キウイの楽園・キウイフルーツカントリーJapan
公開日:2020/12/07
お店では一年中見掛けるキウイフルーツ。
実は国産のキウイフルーツは秋冬が旬なんです!
掛川市にある「キウイフルーツカントリーJapan」に行ってきた
キウイの食べ放題とキウイの収穫体験が楽しめる!というのが掛川市にある「キウイフルーツカントリーJapan」。
園内では1年中、それぞれの季節に厳選した完熟キウイが食べ放題。世界でここにしかないキウイも味わうことができます。毎年10月~1月にかけてはキウイ収穫体験もできちゃう!
やってきました「キウイフルーツカントリーJapan」
駐車場は広々、第二駐車場もあります
駐車場から、農園に向かう道にはキウイフルーツのアーチ。
頭上にはもうキウイがいっぱい。
キウイフルーツのアーチがお出迎え
石垣にもキウイ!出だしからキウイ感満載
まっすぐ進むとかわいらしい建物が。
こちらが売店と受付です。
受付はこのかわいらしい建物の中
開園時間は9:00~17:00(最終入園16:30)
木曜定休(祝日は開園) ※1/10~3/20は水・木定休
- ・おとな 1,300円 (中学生以上)
- ・こども 1,000円(3歳以上)
ペットの同伴も可能です。
入園料にはキウイ食べ放題の料金が含まれています。
この日に食べられるキウイの種類を受付でご案内。
通常3種類、季節や環境によっては1~2種類のキウイが食べ放題です。
今日食べられるキウイはこちら
キウイ食べ放題を楽しもう
入園料を支払ってプラスチック製のナイフ・スプーンとビニール手袋のセットを受け取ったら農園内へ。
スタッフさんが案内してくださいます
丸い扉の向こうが食べ放題の会場「なかよしハウス」。
ビニルハウスになっているので雨の日でも安心です。
わぁ、見上げるとキウイがいっぱい
ハウスの中にはキウイがびっしり屋根のよう。
キウイは聞いたことのない品種ばかり。
ここにしかない珍し~い品種もあります。
知らない品種がいっぱい
食べ放題のキウイは木に生っているキウイではなく通路横にある保冷箱の中。
収穫してすぐのキウイは食べることができないので、しっかりと食べ頃に熟成したキウイが用意されています。
食べ頃のキウイは保冷箱の中
キウイはお好きな席でいただこう
いざ、キウイを食べんとす
さっそくキウイをいただきます!
コロナウイルス感染症対策のため保冷箱からキウイを取る際にはビニール手袋を着用。
- ・半年熟成グリーンキウイ
- ・ファーストエンペラー
- ・サンゴールド(1人1個)
半年熟成グリーンキウイ
ファーストエンペラー
サンゴールドは農園のオリジナル品種
サンゴールドは入園時に渡された1個(1人につき1個)。
キウイフルーツカントリーJapanのオリジナル品種です。
半年熟成グリーンキウイとファーストエンペラーは思いっきり食べ放題!
季節によっても提供するキウイが異なるので1年中いろんなキウイが楽しめます。
3種類のキウイを食べ比べてみよう!
この日の食べ放題キウイ3種類を食べ比べ。
キウイはトレーの上でカット。 トレーは通路横のテーブルに置いてあります。
グリーンキウイは見慣れたキウイ
収穫してから半年熟成したグリーンキウイ。
半年でも驚きですが、キウイは上手に保存するとなんと1年以上もつそうです。
酸味と甘みのバランスがばっちりのグリーンキウイ。
しっかり酸味もあるのでさわやかな味わいが楽しめる。
こちらはファーストエンペラー
果肉は薄い緑色でちょっぴりゼリー状のファーストエンペラー。
グリーンキウイとは種の色が違って黒と茶色があります。
切ると果汁がしたたるくらいとってもジューシー。
お味はグリーンキウイと比べると酸味が控えめ。
酸味が苦手な人でも食べやすいキウイだ。
果肉がやわらかいサンゴールド
酸味が全然なくて、甘みがいっぱいのサンゴールド。
とろりと柔らかい果肉なのでスプーンですくいやすい。
キウイは皮のまわりに一番栄養があるので、皮の近くまで食べたい!
品種によって見た目も味も全然違っておもしろい
食べ放題キウイは農園の外に持って行くことはできないので、ここで存分にいただきましょ。
10月~1月ならキウイの収穫体験ができる
キウイを1年中食べることができる農園ですが、秋の収穫シーズン(10月~1月)なら実際にキウイを自分の手で収穫することも! 収穫したキウイはすぐに食べることができないのでお持ち帰り用キウイになります。
収穫したキウイは1個ずつ買い取り。
帰りに受付で精算します。
キウイの収穫ができるのは、なかよしハウスを抜けた先にある「キウイ畑」。
ハウスの出口にある収穫用かごを持ってお出掛けします。
なかよしハウスを出てキウイ畑へ
右と左どちらの道を選んでもぐるっと一周できます。
お散歩にも最適。
このキウイはまだ収穫できないようだ
どれが収穫できるキウイだろうと歩いていると「収穫できなくてごめんね!」という看板ではなく、「こっちだよ」と誘導するような矢印を発見。
矢印の先に進むとキウイの品種説明の看板が。
これが収穫できるキウイですね!
いざ、キウイを収穫せんとす
さぁさぁ、収穫体験だ
果実をにぎって頭をおじぎ
採れた~
お次は、涙型がかわいらしい「ティアドロップ」。
キウイフルーツカントリーJapanのオリジナル品種です。
ティアドロップ
カタチがかわいい
この日収穫したのは4種類のキウイ。
入園時に受け取る「収穫体験・キウイ狩り価格表」にその日に収穫できるキウイと単価が載っているので参考にして収穫できます。
4種類のキウイが採れた
農園の受付でキウイの金額を支払ったらお持ち帰り。
おうちで熟成してからいただきます。
精算時には品種シールをつけてくださいます
・ピュアカントリー(世界でここにしかない品種)
・ゴールデンイエロー(農園で1番すっぱいらしい)
・ファーストエンペラー(食べ放題で食べたキウイだ)
・ティアドロップ(農園オリジナル)
持ち帰ったらりんごと一緒に熟成
ファーストエンペラー以外はみんなはじめてのキウイ。
楽しみだな~。
カフェにはオリジナルのキウイメニュー!
キウイフルーツカントリーJapan内にあるカフェではオリジナルのキウイメニューを提供!びっくりするほどキウイを感じられるメニューで楽しませてくれます。
カフェは売店向かいの外スペース
カフェ(テラス席)の営業は通常は土日祝。
平日なら売店内のお席でいただくことができます。
売店内の飲食スペース
全てのお席にキウイクッション
カフェと売店内の利用でしたら入園料がかからないので、カフェだけ目当てでやって来ても大丈夫!
カフェメニュー
カケガワキウイバーガー
嘘でしょってくらいキウイ
種までしっかり再現
来ました見た目から全力のキウイ。
これだけじゃありません。ちゃんと黄色のキウイバージョンもあるんです。
黄色バージョンもある
上にのっているファンシーなパンは農園オリジナルのキウイパン。
金太郎飴みたいに切っても切っても断面がキウイ!という楽しいパン。
この日はあいにく在庫がありませんでしたが、売店でキウイパンと手作りジャムをセットで販売しています。
緑色のキウイパンは「掛川の深蒸し茶」をパウダーにして混ぜ込んで色付け。
黄色のキウイパンは「かぼちゃ」で色付けがしてあります。
緑色が掛川茶、黄色はかぼちゃ
はじめはクチナシで色付けしていたという黄色。クチナシが植物の花だといまいち認識されていないようで「クチナシって添加物?」というお客様の声を耳にし、みんなが安心して食べ物だとわかる「かぼちゃ」に変えたのだとか。
バーガーにはキウイ丸々1個使用。
分厚いキウイがこれでもかとバーガーからはみ出てます。
一緒に挟まれているのは、ハーブのサラダチキン、アボカド、クリームチーズ、レタス。
付け合わせの黄色いキウイはバーガーのキウイとは違う品種で彩りを添えます。
食べる時はナイフとフォークを使っても良し、注文時にもらった紙袋に入れてバーガーらしくかぶりつくのもOK。
私たちは袋に入れて食べました
下からベーグルがこんにちは
キウイパンと一緒に具材を下から支えるのはベーグル。
サクサクともちっと、食感の違いが楽しめます。
さわやかなサラダみたいでおいしい
キウイバーガー、食べた感じはものすごくさわやかなサラダみたい。
キウイの甘みと酸味がソースと合っていておいしい!
ヘルシーでおいしいキウイ料理の可能性が広がりますね。
キウイスムージーとしゅわしゅわキウイサワー
カケガワキウイバーガーと一緒に注文したのは、人気No.1のキウイスムージーとしゅわしゅわキウイサワー。フードと一緒に注文したので50円引き。
人気No.1のキウイスムージー
キウイ、バナナ、オレンジがギュギュっとつまったキウイスムージーはものすごくキウイ!
砂糖不使用だけど甘さも十分。飲むと栄養素がつまった感ありまくりで健康になりそう。
これは朝に飲みたくなる。
しゅわしゅわキウイサワー
キウイサワーと名前がついてるけどノンアルコールですよ!
キウイの酸味とサイダーのしゅわしゅわでさわやかなドリンク。
ごろんっとしたキウイが凍ってるの見えますかね?シャリシャリのキウイがおいしくて暑い季節に飲みたくなる。
カフェのオリジナルフードやドリンクはテイクアウトも可能なので、ドライブのお供のドリンクを買いに寄ることもできますね!
売店にはキウイグッズがこれでもかと勢揃い
売店はキウイだらけ。圧倒的キウイ感に驚かされます。
農園内に一体何個のキウイクッションがあるだろうか
キウイTシャツ
キウイ自転車に乗ってるこの茶色い生き物なんだ?と思ったあなた。
答え. キウイです。
「やぁ、ぼくKiwi。ニュージーランドの国鳥だよ」
正式名は「キーウィ」。
ニュージーランドに生息する飛べない鳥です。
実は「キウイフルーツ」はこの鳥にちなんでつけられた名前。
茶色の毛や丸みがキウイフルーツとそっくり。
余談ですが、オーストラリアではニュージーランド人を「Kiwi」と呼ぶそうです。
国鳥がニックネームになっちゃってます。正直かわいい「Kiwi」呼び。
おやつもいろいろ
もちろん売店ではキウイも購入できます。
キウイフルーツカントリーJapanにしかない流通していない品種も手に入る!
ベビーキウイなんて初めて見ました
贈答用のキウイセットも
オリジナルキウイジャムもある
買う気満々だったキウイビールはあいにく在庫切れ
建物内の装飾もキウイワールド全開。
キウイのステンドグラス
内壁の模様までキウイの葉っぱ
そんでもってスタッフさんの指先までキウイ!
めちゃくちゃかわいいので撮らせていただきました。なんと触るとキウイの種のツブツブ感まで表現されている凝った仕上がり。スタッフさんもキウイ愛にあふれています。
スタッフさんのキウイネイルがめちゃかわ
農園では体験できるプログラムがいっぱい
家族連れのファミリー、子供会のイベントや労働組合の社員イベントでの利用が多いという農園。いろいろな体験プログラムが用意されています。
- BBQ
- お茶摘み体験
- キウイバターケーキ作り
- ひつじのマスコットつくり体験
- 5つのナチュラルハーブ摘み&あげたて天ぷら
- 木の実のオブジェつくり
- かわいいリースつくり
※体験には事前の予約が必要なものもあります。
BBQ会場「なかよしハウス」は屋根付きだから雨でもOK
子供会や労働組合のイベントの場合は、その団体ごとに体験プログラムを考えてもくださるそうです。大人はBBQ、子どもには体験学習など、どちらも楽しめるプログラムを時間や予算によってご提案。イベントの日の天候を気にしなくて良いのもうれしいですね。
そもそもどうして掛川にキウイの楽園?
キウイ愛あふれるキウイフルーツカントリーJapanですが、キウイフルーツというと掛川ではなくニュージーランドのイメージがありますよね?
どうして掛川にキウイの楽園が誕生したのか?
キウイ農園・園長の奥様 平野常代(つねよ)さんにお話しを伺いました。
キウイのマスクにキウイカラーの緑色の髪。 常代さんもキウイ愛にあふれています。
スプーン1杯のキウイの種からはじまった農園
園長の平野さんのご実家は元々みかんとお茶の農家だったそうです。
アメリカからオレンジの輸入が解禁され、みかんの値段が下がってしまった時代。当時は国産品の価値が高い現在とは違って、海外から来たものは「舶来もの」として価値が高かったんですね。
当時二十歳前だった園長は「静岡のみかんの価格を揺るがすオレンジを一体どんな国が作っているんだ!?」と確認するためにアメリカに研修に行きました。そこで出会ったのがキウイ。試験場を見学した際にちょうどニュージーランドで品種改良されたキウイが入って来たところでした。
見たことも聞いたこともないキウイというフルーツ。
表面には毛まで生えているけれど、切ると表れるのは美しいエメラルドグリーンの果肉。
そんな未知のフルーツキウイでしたが「みかんの育つところなら栽培ができる=静岡がキウイに最適な地」と判明し、みかん農家だった園長はキウイの種を持ち帰ることに。日本ではまだキウイの栽培方法が不確かなため、手探りで育てはじめたそうです。
アメリカから持ち帰った「スプーン1杯のキウイの種」から始まったキウイフルーツカントリーJapan。現在では80種類にも及ぶキウイフルーツを栽培、新しい品種も次々と開発をしている日本最大のキウイ観光農園にまでなりました。
外国が身近でなかった時代に、園長が世界に目を向ける広い視野を持ち、情熱を持って農業に取り組んでいたらからこそキウイの楽園が誕生したんですね。
東京ドーム3個分の広大な園にはキウイ以外も魅力がいっぱい
広大な自然の中にある園内には、キウイ畑以外にも自然を生かした様々なアクティビティや絶景スポットがいっぱい。1日じっくり楽しむことができます。
掛川らしい絶景スポット
オススメの絶景スポットは羊たちの近く
奥のベンチが特等席
ベンチからは眼下に茶畑の緑を一望できる。抜群の眺めです。
写真より断然生で観たい景色
掲げよキウイ
素晴らしい景色の中でキウイを掲げると、「偉大なるキウイ」「キウイで世界を征服した感」を演出できる気がする。 (収穫したキウイのお会計は退園時なのでずっと持ち歩いていた)
のんびりアクティビティを楽しむ
憧れの大きなブランコ
ボルダリング
生まれたての小鹿が爆誕するスラックライン(体幹鍛えろ)
ディープなアクティビティ「冒険の森」を探検
農園の最深部にあるのが「冒険の森」。
入園時にスタッフの方から「40分あれば入口から冒険の森を一周できる。途中で木をくぐったりもする森そのものの散歩コース。」とご説明いただいた。
でも、そこまでハードではないだろうと勝手に思いこんで向かった森。
なかなかワイルドだったのでお伝えしますね。
※現在ターザンロープとツリーハウスは朽ちているので遊べません。
入口には冒険の森の心得
心得その1「一番前を歩く人はくもの巣とり棒を用意する」
右手に、くもの巣とり棒。
左手には、引き続き収穫したキウイ。
なんだかんだずっと持ち歩くことになってしまったキウイ。
キウイの収穫体験をするなら帰る直前がオススメ。
心得その2「五感をとぎすませ」
森の音、鳥のさえずりや木々のざわめきで自然をいっぱい感じよう。
秋だからくもの巣にひっかかる心配はなさそう
年に何回か竹林に入ることがあるのですが、タケノコの季節は大変平和な竹林。しかし、真夏に流し素麺の竹を切りに行ったら1寸先はくもの巣。右も左も上も下もくもの巣。これがセキュリティセンサーだったら鉄壁、ミッションまじインポッシブルってレベルでクモの巣が蔓延っていたから夏場は本当にくもの巣とり棒が必要だと思うの。
朽ちたツリーハウスを発見
朽ちたターザンロープは気づかずに通り過ぎてしまったようだ。
そうさいまこそアドベンチャ~
冒険の森、なんとか探検し終えたけどなかなかのバテ具合。
元気の有り余った人はぜひ!
キウイの収穫は冒険のあとで
目に入るもの全てがキウイ。キウイ愛に溢れたキウイの楽園「キウイフルーツカントリーJapan」。
キウイ好きにはたまらない空間です。キウイグッズは緑色好きにもたまらない。
持ち帰ったキウイは初めて食べる品種ばかり。
まだ熟成していないのでこれから食べるのが楽しみ!
園内で素敵な扉を発見。
小さな扉を開くとそこに広がるのは……
It’s a Small World.
この記事を書いた人
- 文鳥を飼っています。
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