科学館で工作? 大人もハマる自由な発想を刺激するデジタルものづくり
公開日:2021/03/17
皆さんは、科学工作というとどんなものを想像しますか?
私が小学生の頃の思い出はこんな感じ。
・糸電話を作って母にしつこく電話をかける、または虚空に話しかける
・部屋の暗がりで豆電球を無闇につけたり消したりする
・スライムの自家生産に憧れる(机などが汚れるので我が家では禁止されてた)
懐かしいですよね〜!実験や工作大好きだったなあ。
あの頃から時は流れ、今や2021年。今の子供達はどんな科学工作ライフを満喫しているのでしょうか。
浜松科学館の広報担当のスタッフさんに「科学館の工作について教えて!」とお願いしたところ、工作ワークショップを考えているスタッフさんをご紹介いただきました。
広報担当さんによると「担当スタッフさんの“ものづくり愛”がちょっと尋常じゃない!」ということで、その変態ぶりも同時に調査していきたいと思います!
浜松科学館の工作室「ものづくりラボ」に潜入してみよう
工作室「ものづくりラボ」
浜松科学館のものづくりが生まれるところ、館内にある「ものづくりラボ」へお邪魔しました。
こちらに工作ワークショップを考えているスタッフさんがいらっしゃるとのことですが…?
こんにちわ〜!
え?工作の人?
サイエンスショーの名物お兄さん、うえちゃんじゃないですか!
どうしてうえちゃんがここに?
工作のお兄さんでもある?サイエンスチーム リーダーの上野さん
サイエンスショーにて
─── 上野さんといえば、黄色いメガネに白衣でお馴染みのサイエンスショーのお兄さんというイメージだったのですが…?
上野さん |
実は、工作担当でもあるんですよ。 それこそ、ショーの道具は売っていませんからショーで使う道具を作ったりだとか、子供たちにやってもらうミニワークを作ったり、今は3月のビーコロ展の装置を作っていますよ。 |
─── 工作担当でもあるんだ!オールマイティだなあ。
3月中旬開催 ビーコロ展
絶賛準備中
ただいま、3月中旬開催予定のビーコロ展の準備真っ最中のものづくりラボ内。
様々な試作品が並んでいました。
上野さん |
僕が作った試作機をお見せしましょうか。 これは昨日の夜に完成したんですが…「きらきら星」というタイトルです。ちょっとビー玉転がしてみましょうか。 |
ビー玉コロコロ装置「きらきら星」
─── おお〜!ビー玉がきらきら星の曲を奏でるんですね!かわいい!
上野さん |
ビー玉二つで輪唱もできるんですよ。 最後の最後に微妙な角度調整を加えて行く予定なので、お客さんの前に出る時はもっと完璧になっているはずです! |
上野さん |
浜松は楽器の街なので楽器を使って作りたいなと思い、そこから発想して作りました。 鉄琴を買ってきて全部バラしましたね。ビー玉が落ちる角度が、なだらかだと音が出ないので高さも調節して作ってます。 |
─── 工作のレベルが高くて驚きました!ビーコロ展には上野さんの手作り装置は何台並ぶ予定なんですか?
上野さん |
僕は3〜4台出すつもりでいます。 実はこの鉄琴のビーコロ装置は僕の2号機。初号機は割り箸だけで作ったものがあります。実はその脇に転がっているやつが3号機。 |
3号機
上野さん | この鉄琴のビーコロ装置は規定内のサイズで作っているんですが、規定外のサイズがあっても面白いんじゃないかなと。これはね、流しそうめんなんですよ。 |
─── 流しそうめん?(笑)
上野さん |
ふふ、わけわかんないですよね(笑) 流しそうめんみたいに長〜くしてやろうと思って。この板が4本ぐらい繋がる8mくらいのをね、作っちゃおうと! |
─── うお〜!たのしそ〜〜〜〜!
上野さん |
一枚の板をね、電動ノコギリでクネクネっとカットしたものを間を開けて配置すると、ほら!コースに見えません?このコースにビー玉が流れていくんです。 第一エリアはこういう風なクネクネコースで、第二エリアは穴が空いてたりとか(笑) みんなで寄ってたかって遊べるような装置を考案中です。 |
上野さん |
と、まあ実はこんな作業も裏でしてたりします。 科学の人と思えないでしょ(笑) |
─── 確かにこんな本格的な工作してるってイメージは全然なかったですね。だって、片手に電動ノコギリ持ってますもん(笑)
上野さん |
でしょう?(笑) 記念に写真でも撮っときます? |
─── あ、いえ電動ノコギリは大丈夫です!(笑)
イベントでのミニワークも考案
─── いや〜、のっけから本格的で面食らいました。科学の工作ってハサミを使った簡単な工作みたいなイメージだったので。
上野さん | 簡単なミニワークも僕が考えていますよ。そうだ、丁度3月の下旬にやろうとしているミニワークがあるからみてみます? |
「これがコマになります!」
─── 塩ビパイプをカットしたものですか?もしや、それもご自分でカットして?
上野さん |
そうです!自分でカットします。 ホームセンターでこういう材料を買うんですけど、ホームセンターに売ってるやつって長いじゃないですか。だから、ハサミで。 |
─── ハサミ!…カットサービスは?
上野さん |
カットサービスって高いじゃないですか(笑)このぐらいの長さにカットすると50円くらいかかっちゃう。 だからね、ハサミをホームセンターに持ってくんです。 でね、長いのを買って、駐車場で切って、車に乗せて帰ってくるんです。 これが僕の休みの過ごし方です(笑) |
─── 想像以上にたくましいなあ!
上野さん | (手早くテープやシールをカットし塩ビパイプに貼り付けて)コマに見えてきました? |
コマ?
─── もう完成? あのう…悪気はないんですが、全然コマには見えない。
上野さん |
ええ?全く?!これで完成です!ふふふ(笑) ね、ふざけんじゃないよってね(笑) これね、足で踏んで回すんですけど、その名も「月の満ち欠けゴマ」って言います。 |
回すと地球が現れる
─── は!あ〜!見えます!あの水色のビニール部分が地球だ!地球の周りに月が回っているのが見えます。面白い!
上野さん |
コマの回転と残像を合わせた工作です。 味わってほしいのは、先ほどもおっしゃっていた通りただの塩ビパイプなんです。 それをコマなんですって言われて、どこがコマなんだって?思いましたよね。 コマって何?回ればコマなのか?っていう面白さや、回すと現れる残像の面白さまで、これひとつでいろんなことを感じるし考えるでしょう? |
─── 回してもらうまで、どうしてこれをコマと呼ぶのか全然わかりませんでしたが、上野さんの言っていることが分かった瞬間の気持ちよさというか、喜びに似た驚きがありましたね。
上野さん | ね。もう一つお見せしましょうか。スイングバイ※っていう人工衛星の動きを再現した工作です。(※ スイングバイ…天体の運動と重力を利用して、探査機を航行させる航行技術のこと) |
─── 発射台を出発したパチンコ玉がギュインと曲がって小惑星「リュウグウ」へ!
上野さん |
裏を見ると仕組みはとっても簡単で、磁石の力を利用して作っています。 この装置のミソは角度と発射台の装置の向き。 最初の試作品を作った時は位置感も全くわからない中だったので苦労しましたけど、発射台の高さや角度、位置を微調整して完成まで辿り着きました。 |
─── 磁石にクリップ、下敷き?結構身近なものを転用して作られているんですね。
上野さん |
そうなんです。 磁石とクリップと木と下敷き、ホームセンターで見つけたカブセ(ガラス戸などに使うコの字の断面のプラスチック製部品)。誰でも手に入る材料です。 |
どうやって実験や工作を考えているの?
─── こういった工作はどこから着想を得ているんですか?
上野さん |
なんでも、どこからでも、です。インターネットも見るし、テレビも見ます。図書館も大好きでたくさん本を借りて参考にしたり。 テレビで見た流行のものを工作に取り入れてみようとか。 先程、お見せしたスイングバイの工作はちょうど小惑星探査機のはやぶさ2が地上に帰ってくるタイミングで工作してもらえたら丁度いいよねとか。 |
─── 世の中の流れというものにも気を配っているんですね。
上野さん |
ただなんとなく工作を作るんじゃなくて、今これをやる理由も大事にしています。 先程の錯視のコマも生解説プラネタリウム「月まで何キロ?」っていうのが始まるので工作も勝手にタイアップしちゃおうかなと。 |
上野さん | 勝手にコラボです(笑)でも、お客さんから見たら「今、科学館は月を推してるのね」と。「じゃあ、生解説見てみようかな」とか「月の工作やってみようかな」とか思ってもらえるんじゃないかなと。 |
─── 100円均一やホームセンター巡りが趣味っておっしゃっていたのもそのリサーチの一環なんですね。
上野さん |
そうですね。百均とかでも、これバラせるのかなとか。 雑貨屋さんもいいですよ。流行りの雑貨を見て参考にしたり。だんだんひねくれてきちゃってね、あ!これ作れるなとか(笑) |
─── 作り方や材料、世の中の流行…多方面から情報をインプットしてるんですね。
上野さん |
インターネットは、いろんな情報が載っていてよく参考にするんですが、そのままだとね、ミニワークとしては出せないんですよ。 僕らが自分用に一個作る分にはそれで十分なんですが、ミニワークは100〜200人のお客さんがお金を払って購入してくれるものだから誰が作っても100%完成できるように作らなくてはいけないんですよ。 |
─── なるほど。お子さんでも作れるものでないといけないんだ。
上野さん | そうそう。なので、寸法を引き直したり、自分で一通り作った上で難しいところとか、簡単すぎるところを見極めて「浜松科学館でやる工作」に作り直すんです。 |
科学館で「工作」をするのはなぜ?
上野さん |
科学って言うとすごく難しい感じがするじゃないですか。 小学生、中学生の時に科学を理科として教わって、暗記教科とテストのための勉強しかしない、そんな経験からなんか小難しいことというイメージ。 |
上野さん |
僕らの周り、僕らが生活している中で、身の回りのあらゆるものごとに科学が隠れているんです。 その面白さに気づいてもらう、これが科学館という大きな箱の目的の一つだと思っています。 |
ショーも科学の面白さを感じてもらうための取り組み
上野さん |
そんな場である科学館で工作をするのにはいろんな意味があります。 一つは原体験。科学の面白さを感じてもらうにはやっぱり体験するのが一番。教科書のように文字列で解説される科学現象ほど難しいものはないですから。 |
上野さん |
3月開催のビーコロ展でも、難しい言葉で説明すると物理の知識が入ります。位置エネルギーと運動エネルギー。簡単にいうと「高いところのものを上から落とすと低いところに落ちます」、「丸いものは転がります」と。 当たり前じゃないですかって思うかもしれませんが、でもそこに科学があって、それを速度とか等加速度とか数式で表す人もいるんです。 |
上野さん |
その問題を考えるっていう科学の伝え方もあるけど、それだけだとやっぱり科学って苦手、面白くないって思っちゃう。 でも、ビーコロ展で装置で遊びました、コマを作りましたって経験を通すとスッと科学が体感としてわかるんですよ。 |
─── 遊びながら科学を体感的に学んでいくってことか。ビー玉を転がせば当然下に落ちていくし、急斜面の方が早いとか、カーブでコースアウトしてしまったり…理屈はわからなくても見たら理解できることや感じることもありますもんね。
上野さん | そうそう。科学館でそういった体験を経た子供達が大きくなって理屈を学ぶときに、「あ!ビー玉転がした時に確かにその現象見たぞ」って。 |
上野さん |
今は工作できる場所の一つに科学館があるってイメージが定着していると思うんです。 それはすごくいいことで、日本って国土が狭いから資源がないし海外からの輸入に頼る中で、「日本人の武器は何にしましょう?」っていうと「想像力」や「ものづくり力」だと思うんです。さらに、そこに科学の視点が入っているとより豊かなものが作れるようになる。 |
上野さん |
飛躍した話になりますが、例えば、ここで工作を体験した子供が将来電気自動車や水素自動車を作ってさらに、空飛ぶ車を作ってくれたらな、と。 そのきっかけが、その昔、科学館で作った車の工作だったらすごく嬉しいじゃないですか。そういう原体験を提供できればいいなと思ってます。 |
─── それもありえない話じゃないですもんね。本当にそんな子がいるかもしれない。
上野さん |
手を動かして体験してもらうっていうことが大事で、シールをハサミで切ったらベタベタするね、とか、紙って一枚だとペラペラで自立出来ないけど折り目をつけると立てることができるね、とか。 僕らにとっては当たり前のことだけど、その当たり前の経験が減ってたりとか。 |
上野さん | ここでやる工作には必ずどこかに科学が隠れてるんです。 |
最新鋭の設備も!科学館でできるデジタルものづくり
─── 想像以上に工作機械が多いですね。ハサミやカッターで作る工作をイメージしていたので、こんな工作室みたいなマシンが並んでいるとは思わなかった。
フライス盤
糸鋸
─── あ!これ3Dプリンターですか?
上野さん | そうそう。その隣にあるのはデジタルミシン。 |
─── 工作機械があるのにも驚いたけど、デジタル工作機器も揃えているんですね!ものづくりにかなり力を入れているのがわかる。
上野さん | 3Dプリンターやデジタルミシンなどのデジタル工作機器はFabLab浜松の竹村さんという方にアドバイスいただいて揃えたものです。 |
─── ぜひ、お話聞いてみたいなあ。
うえちゃんと一緒にFabLab浜松に遊びに行こう!
ぜひ、デジタルものづくりアドバイザーのお話を聞いてみたいと上野さんに頼み込んだところ、上野さんを通じ竹村さんにインタビューに了承いただきました!
上野さんによると「竹村さんの工房はすごく素敵でああいう空間大好きなんですよ。僕、多分テンション上がってキャッキャしちゃうかも…」とのこと。
ぜひ、キャッキャしてる上野さんも見てみたい!ということで、竹村さんにお会いしに「FabLab浜松」へ行ってきました!
FabLab浜松の竹村さん「ようこそ!」
─── デジタルものづくりアドバイザーだと伺っているのですが、竹村さんはどんなことをしている人なんですか。
竹村さん | 今日お越しいただいた工房は「Take-Space」といって僕が作った工房なのですが、「FabLab浜松」として世界ファブラボネットワークに登録された工房として活動しています。 僕自身もクリエイターとして活動したり、子供達へデジタルものづくりを教えたり、施設へデジタル工作機械を導入する際にアドバイザーをさせていただいたりなど、いろいろなことをしていますよ。 |
竹村さん | あらゆる人にデジタル工作機器を利用する機会を提供することもFabLabの目的の一つで、この工房も会員制で貸し出していて、浜松内外のクリエイターがこの工房を利用しているんですよ。 |
デジタルものづくりアドバイザー FabLab浜松 竹村さん
─── 浜松科学館のデジタル工作機器導入の時に竹村さんがアドバイザーだったというお話を聞いたのですが、どのような経緯があったんですか?「ものづくりラボ」の設備を拝見させていただいたんですが、あれを全部監修したんですか?
竹村さん |
いえ、もともと科学館には工作機械がいくつかありまして、リニューアル前には職員さんがそういった工作機械で展示を作ったりなどして使用されていました。 2019年のリニューアルのタイミングでデジタルファブリケーションというデジタルデータをもとにものづくりする技術が盛んになってきていたので、そういったものづくりができる環境を作りたいということでお話をいただいたんです。 |
─── 機器を選ぶ時、どんなことにこだわりましたか。
竹村さん |
万人向けではあるんですが、子どもたちの中で興味を持ってもっと知識を深めたいって思った子が出てきたときに、その子たちに応えられるような設備やソフトウェアを選びました。 また、心がけたのは面白いと思ってもらえる機械のラインナップですかね。例えば、デジタルミシンは女性にも親しみを持ってもらいたいという狙いもあったりします。ガッツリと機械工作ですってものだけでなく刺繍などのテキスタイルだったり、いろんなジャンルを包括したものづくりの場を作りたかったんです。 |
─── 過去には科学館でワークショップを開催されたそうですが、どんなワークショップを企画されたんですか。
竹村さん |
ステッカー作りとワッペンの刺繍を作ろうというワークショップをしました。 一つの機械に焦点を当てて、使い方をレクチャーします。ステッカー作りはカッティングマシンですね。 データを入力したらその通りに切ってくれるんですが、マシンの使い方とそのデータをどうやって作るかというところを教えます。 ワッペンの刺繍は同じく、お絵かきソフトで描いた絵を刺繍して作ります。 |
その時の投稿
上野さん | ワークショップは満席。大反響でしたよ!僕らスタッフもデジタル工作機器の使い方をワークショップを通じて学ばせていただきました。 |
─── お子さんたちは初めてのデジタル工作機器?
竹村さん |
タブレットでお絵描きはやったことあるとは思いますが、恐らくデジタル工作機器を使うのは初めてだと思います。なので、ワークショップでは繰り返し機材を使って試行錯誤してもらうようにしています。 一回目は感覚をつかんでもらうために失敗してもらうんですよ。二回目はその反省を踏まえてよりクオリティの高いものができる。 例えば、ステッカー作りでも「あ、こういう細い線で描いちゃうと切り離すとき大変なんだ」って一回目でわかると、次は大人に言われなくても太めの線で書いたりするんですよ。 |
─── 失敗から自然と学んでいくんですね。竹村さんのこと勝手にエンジニアの人だと思っていましたが、ワークショップなどの教育にも明るいんですね。
竹村さん |
僕がよく参考にしているのが、シカゴにあるサイエンスインダストリアルミュージアム。 すごく大きな施設ですが、そこにはすでに「FabLab」っていう施設が併設されています。 毎日何百人もの人がそこを訪れて、自分たちのプロジェクトに取り組んでいます。もちろん、子供たちも施設を使用してものづくりをしているんですよ。 |
竹村さん |
FabLabに所属していると情報交流がすごくオープンで盛んなんですよ。ワークショップの展開の仕方なんかもすごくオープンに公開していて、教えてくれるんです。 そういう講座なんかを聞いたりしていたので面白そうだなと自然と興味を持ちましたね。 |
ものづくりは楽しい!FabLab浜松工房ツアー開催
せっかく工房にお招きしてただいたので、竹村さんにFabLab浜松の施設を案内いただきました。
レーザー加工機
竹村さん | ここにレンズが入っていてレーザーを絞っています。最初は6mmくらいのを絞っていって最終的に0.1mmくらいの細さにします。 |
上野さん | 0.1mmまでしぼるんですね。だから細かい部分も正確に切れるんですね。 |
─── ちょっと待って待って!あの…、レーザーってなんですか…?
上野さん |
あはは(笑)そうですよね。 レーザーってかっこいいから子供とかもよく使いますよね。「レーザー光線!」とかね。だから、皆さん、なんとなく知ってはいるんですが、実は略語なんですよ。 |
竹村さん | Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation の頭をとってLaser=レーザー。 |
─── 長いな!(笑)なんか難しそう。
上野さん |
めちゃくちゃ簡単に言うと懐中電灯の電源をつけたらピカって光の線が見えるでしょ?それを絞っていって増幅した光線のこと。 懐中電灯の光がふわっと広がるのに対して、レーザーの場合は収縮させるんですよ。そのいっぺんに集めた現象自体をレーザーって言ったりするんです。 |
─── 光は集めた方が強いんですか?
上野さん | 強いです。明かりとしては強くなる。それを利用して物だって切れちゃう。虫眼鏡で太陽光を集めて紙を燃やす実験がありますが、それの超強力バージョンです。 |
レーザーカッターで切り出したスマホスピーカー
シングルボードコンピュータと呼ばれる超小さなコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリー パイ)」 を入れるケースもレーザーカッターで切り出し。
Raspberry Piを収納するケースも
上野さん |
うわ〜!こういう手作りの木のboxの中を開けたら中に小型コンピューターが入ってるっていう…。 僕、このなんでもありな感じ大好き! |
─── このRaspberry Piはディスプレイがないパソコンってイメージ?
竹村さん |
大体はそうです。あとは、OSですね。OSはWindowsやMacなどが有名ですよね。 通常、WindowsやMacを買うとその価格にはOSの値段も含まれているんですが、無料のOSもあるんですよ。 Linuxなどはオープンソースなので、それを入れてあげてディスプレイに繋げたらパソコンとして使うことができるんですよ。 |
上野さん |
これもいつかやってやろうと思ってたやつですね。 子供の科学(誠文堂新光社出版の子供向け科学雑誌)とかでもRaspberry Piの特集しているんですよ。いいなあ〜! |
竹村さん |
最初は教育用で作られたんですけど、大人の趣味とかにもよく使われるようになって(笑) 十分耐えられるスペックなので、これでインターネットラジオやTV、音声認識させたり、最近だとAIにディープラーニングさせて自動走行ロボットを作ったりしている方もいます。 |
─── へ〜!すごい多岐にわたって利用されてますね。
竹村さん | 例えば、これRaspberry Piを使って僕が作ったやつなんですけど、「インターネット自動販売機」。 |
─── インターネット自動販売機?!
インターネット自動販売機
竹村さん |
このターンテーブルに売りたいものを置いて、この緑のボタンをピッと押すと…、裏にカメラがついていて中に入れたものを撮影するんです。 ボタンを押すたびにターンテーブルが回転して、360度撮影してくれる(笑) |
一同 | 面白ッ!(笑) |
竹村さん |
これをPCに繋いで3Dデータにして、インターネット上に売りたいものをすぐアップロードできる(笑) ほら!あるじゃないですか、玉ねぎとかみかんとかの無人直売所。あれがネットに繋がったら面白いなって思って(笑) |
上野さん | しかも、撮影したものが3Dデータになってネットに載るなら、自分で作ったものを撮影して他の人が3Dプリンターで出力できるようにもなるってことじゃないですか?3Dデータにそのまま値段つけてあげれば売れますね(笑) |
竹村さん | これもほら、下にRaspberry Piを設置して、ちょっとした電子工作を組み合わせています。 |
─── 知識の組み合わせでなんでも作れるようになりますね!
竹村さん |
電子工作と形を作るための3Dプリンターやレーザーカッター、それとデータを作る方法。一通り知っていれば、ほぼなんでも作れますよ。 ちょっとくらい汚くてもいいから、とりあえず形にして作ってみるのが大事で、プロトタイプやモックアップって言いますけど、これがあるだけで興味を持ってくれる人も増えるし自分のアイディアが伝わりやすくなる。 こういった知識をみんなで教えあっていけばよりいい世界になるんじゃないかなと。 |
猫ちゃんだ
竹村さん | この赤い猫はFabLab台北で1m×1mの大きな物が作れる3Dプリンターで作ったもの。その隣のものも違う3Dプリンターで作ったマスクです。 |
─── え!両方とも3Dプリンターなんだ。なんか全然違う出来というか印象が全然違うなあ。
竹村さん | 3Dプリンターってケーキのクリームを絞るみたいに同じ直径の素材を重ねて積み上げていくんですけど、この絞り出す素材の直径が違うとこうなります。細いと継ぎ目が目立たなくなります。 |
上野さん |
このマスクは昨年のマスクが買えなかった時に作ったんですか? あの時、世界中でマスクが足りないからっていろんなデータが出てきていましたね。 科学館でもフェイスシールドを急遽出力して難を逃れたことがあります。 |
竹村さん |
そうそう。足りないんだったら自分たちで作ればいいってあちこちで無料のデータがアップされていましたね。 3Dプリンターって趣味のイメージが強いんだけど、物流が途絶えたときにデータをやり取りさえできれば、3Dプリンターのあるところが地域の製造拠点になったりすることだってあり得るんですよ。 |
3Dプリンターで出力したマスク
─── 非常時に自分たちの手で物が作れるって強いですね。まだ、3Dプリンターを職場に一台とか家庭に一台ってところまでは普及していませんよね。それこそ、パソコン並みに普及する未来はあり得るんですか?
竹村さん |
全然あり得ます! 今はまだ趣味だったり教育用の用途での購入が多いですが、今この瞬間もいろんな種類の3Dプリンターが作られています。 例えば、産業用だったら既に、ロケットのエンジンを3Dプリンターで作ったりとか飛行機の部品も作っていたり、食べ物やバイオ関係にも進出しているんですよ。 |
─── 先進的なところではもう実用化されているんですね。じゃあ、家庭進出も決して遠い話じゃないですね。
上野さん |
鼻笛っていう鼻息で鳴らす笛があって…あ、聞いたことない?(笑) 僕、演奏するんですけどね(笑) もともと木製のやつを職人さんに作ってもらってたやつがあるんだけど、この前ね、3Dデータを見つけたんですよ! |
─── 誰がそんなニッチな物を3Dデータ化したんだ?(笑)なんでもありますね、3Dデータの世界。
竹村さん | 「なんでも」というところで面白いのが、「Prusa」っていうチェコにある会社の3Dプリンターなんですけど、この3Dプリンターの部品って3Dプリンターで作られているんですよ。 |
「Prusa」の3Dプリンター
上野さん | 3Dプリンターが3Dプリンターで!自己複製みたい(笑) |
竹村さん | この会社が、僕大好きで現地まで見に行っちゃったんですけど(笑) |
─── ええ!チェコまで!?行動力ハンパないなあ、竹村さん。
竹村さん | 工場ではね、この3Dプリンターがワンフロアに1000台以上ずらっと横に並んでて、3Dプリンターが3Dプリンターを常に作ってるんです。近づいてみてもらえると、3Dプリンター独特の筋が見えますよ。 |
上野さんも興味津々
よく見ると本当に筋が見る
動画を拝見
竹村さん | フロアにずらっと並んだ3Dプリンターは制御されて稼働しているんですが、そのフロアにいるスタッフさんが出力が終わったプリンターの部品をポコって回収して脇にあるカゴに入れていくんです。 |
─── なんか養鶏場みたい!(笑)
竹村さん | そうそう!(笑)たまに、この会社からマシンのアップデートが届くんですけど、例えば、「ここの部品が詰まりやすいから変えました」って連絡が来て、データ置いとくから自分で出力して取り替えてね、とか。 |
─── 製品が届くんじゃなくて自分で作るんだ!スピード感すごい。
「Prusa」の3Dプリンターで出力したホイッスル
竹村さん |
3Dプリンターって出力したら筋が出るんですけど、かつては現場では「こんな筋のあるもの製品として出せないよ」っていうのがスタンダードだったんです。 ですが、ここ5年で「これだけ作れたら十分だよね」って。現場も変わってきてます。 技術も上がってきたのもあるし、認知もされてきて、積極的に工程に取り入れられるようになってます。 |
UVで硬化するタイプの3Dプリンター
竹村さん |
この辺の3Dプリンターは細かい物が作れます。 中にUVで固まる液体が入っていて、UVで硬化させながら出力していくタイプです。これはもう人間の目では継ぎ目は見えないですね。 |
竹村さん | そこにある人間のフィギュアみたいなのは、正面からとった写真一枚をAIが解析して3Dデータにしたものを出力したものです。 |
上野さん | ええ!?一枚だけで?すごいなあ!後ろもしっかり作られてますよ? |
竹村さん |
アメリカで作られたものなので少し欧米風の顔つきをしていたり、写真ではシャツを着用しているんですが、フードのような出っ張りが生成されてるのわかりますか? これはアメリカ人のフードをきている割合が多いので、ディープラーニングで学習した結果そういう風に出力されたんですよ(笑) もっと学習を重ねていけば精度も高くなっていくと思いますよ。 |
なんだこのメカメカしい装置は?
竹村さん | ああ、この装置はセラミック3Dプリンター。粘土をにゅるにゅると出して造形します。焼いたら陶器になりますよ。 |
一同 | ええ〜!何それ、面白い!(笑) |
─── 陶芸家は困っちゃいますね!
竹村さん | むしろ、陶芸家さんこそ、このマシンを使いこなすようになったら最強ですよ。人間の手でできないことはマシンに任せて、人間の手でやったほうが味が出るところは自分で作る。 |
─── デジタルが加わることで新風が吹いて、伝統工芸も新たに発展する可能性を秘めているんですね。
上野さん | うわ〜!デジタル陶芸!これ、いつか科学館でやりたいなあ〜〜〜〜!!! |
上野さん | お!これは新しい機械入れたんですか? |
竹村さん |
そうなんです。これはアルミを削り出す装置。金型みたいな精密な加工もできちゃうんですよ。 3Dプリンターを使用した際に出るようなマイクロプラスチックをリサイクルできなきゃダメだねって。自分たちで金型を作ってマイクロプラスチックを流し込んでリサイクルできるようにと購入した装置です。 一万個作りますっていうのはその道のプロがいるけど、100個作りますってくらいの金型なら作れますよ。 |
CNCフライス盤
竹村さん |
これはCNCフライス。板を切る機械です。 イラストレータなどでデータを作成したら原寸通りに加工してくれるんですよ。 ここにある人の形したマシンはこのCNCフライスで切り出した物ですよ。 |
謎のマシン
竹村さん |
タイのアーティストと昨年一年間やり取りして展示会をしたんですけど、その時に作ったアート作品です。 これね、マッサージ機です(笑) マッサージのパフォーマンスをする人なんですけどコロナで来れなくなってしまって、アイディアを出し合う中で「僕のマッサージを届けるマッサージ機が欲しい」って(笑) |
一同 | あはは!発想が面白い(笑) |
竹村さん |
展示会当日は、タイでそのアーティストが脳波計をつけて、計測した脳波をマシンの動きに変換してマッサージをしてました(笑)足が5本ついているんですが、これが上下するんですよ。 でね、アーティストの感情に合わせてマッサージしてくれる(笑) 踵がちょうど背中に当たるんです。 |
一同 | (爆笑) |
上野さん座ってみた
─── どうですか?座り心地は?
上野さん | うん。すごくいい感じです! |
FabLab内の本棚
─── 本棚のラインナップが不思議(笑)これ全部竹村さんの蔵書ですか?
竹村さん | そうです(笑)あ、そうだ!これ、上野さんにおすすめ。これ科学館においた方がいいと思う(笑) |
上野さん |
あはは!(笑)何この本!?「仰天珍道具事典」! 何これ〜!へえ〜!買って読もうっと。 |
竹村さん | ふふふ(笑)いろんなアイディアがね、乗ってるんです。これが全3巻出てます。 |
─── ええ!3巻も出てんの!? なんだか、工房っていうより秘密基地みたい!
上野さん | ね!本当に。このガレージ感がたまらないですよ。僕こういうところ大好きだなあ〜! |
科学者とエンジニアどっちもいなくちゃものづくりは始まんない
─── さて、科学の専門家と工業の専門家が目の前にいるわけですが、お二人がものづくり大好きなのが、よ〜く伝わってきました。専攻によってものづくりのアプローチや望むものって違いがあったりするんでしょうか。
上野さん | 違いですか。う〜ん、実はサイエンスと工業ってすごく密接ですよ。一般の方は「工業」と「サイエンス」って区別して考えてる方も多いんですよね。学校ではそうでしたから。 |
─── まさに、私は区切って考えていました。工業はロボットとか機械を使うイメージで、科学は薬品で実験したりするイメージ。
上野さん |
科学工作って言葉がありますよね。科学と工作ってなんで一緒にするのって疑問に思うと思うんですが、すごく共通な部分があるからだと思うんです。 お互いに、未来を見てる部分が一緒だと思うんです。世の中が今より便利になるといいよねってゴールが両者にはある。 世の中をよくするものづくりはサイエンスのアプローチだけでも工業のアプローチだけでも成り立たないですよ。 |
竹村さん | うん。別々に立っている柱ではあるんですけど、すごく密接に関係しあっている。原理はサイエンスが解き明かし、技術は工業から生まれる。 |
上野さん | 教育でも工学部と理学部を分けるみたいな風潮がありますが、どっちもないと支えられない。ものづくりはどっちもないと。 |
竹村さん |
その通りですね。 ただ、対極的なところもあって、サイエンスはアカデミックなところがあるのでお金儲けみたいなことは考えづらいですよね。探究心の世界。 かたやインダストリーっていうのは、探究心よりかはいかにお金儲けをするか(笑)スタンスの違いはあるかもしれない。 |
上野さん |
あはは(笑) 工業の世界は、製品にしていかに売るかって大事ですよね。サイエンスの世界は確かに突き詰めていくとお金は二の次って人多いかもしれない(笑) 科学館はものづくりを前面に出して「お金稼ぐよ〜!」って場所ではなくて、その工程を楽しんでもらったり、考え方を育んでもらったりする場でありたいと思っています。僕らって科学者だけを育てればいいんじゃないですよね。 |
竹村さん | 工業と科学って2本の柱を自由に行き来する人もいますよ。サイエンスコミュニケーターとかってそういった人たち。 |
上野さん |
僕らは研究者じゃなくて、こういうことが今世の中で起こっていますよって伝えるのも使命だと思っています。 科学館でやる3Dプリンターの講座も「工作」っていう風に打ち出してやるんですけど、大きくなってこれ医学にも応用できるんじゃない?とか、今までこれ作るの大変だったけど3Dプリンターでやったらいいんじゃない?ってそういった広がりが生み出せたらいいと思ってやっています。 |
竹村さん | 浜松科学館の面白いところってそこですよね。サイエンスもインダストリーもカバーしている。 |
アナログ?デジタル?ものづくりの多様性
─── 上野さんは普段は子供達に手作りでのものづくり体験を企画されていますよね。デジタルものづくりはどう思うんですか。
上野さん |
僕はね、どっちも応援したい! 確かに、昔に比べると手作りの経験が今の子は減っていて、ハサミやカッター使えない子が増えててそれも危惧してはいるんです。 そういう手作りのちまちましたことも挑戦して欲しい。でも、そればっかりじゃだめで、デジタルでのものづくりにも触れてほしいんです。ものづくりや科学の広さを「こうじゃないといけない」って狭めたくないんです。 |
上野さん |
この前もわざわざ手で泥団子を作って磨いたり…(笑) そういう体験も大事だし、デジタルミシンで自分の絵を出力して形になるっていうのも同じくらい大事な経験。全部を体験させてあげたいんです。 |
FabLab浜松の工房には手動工作機械の部屋も完備
竹村さん |
デジタルでものづくりの全てを置換できるのかって言ったら無理で、何するにも絶対最後には人の手が必要ですよ。人の手でできないことを補うのが機械。 例えば、立方体を作るのにカッターで紙をピピって切って作れば早いけど、それを3Dプリンターで出力して6時間待ちますかって話で(笑) デジタル工作機器はツールでしかないから、ハサミ、カッター、丸鋸、旋盤とかのひとつにデジタル工作機器があるってイメージです。どちらにも精通してるに越したことはない。 |
上野さん | うんうん。選択肢が増えて、よりスムーズにアイディアを形にできるようになったって感じかな。 |
竹村さん |
そうそう!決してどちらがどちらかを駆逐しようとしているってわけじゃないんです。多様性が楽しめるといいですよね。 だから、僕が今一番興味があるのが、ラジオの回路をハンダ付けしているようなものづくりをしているアナログおじさん(笑) デジタルで同じものは作れるけど、全てをアナログで作ってた人たちはどうやって作っていたんだろうってすごく興味がある。 |
竹村さん |
うちは手動工作機械の部屋も用意していますが、ここに来てる人は手動工作機械の部屋を一番よく使うっていう(笑)仕上げはやっぱり手作業だから。 「こんなにピカピカになった〜!」って言いながら研磨したりとか、手動工作機械の部屋での作業が一番面白くなってきたりします。 |
─── なるほど。デジタルものづくりっていうとすごく先進的に聞こえて難しそうって身構えてしまっていました。新しく増えたツールのひとつだって考えたらもっとフランクに親しめるのかも。
竹村さん |
デジタルネイティブ※って言葉があるじゃないですか。(※ 学生時代からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代) 僕らの上の世代がアナログ世代って言われている。その中間の僕たちがアナログデジタル世代だとすると、今の小学生たちは完全なるデジタル世代なんですよね。 今の子達は、いわゆるアナログな時代を知らないから、変な固定概念がないからスっと学習してすぐに馴染む。我々ができない発想も生まれてくると思いますよ。それをうまく開花させてあげたらいいなあと思いますね。 |
今回の取材も面白かった〜!
「科学館サイエンスショーのお兄さん=工作」というイメージがなかったので最初はすごく驚きました。
そして、上野さんがまた、材料や工具に留まらずさまざまなジャンルに対して造詣が深い。
本編では割愛させていただきましたが、休日に溶接体験に申し込み溶接をマスターしたとか、3Dプリンターで自分オリジナルデザインの鼻笛を作ろうとしていたりとか…。
話せば話すほど、「この人面白いなあ〜」って引き込まれていきました。
それは同じく竹村さんも。ご本人はかなり飄々とした佇まいでとても親しみやすい雰囲気の方なのですが、工房内には不思議な物がいっぱい!「これなんですか?」って嬉々として質問してしまい、ついつい長居してしまいました(笑)
お二人の共通点は「未来を見据えていること」と「ものづくりを公私問わず楽しんでいること」。
竹村さんのお話を聞いていると、やがて来る少し進んだ未来のイメージが明確になってすごくワクワクしました。
上野さんのお話は、科学館ってここまで考えてワークショップやってたんだ!と目から鱗でした。ここまで将来の可能性を信じてくれる存在がいるって素敵。今の子供達が少し羨ましくなりました(笑)
そんなお二人は、昨年一緒に科学館のイベントを計画していたそう(残念ながらコロナの影響で中止になってしまった)。ですので、これからお二人のコラボに注目ですね!
きっと、ものづくりのこだわりが随所に見られる素敵なコラボレーションを見せてくれるんじゃないかなと思います!
この記事を書いた人
- 猫と一緒に暮らし始め、猫アレルギー疑惑が払拭されました。猫の毛ってすごい空中に舞いますね。ふわふわ。
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「 科学館で工作? 大人もハマる自由な発想を刺激するデジタルものづくり 」についてのコメント募集中