鳥が飛んでくる!?掛川花鳥園ってどんなところ?
公開日:2018/01/10
掛川花鳥園は「花と鳥のふれあい」が楽しめるテーマパーク!
広い敷地内には大温室やスイレンプール、水鳥がいる池やエミュー牧場まで備えています。
全天候型なので、雨の日でも楽しむことができますよ。
今回は掛川花鳥園での調査結果を二つにわけてご報告!
ここでは掛川花鳥園全体と各エリアに生息する鳥たちについて紹介していきます。
受付を抜けると、はじめに見えてくるのはペンギンプール。
子供たちにも大人気のペンギンたちが、悠々と泳ぐ姿を間近で見ることが出来ます。
ケープペンギン
花鳥園にいるペンギンはアフリカ大陸に生息する唯一のペンギン、ケープペンギン。
足が黒いところから「ブラックフット(黒足)ペンギン」、騒がしい鳴き声がロバに似ているところから「ジャッカス(オスのロバ)ペンギン」などというユニークな名前でも呼ばれているそうです。
ペンギンプール脇を通り、屋内エリアへ。
まず目に入るのは温室内の天井からつり下がる満開の「インパチェンス」!
メイン植物として約10品種、1000鉢程度を展示・栽培しているそうです。
ここではインパチェンスに囲まれながら、お食事休憩をとることもできますよ。
ミステリアスな目が魅力的!猛禽類の紹介
右手に向かうと、記念撮影やバードショーが行われるわくわくイベント会場があります。
こちらでは切り株で休憩する猛禽類を見ることが出来ます。
メンフクロウ
はじめに紹介するのは、ご存知の方も多いであろうメンフクロウ。
まるで、仮面をかぶっているかのような顔つきが特徴的なので、メンフクロウと名付けられたそうですよ。(ちょうど寝てしまっていますが・・!)
人間の顔のようにも見える顔盤(がんばん)は、音を耳の穴に集める役割を持っています。
アフリカオオコノハズク
アフリカオオコノハズクは、サハラ砂漠以南のアフリカに生息するフクロウです。
名前の通り、コノハズクの中では大きな品種です。
体を大きく見せるために羽を広げたり、敵に見つからないように細くなるフクロウとして有名です。
アフリカワシミミズク
南アフリカなどに生息しており、ワシミミズクの中では小型で大人しい性格。
羽角(うかく)とよばれる猫の耳のような羽が、ミミズクと呼ばれるフクロウの特徴です。
アフリカワシミミズクの羽角は立派で、まゆげのようにも見えるので、表情が豊かに見えますね!
ファラオワシミミズク
掛川花鳥園生まれのファラオワシミミズク。
ファラオワシミミズクのヒナの誕生は初めてのことだったそう。
生態は未だ謎が多いといわれているフクロウです。
ウサギフクロウ
眠たいのか目が半目状態になってしまっているこのフクロウは、ウサギフクロウといい、名前の通りうさぎの耳のような長い羽角が特徴です。
かわいらしいルックスの反面、神経質な面もあり近づくと威嚇してくることが多いウサギフクロウ。しかし、掛川花鳥園にいるウサギフクロウはとても人懐っこいそうですよ!
幻想的なスイレンプール
わくわくイベント会場を抜けると、スイレンプールのある温室へ。
花鳥園の名のもとになった「花鳥風月」という言葉。
“水辺がありスイレンが咲き、水の中には魚がいて、頭上には鳥が飛んでいる。
誰もが分け隔てなく生き物や、鳥たちと触れ合えることができる。”
そんな想いを込めて“花鳥園”と名付けられ、スイレンプールができたそうですよ。
睡蓮という漢字は、「花が夕方に睡る(閉じる)」ということを表しているそうですよ。
“睡蓮”という名前の由来も素敵ですね。
スイレンプールには熱帯魚もたくさん。
グッピーや、金魚、エンゼルフィッシュなどが多く見られましたよ。
ぜひ覗いてみてくださいね!
個性爆発!温室内の鳥たち
温室内はインコのスイレンプールのある最初の温室から、オオハシとトキの水辺、エボシドリとヘラサギの広場へ二手に分かれて繋がっています。
ここからは3つの温室内にいた鳥たちの生態を調査していきます。
オニオオハシ
ブラジルの国鳥でもあるといわれているオニオオハシは、全40種類いるオオハシの仲間の中で一番体が大きいとされています。
体と同じく大きなくちばしも、体の30~50%を占めており、鳥類の中で最大を誇ります。
しかし見かけによらず、中身は空洞になっており戦いにはほとんど役に立たないそう・・・。
クロツラヘラサギ
くちばしがヘラのような形をした、トキの仲間です。
2009年度で、世界に2000羽程度しか生息していないといわれており、とても貴重な種類。
掛川花鳥園のクロツラヘラサギは、大学の繁殖研究によって産まれ、卵の時から人が育てているため人を全く恐れていないそうですよ!
ギニアエボシドリ
盛り上がった冠羽と、なめらかな緑色の体色が気品を感じさせます。
この可憐な見た目に反して、実は大食いなんだそう!
きれい好きな面もあり、羽のお手入れを欠かさずにやっているようですよ。
エボシドリとヘラサギの広場の奥にあるのは、大人気、ハシビロコウの森。
「動かない鳥」として有名なあのハシビロコウを見ることが出来ます。
ハシビロコウ
体長は1m以上もあり、スーダンや中央アジアに生息している大型の鳥類、ハシビロコウ。じーっとしていることが多く、奇妙な見た目からか「怪鳥」などともいわれています。
生息している地域に大型の天敵は少なかったため、このような大きなくちばしになったともいわれているようです。
自由気ままに泳ぐ水鳥たちを調査
温室を出ると次は屋外エリア!大きな池のある屋外エリアでは、たくさんの水鳥を観察できます。
水に浮かびながらすいすいと泳ぐ鳥もいれば、長い脚を持っており、水の中を優雅に歩く鳥もいましたよ。その中でも一部の水鳥たちを紹介します!
コブハクチョウ
コブハクチョウは、淡水湖や河川に住む鳥で、泳げる鳥の中で一番大きく重たい種類。
西洋では「白鳥が鳴くときは死期が迫った時だけだ」という俗信があり、“MuteSwan(無音白鳥)”と名付けられました。
しかし実際は、全く鳴かないというわけではなく、必要に応じて鳴く姿が見受けられるようです。
モモイロペリカンとコシベニペリカン
とても仲よさそうに、同じ木の幹にいた3羽!
手前にいる2羽がコシベニペリカン。奥にいる鳥がモモイロペリカンです。
コシベニペリカンは、繫殖期に腰のあたりや脇の下などが紅色に染まることにより、この名前がつけられたそうです!ペリカンの中では小柄で、目の先に黒班がついているのが特徴。
モモイロペリカンは集団性がとても強く、繫殖期には4万羽ものの大集団を形成するそう!
普段は真っ白な羽ですが、繁殖時にはオス、メスともに薄いピンク色になります。
ペリカンたちにもエサをあげることができますよ。
上手にキャッチしてくれるので、ぜひあげてみてください。
園内をぐるっと一周回ったところで、今回の調査は終了です。
野生では警戒心が強い性格の鳥でも、ヒナの時から愛情を持って育てると人懐っこい性格になるというのはなかなか深いなと感じました。
掛川花鳥園の個性的な人気者たちを調査した調査レポ②もあるので、そちらもぜひ読んでいただければ嬉しいです!
この記事を書いた人
- 浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中
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