水窪を一望する山城、高根城って知ってる?

浜松市天竜区

浜松市街地から車で約2時間、天竜区水窪町にある久頭合(くずごう)の山頂420mに位置する山城、高根城跡は、後醍醐天皇の孫、伊良(ゆきよし)親王を守るためにこの地の豪族である奥山氏が応永21(1414)年に築いたといわれています。

最近では、大河ドラマのロケ地として有名になったこの山城。浜松市に住んでいても、これまで知らなかった!という人は多いのではないでしょうか。
今回は高根城跡を徹底調査!その歴史や構造からロケ地となったスポットまでご報告いたします!

高根城とは?

高根城跡は、町の東南端にある久頭合の山頂、標高420mに築かれた山城です。
信州街道の要衝に立つこの城は、北遠江の国人領主、奥山氏累代の居城でしたが、永禄末(1569)年ごろ、武田・徳川・今川への帰属をめぐる内乱の末落城。
その後元亀3(1572)年、武田信玄が三方原で徳川家康と戦い、勝利を収めた際にはすでに高根城には武田の手が加わり、遠江侵攻を目指す武田軍の拠点として大改修が行われていたのだそう。
現在は本曲輪部分に井楼櫓(せいろうやぐら)や主殿、城門などが復元されています。

駐車場に車を停め、早速現地調査開始です。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

駐車場脇には稲荷神社の鳥居がありました。本殿は曲輪内にあるそう。

高根城跡まではここから徒歩で20分程度です。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

険しい山道、というほどではありませんが山中の階段が続くので、不安な方は比較的緩やかな、山門広場から公園内を通り城の南側に出るルートをおすすめします。

登り切ったところには大手門前の腰曲輪がありました。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

水窪を一望するこの景色。かつての主である奥山氏、武田氏も眺めたのでしょうか。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

平成5年の発掘調査をもとに復元整備された本曲輪は、武田氏による改装後の高根城を再現したもの。
奥山氏が居城としていた当時は、堀や櫓などはなく、竹で城塁の斜面が覆われた砦のような城であったといいます。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

高根城のシンボルともいえる井楼櫓は高さ約8m。発掘された柱穴をもとに、釘を使わない当時の建築技術で復元しているのだそう。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

本曲輪を抜けると、その先には二の曲輪、三の曲輪が直線に並んでいます。単純な構造ではありますが、曲輪の間には堀切があり、その上に橋や梯子をかけることで行き来していたようです。
利便性よりも敵を迎え撃つことに重きを置いた「戦うための城」であったことが感じられます。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

二の曲輪と三の曲輪の間にある堀切はなんと深さ約6m。

また、高根城は各曲輪を結ぶ城内道がほぼ完全な形でみつかっています。これは大変珍しいことなのだとか。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

城内道は街道から見えない曲輪東側中腹に設けられており、橋や梯子、柵などを利用した折れ、昇り降りによって防御強化が図られているのだそうですよ!確かに武装した兵士が梯子や柵を乗り越えていく、というのは容易なことではなさそうです。

井伊家との関係

大河ドラマによって有名になった高根城。実際に史実では、井伊家とどのような関りがあったのでしょうか。

高根城を居城としていた奥山氏は井伊家の一族。
井伊直虎の婚約者であった井伊直親(亀之丞)が、命を狙われ信濃・伊那の松源寺に逃れた後、正室に迎えたのがこの奥山家、奥山朝利の娘、しの(ひよ)でした。
その後1580年には、徳川家康の命によって、奥山家は直親の息子、井伊直政の家臣に加わっています。

大河ドラマ撮影スポットを調査!

2017年大河ドラマの中では、高根城は井伊谷城として撮影に使われています。
第1話、井伊直平が、幼いおとわ(直虎)と話すシーンや、亀之丞(直親)が青葉の笛を吹くシーンが撮影されたのだとか。
ハマラボは今回、ドラマと似た構図で撮影ができるスポットも分析してみました!

基本は復元された大手門や櫓のある本曲輪での撮影であった模様。
背景には井楼櫓と黄色い城壁が見えており、崖から城下を見渡すことのできる場所のようです。
駐車場から山道を登り、腰曲輪を超えて階段を上ると見える大手門をくぐります。
本曲輪南側の景色であろうとアタリをつけて、二の曲輪の方へ。
本曲輪を出る「溺手門」を抜けて、城内道を少し下ると…

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

これは!亀之丞が青葉の笛を吹いていた場所ではないでしょうか!

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

崖から臨む風景は実際にはこんな感じ。
ドラマの中では民家や鉄塔を消して使われているようです。

高根城_水窪を一望する山城、高根城って知ってる?|ハマラボ[ハママツ研究所]

撮影スポットは地図にするとこのあたり!訪れた際にはぜひ亀之丞になりきって記念撮影してみてくださいね。

結果報告

自然に囲まれた美しい城跡でした。やはり復元された門や櫓があると、当時を思い浮かべやすく、より興味がわきますね!
大河ドラマの撮影に使われたことで観光地としての人気が高まっている高根城ですが、奥山氏も井伊家に関係が深い人物なので、歴史的背景を知ってから行くことでさらに楽しめそうです。
堀切や城内道も必見!ですよ!

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ハママツ研究所
ハママツ研究所
浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中

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