くまで行けるようだったのでいってみました。
川の中には入れませんが、眺めに癒されます。
道の駅「したら」の二つ隣のお店「八雲苑」では、川沿いでのBBQや鮎のつかみ取り、川遊びが楽しめるようです。
わらじサイズの大五平餅や鮎の塩焼きも食べられるようなのでついでに寄ってみるのもおすすめ。
BBQや鮎のつかみ取り・川遊びは予約が必要です。
ツバメも様子を見にきてた
新しい道の駅、見応えありました!
市場と食堂はスペースこそ小さいですが、地域名産品やご当地グルメが楽しめ、設楽の魅力を思う存分味わうことができました。周りを囲むようにそびえる山々も青々として美しく目の保養になりました。
奥三河郷土館の有料展示ゾーンは撮影禁止のためご紹介できませんでしたが、豊かな山々で暮らす動物たちの剥製が見応えありなのでぜひみてみてくださいね。生活の知恵が詰まった古民具も興味深いですよ。
奥三河郷土館のジオラマが手作り感と味があってよかったです。
マンモス狩り
マンモス狩りで一番安全なところから石を落とす係の人
この記事を書いた人
- 猫と一緒に暮らし始め、猫アレルギー疑惑が払拭されました。猫の毛ってすごい空中に舞いますね。ふわふわ。
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