湧き水調査隊【龍頭の湧き水】汲んでみた

公開日:2020/09/23



浜松市内には湧き水スポットがいっぱい!
自然環境に恵まれた浜松市の山間部にはいたるところに湧き水が存在しています。最近は自宅に設置するウォーターサーバーやスーパーで提供している水が主流となり、ちょっぴり存在感が薄くなっている湧き水ですが、山間部で近くを通るとなるとやっぱり気になる。ついつい汲みたくなる!
ということで、浜松の湧き水スポットをご紹介。
第一弾は「龍頭の湧き水」。湧き水調査隊が湧き水を汲んではひたすら真面目に味わいます!
龍頭の湧き水を目指して
国道152号、天竜区佐久間町の大井橋交差点を通り、大井トンネルをくぐった先にあるのが「龍頭の湧き水」。
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大井橋交差点を道なりに
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大井トンネルをくぐって進むと
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左側に青看板
左側に青看板、右側に木造の看板「龍頭の湧き水」と小屋がお目見え。小屋の手前に駐車スペースがあります。
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龍頭の湧き水
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周辺には水窪川が流れ、水の豊かさを感じる
龍頭の湧き水はどんな水?
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龍頭の湧き水は、南アルプス最南端に位置する標高1,352mの竜頭山が水源。森林に囲まれコンコンと湧き出している水が発見されたのは奈良時代だそう。以来ずっと枯れることなく人々の飲み水として大切にされてきました。
竜頭湧き水の会曰く「天の恵の水ではないかと自負いたします」
竜頭の湧き水は安全なの?
湧き水の安全性が心配という方が多いからでしょうか、龍頭の湧き水では水質検査を実施(2019年12月に実施)。検査結果によると「水質検査11項目の基準値に適合」とあります。
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龍頭の湧き水の水質検査結果
「検査11項目の基準値に適合」とはどういうことか水の素人には分からなかったので確認してみたところ、どうやら飲料用としての基準をクリアしているよう。検査結果の詳細が以下。
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私たちが普段から口にしているのは水道法で定められた水質基準に適合した水道水。水道水の水質検査項目は51項目が規定されており、そのうちの11項目「一般細菌、大腸菌、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物[全有機炭素の量、pH値、臭気、味、色度、濁度」が飲料水の水質検査として省略不可項目。
水質検査11項目は水が飲用に適しているかどうかを簡便に検査するもので、特定建築物(百貨店、図書館など)に義務付けられている検査項目と同じでもあります。
※ハマラボでは飲用を保証・推奨してはございません。
あくまで、ご自身の責任と判断において親しまれるようお願いいたします。
さぁ、水汲みだ!
それでは、さっそく龍頭の湧き水を汲んでみます。
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マイボトルを持っていそいそ
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屋根があるから雨の日でも大丈夫
ちょっと年季を感じる木造小屋の中に湧き水の汲み場があります。
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お邪魔しますよっと
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汲み場にお邪魔するとそこにあったのは、小屋の壁に設置された蛇口たち。
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湧き水らしからぬ蛇口
一見すると水道水のようですが、蛇口から出てくるのは湧き水。 蛇口の数は全部で6個あるので、6人までは一気に入れることができますね。
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湧き水は設備管理のために「10ℓ100円のご協力を」ということで、湧き水代を入れて汲ませていただこう。
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お金はこの箱に入れて
まずは汲み場にあった柄杓を拝借し、蛇口をひねって水を出してみた。
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やはり湧き水らしさはない
この日の外気温30度前後からすると十分冷たいと感じる水。
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触ってみるとそこそこ冷たくて気持ち良い
では、マイボトルを蛇口にセットして竜頭の湧き水をいただきます!
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ドバーッ
蛇口を大きく捻って水量の調節ができるので便利。
勢いよく汲んでいきます。
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湧き水を汲んでる図には見えないな
だんだん重くて手に持っているのがつらくなってきたので、下に置いて給水。
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あと少しなので蛇口を締めつつ
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いっちょあがり
マイボトル5ℓはあっという間にいっぱい。
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龍頭の湧き水GETだぜ
湧き水は水道水のように塩素で殺菌されていないので、飲用する場合はなるべくお早目に!
※ハマラボでは飲用を保証・推奨してはございません。
あくまで、ご自身の責任と判断において親しまれるようお願いいたします。
水道水と比べてみた
湧き水を汲んできたからには、飲んでみようというこの企画。いたって真面目に「龍頭の湧き水」について調査します。
まずは「水道水」と「龍頭の湧き水」を飲み比べ!
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昨今は湧き水をそのまま飲むことを推奨していないので、念のため浄水器を使用の上、煮沸。浄水器はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分は通過するタイプを使用しています。
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龍頭の湧き水を浄水器に入れて
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煮沸します
条件を揃えるために水道水も同じように浄水と煮沸をしてから、コップに注ぎます。
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浄水・煮沸した水道水と龍頭の湧き水を用意
水は10~15℃がおいしいということで、冷蔵庫で冷やしたらレッツ飲み比べ!
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さぁ、飲み比べよう
匂いを嗅ぐと、「水道水」「龍頭の湧き水」どちらも無臭(水質基準の臭気をクリアしているので当たり前ではありますが)。
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まずは水道水を飲んでみる
水道水はよく知った味。 いつも浄水したものを事務所で飲んでいますもの。
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お次は龍頭の湧き水
違いなんて分からないかもしれないけど、とりあえずやってみようと始めた飲み比べ。
まさかの味が全然違う!
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「全然違う!」と思わず笑いだすスタッフ
「龍頭の湧き水」飲みやすい!
飲み慣れていたはずの水道水、普段は何とも思っていませんでしたが後味が邪魔。のどにキュッとくる後味というか雑味があることに気づきました。それに比べて龍頭の湧き水は何のクセもなくスッと飲める。自然にのどを通って吸収される感覚、飲みやすい。
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何度も飲み比べてしまう
「ふん、味の違いもわからんヤツめ」となる予定があまりに味が違うために「違いの分かるヤツ」になってしまった。芸能人格付けチェックだったら余裕で合格できるくらい味が違う。
「龍頭の湧き水」は「水道水」より美味しいと検証された!(※個人の感覚です)
※ハマラボでは飲用を保証・推奨してはございません。
あくまで、ご自身の責任と判断において親しまれるようお願いいたします。
お茶を淹れてみた
水での味の違いが分かったのでお茶も淹れてみることに。果たして、味がついても違いがわかるのだろうか?
紅茶で飲み比べてみた
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「水道水」と「龍頭の湧き水」でそれぞれ紅茶をいれてみました(あいにく実験環境では温度等を完全に同条件にはできておりません)。だいたい同じくらいの濃さになったらレッツ飲み比べ!
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まずは香りで
どちらも嗅いでみましたが、香りでは違いはわかりませんね。
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お次は飲んでみる
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さて、テイスティングのほどは?
飲み比べないと気づきませんでしたが、水道水を飲んだ時にあった雑味が紅茶でも残っているようだ。雑味のせいか苦みが濃いようにも感じる。龍頭の湧き水はクセがないからか、口当たりがまろやか。心なしか紅茶も甘い。
完全に同条件で淹れた紅茶とはいえないが、「水道水」より「龍頭の湧き水」の方がおいしかった!(※個人の感覚です)
※ハマラボでは飲用を保証・推奨してはございません。
あくまで、ご自身の責任と判断において親しまれるようお願いいたします。
緑茶で飲み比べてみよう
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お次は緑茶(浜松かぶせ茶)で飲み比べ(あいにく実験環境では温度等を完全に同条件にはできておりません)。
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緑茶を淹れたら
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レッツ飲み比べ!
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香りを嗅いでから味わう
まずは水道水で淹れた緑茶。
飲んだ時点ではいつものお茶を飲んでいるのと同じ感覚。普通においしく、とくに違和感もない。
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お次は龍頭の湧き水
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ふむふむ……
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もう一回比べてみる
水道水だけの時点では気づきませんでしたが、飲み比べるとまたしても水道水の雑味というか邪魔な後味が残っているよう。龍頭の湧き水の方がクセがない分まろやかでおいしい。紅茶につづき、緑茶でも水道水の雑味を苦みのように感じてしまうのかも。
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龍頭の湧き水で淹れた緑茶が飲みやすい!
緑茶も完全に同条件で淹れたとはいえないが、「水道水」より「龍頭の湧き水」の方がおいしかった!(※個人の感覚です)
※ハマラボでは飲用を保証・推奨してはございません。
あくまで、ご自身の責任と判断において親しまれるようお願いいたします。
おいしさを目で確認してみる
飲み比べではあくまでスタッフ個人の感覚になってしまう。 ということでお見せしましょう、目に見える結果!
おいしい水を目で確認する方法
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今回使用したのは、株式会社共立理化学研究所のおいしい水検査キット。「残留塩素」と「全硬度」を5回ずつ測ることができます。
残留塩素は水道水中に残っている消毒用の塩素の量
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残留塩素はCIO・DPと書かれた方を使用して測定
日本の水道水では、各家庭の水道の蛇口で必ず0.1mg/L以上残るように塩素が加えられています。実際家庭の蛇口で多いところでは1.0mg/L以上の値となることもある。残留塩素の値が高いと水の消毒効果は十分にあるが、特有のカルキ臭がつき、まずくなる。
硬度はカルシウムとマグネシウムの量
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全硬度はTHと書かれた方を使用して測定
日本国内の水は、水道水もミネラルウォーターも硬度は20~100mg/Lくらいが普通。日本では硬度100mg/L未満を軟水と呼びます。個人差はあるが、一般的には50mg/Lくらいがおいしいと感じるそう。
おいしい水の要件
厚生省(現厚生労働省)おいしい水研修会による「おいしい水の要件」は以下。
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今回調べる2項目の要件値は、「残留塩素は0.4mg/L以下」「硬度は10~100mg/L」ですね。
さっそく、おいしい水検査キットで実験だ!
使い方は簡単!検査キットのチューブ先端から黄色いラインを引き抜き、チューブの下半分を強くつまんで空気を追い出したら、水に入れてつまんだ指をゆるめ、半分くらい水を吸い込みます。
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黄色いラインを引っこ抜き
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チューブをつまんで空気を追い出し
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穴を下にして水に入れたら、指をゆるめて水を吸い込む
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水は半分くらい入ればOK
液が漏れないように軽く振り混ぜたら(残留塩素5~6回程、全硬度10回程)、反応時間後(残留塩素10秒、全硬度30秒直後)に標準色の上にのせて比較します。
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標準食と比較する
測定結果の発表
実験では、より結果がわかりやすいように水道水・湧き水ともに浄水器は未使用、煮沸なしの状態で行いました。
まずは水道水の測定結果
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「水道水」の残留塩素
水道水の残留塩素は0.4mg/L以下とははっきり言いがたい発色。おいしい水の基準からは少し外れているかも。
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「水道水」の全硬度
標準色との比較がやや難しいですが、水道水の全硬度は50mg/L前後かと。 一般的にはおいしい水の要件値です。
龍頭の湧き水の測定結果
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お次は「龍頭の湧き水」の残留塩素
さすがの湧き水、塩素は含まれていないので残留塩素は無色透明でした。
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「龍頭の湧き水」の全硬度(右)
検査キットの標準色の値が「50の次は100」とざっくりとしているので正確な値で出せないのですが、龍頭の湧き水の全硬度は60~80mg/Lくらいかと。水道水(左)に比べるとほんの少し色が濃いのでミネラル分が多いのかも。
「水道水」「竜頭の湧き水」、どちらの全硬度も一般的にはおいしい水の要件値ですね。
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水道水(左)より少しだけミネラル豊富かも?
並べて比較してみた
「水道水」と「龍頭の湧き水」の検査結果を並べてみました。
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残留塩素の結果
無色透明だった龍頭の湧き水の検査結果が変色してほんのり色づいてしまったが、反応時間経過後の変色は空気中の酸素や、紫外線の影響があるそう。
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全硬度の結果
浜松市上下水道部「令和2年度水質検査結果(4月~7月)」 https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/josuika/suidou/suisitukensa/documents/r207suisitukennsakekka.pdf によると、浜松市内の採水地点での全硬度はおおむね40~70mg/L前後、そのうちほんの一部が10mg/L台や90mg/L前後でした。 つまり浜松市内で採水する限り、発色の差が分かりやすい硬度の水に出会えるのかは何とも言えなそう。
ちなみに、龍頭の湧き水の水質検査11項目によると「pH値は7.2」の弱アルカリ性。浜松市上下水道部による水質検査結果でもほとんどが7.0前後なので水道水との差はほとんどありません。(飲料水はおおむねpH6~9程度、7.0はその中でも標準に近い値。)
おいしい水検査キットでの実験によると、今回感じた「水道水」と「龍頭の湧き水」のおいしさの違いは一重に残留塩素の影響である可能性が高いのではないかと。飲用する際には塩素も除去すると謳われている浄水器を使用し、煮沸によってカルキ臭を抑えているはずが、それでも味に影響が出ているようでした。なお、実験によりハマラボスタッフの体調に問題は発生しておりません!
水の違いなんぞ分からないかもしれないけど、せっかく山間部を通るなら寄ってみようと始めた湧き水調査隊企画。第一弾からして水道水より美味しいと気づいてしまった。今後の湧き水調査次第では、この先ハマラボスタッフが湧き水信者になる可能性が出てきました。
※ハマラボでは飲用を保証・推奨してはございません。
あくまで、ご自身の責任と判断において親しまれるようお願いいたします。
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ハプニング大賞
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