うなぎパイの歴史とまわる工場見学

うなぎパイの歴史とまわる工場見学

浜松市西区

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うなぎパイファクトリーは、ご存知浜松銘菓「うなぎパイ」の製造工場。うなぎパイの製造工程を見学することができ、浜松市の観光スポットとしても人気があります。
今回はそんなうなぎパイファクトリーを調査したいと思います!

いざうなぎパイファクトリーへ!

うなぎパイファクトリー(うなぎパイ本舗大久保工場)は、長年製造を続けてきた神田工場の老朽化に伴い、より安全で安心な商品をお客様に提供するために製造工程を見学できる工場施設として2005年に開設。3月に稼働を開始し、4月より一般の見学を受け入れ始めました。職人とのふれあいをテーマとしています。

早速現地調査へ出発。
無料の駐車場があり、混雑時には警備員の方が案内してくださるため比較的スムーズに入口まで到着しました。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所] うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

外には大きなうなぎパイを載せた、宣伝トラックが。人気の撮影スポットのようです。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

移動カフェ「うなくん号」。夏にはうれしい冷たいスイーツメニューが食べられるとか。

中に入るとすぐに工場見学の受付があります。見学は無料、自由に見て回る際に予約は不要ですが、コンシェルジュの方による説明を聞くことができる「ファクトリーツアー」や「スマイルツアー」は事前の予約が必要とのことでした。

うなぎパイの歴史

工場内を見学する前に、どのようにしてうなぎパイが誕生したのか、皆さんはご存知でしょうか?

創業期には甘納豆やタマゴ型最中「知成保(ちゃぼ)」を看板商品としていた春華堂。
二代目社長、山崎幸一氏はそれらを超える浜松らしいお菓子を作りたいと日々思案していました。
当時は浜松よりも浜名湖のほうが知名度が高かったことから「浜松=浜名湖=うなぎ」と連想、うなぎを使い、フランス菓子のパルミエというパイを参考に「うなぎパイ」が誕生しました。これは、旅先での会話がきっかけになったのだそう。
浜松らしいとはいえ、うなぎを使ってお菓子を作ろうなんてすごい発想力です。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

販売を開始した1961年(昭和36年)は高度経済成長の真っ只中。
女性が社会で働き始め、子供たちも塾などで日々を忙しく過ごすようになりました。
そんな中、夜、家族が集まる団らんのひとときに食べてもらいたい、と「夜のお菓子」というキャッチフレーズをつけたそうですよ。
「夜のお菓子」、有名なキャッチフレーズですが、由来は知らなかった人も多いのではないでしょうか。

うなぎパイができるまで

さあ、そんな思いが込められたうなぎパイがどのように作られているのか、実際に見ていきましょう。 うなぎパイを作るうえで必要な工程は

・仕込み・仕上げ
・焼き上げ
・検品
・包装・箱詰め

の4工程。そのうちうなぎパイファクトリーでは、焼き上げから包装・箱詰めまでを見学することができます。

仕込み・仕上げ

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

仕込み・仕上げの工程は、うなぎパイ誕生時から今に至るまで、職人による手作りを継承しているそう。数千層もの繊細なパイ生地は、日々変化する温度や湿度に合わせ混ぜ方や折り方を調整しています。これは職人が長年培った経験と勘によるたまもの。なんと10年もの鍛錬が必要だそうですよ。
パイ生地にうなぎエキスを練りこんで、焼き上げ工程に入ります。

焼き上げ

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

社内でもごく一部しかレシピを知らないという秘伝のタレを塗って焼き上げます。
実はうなぎパイは、今の形になるまでに、「蒲焼」をイメージした形で串から抜けなくなる、「うなぎ」をイメージした形で先をひねったら美味しく焼けない、など数々の形で試作を重ねているんだとか。馴染みある今の形に至るまでにも歴史があったのですね。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

検品

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人の手による検品作業。割れたり形のよくないものを取り除いていきます。これらはアウトレット品として販売され、春華堂直営店で購入することができます。

包装・箱詰め

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

そしていよいよ包装です。馴染みあるパッケージにうなぎパイが次々詰められていきます。
このパッケージロゴの赤と黄の配色。実はこれにも理由があるそう。
昭和36年の発売当初は「青色」のパッケージで販売されていたうなぎパイ。しかし、反応は芳しくなく…パッケージの改良を検討しました。
その際「夜のお菓子」のコピーを勘違いして買い求める方が多かったため、いっそのことなら、と当時の「マムシドリンク」のカラー配色を参考にパッケージを作成したんだとか。これが大当たりして爆発的売上のきっかけになったそうですよ。
なんだか少し面白いエピソードです。

工場見学の先にはうなぎパイシアターがありました。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

うなぎパイができるまでをわかりやすくムービーにして繰り返し上映しています。春華堂のキャラクター、うなくんもしっかり出演。

うなぎパイを目一杯楽しもう

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工場見学を終え、写真撮影スポットである大きなうなぎパイを超えると見えてくるのはカフェサロン。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

ここではうなぎパイを使った本格スイーツを食べることができます。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

チョコドームにホットチョコレートソースをかけて崩して食べるようなおしゃれスイーツもありますよ。もちろんドームの中にはうなぎパイ。とてもおいしくいただきました。

うなぎパイファクトリー_うなぎパイの歴史とまわる工場見学|ハマラボ[ハママツ研究所]

カフェサロンでぜひ注目してほしいのはランプシェード。おしゃれなデザイン…かと思いきやたくさんのうなぎパイでした。

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併設の工場売店はお土産を買い求める人で賑わっていました。中でもうなくんグッズはここだけの限定品。かわいいストラップや絵本が販売していましたよ。

ファクトリー内を見学し終えたところで今回の調査は終了です。

オススメ!

結果報告

ファクトリー内はうなぎパイの甘い香りが漂っていて、とても幸せな気分になります。
ガラス越しに見る焼き上げの工程は、みるみる膨らんでいつものサイズになっていくうなぎパイが面白く、お子様がじっくり覗き込んでいました。
包装・箱詰めの工程は上から隅々まで見下ろすことができ、どんどん包装されていくうなぎパイは圧巻でしたよ。
浜松を代表するお土産の歴史や豆知識を知ると、お土産を渡すのがもっと楽しくなるかもしれません。

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プライベートは全力、仕事はそつなく、脱力系女子。

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