栃(とち)の実を使った香ばしスイーツ 栃もち本舗 小松屋製菓
公開日:2021/04/17
甘い物とあらばなんでも調査!がモットーのハマラボスイーツ部。
今回は、浜松市の一番北に位置する水窪(みさくぼ)の自然豊かな森の恵みを使ったかわいい和菓子店「栃もち本舗 小松屋製菓」をご紹介。
栃もち本舗 小松屋製菓
水窪夢街道沿いにあるこちらのお店が「小松屋製菓」。
「栃もち」と書かれた木の看板が目印。
店舗脇に横に2台分の幅の駐車場があるのですが、向かって左側のみが小松屋製菓の駐車場。
右側駐車スペースはお隣のお店の駐車スペースなので注意です。また、小松屋製菓店舗前にも駐車OKとのことですので、駐車場がいっぱいの場合はお店の前に駐車しても大丈夫です。
和のテイスト溢れる店構え
お店の外観が和だったのに対し、店内はとてもおしゃれ。
小松屋製菓のメインはなんと言っても栃(とち)の実を使ったスイーツたち。
栃(とち)の実って?
栃(とち)の実は、栃(とち)という木から取れる木の実。
栃(とち)は木材として利用されることが多く、木目が綺麗で大きく育つので昔は家具や建材、臼や机など、いろんなものを作るのに使われていたそうです。
栃木県の「栃」もこの栃の木のことなんです。あとは、小学校の教科書でお馴染みの「モチモチの木」。主人公の豆太を怖がらせたあの木、実は栃の木ななのだそうですよ。
浜松に合併される前の旧水窪町の町のシンボルツリーも栃の木だったそうで、今でも栃の古木を見ることができますよ。
実は、栃の木はある程度大きくならないと実をつけないので、一から育てると実が収穫できるようになるまで70〜80年かかるそうです。
しかも、この実が下処理をしないと舌が痺れるほどアクが強い。
野菜のアク抜きは真水にしばらく晒したり、重曹水につけたりする方法が一般的ですね。
小松屋製菓の栃の実のアク抜きは木炭を使用しているそうですよ。
小松屋製菓ではおよそ1ヶ月かけてアクを抜いていくそうです。
1ヶ月は下処理にしては長い時間ですよね。
縄文時代には常食されていたようですが、やはり手がかかるので、米が採れる地域では常食はされなくなったようですね。
栃の実を厄介者のように書いてしまいましたが、サポニンやタンニン、ミネラルなどが含まれており、肌を整える効果や血糖値の上昇を抑える、抗酸化力、胃を整えるなど健康効果があるので積極的に食べていきたい食材なんです。
なんか栗みたいな見た目
栃もち本舗 小松屋製菓
店内には和洋のジャンルを飛び越えた美味しそうなお菓子たちが並んでいます。
定番の栃もち
栃もちは、つぶあんの入った大福の栃もちの他に、お餅だけを楽しむきねつき栃もち、現代風アレンジのクリーム栃大福の3種類。
焼き菓子
焼き菓子は6種類。パウンドケーキやマドレーヌ、ガレット、クッキー、サブレなど多様な形で栃の実を楽しむことができます。
峠の杖
天音
わぶれ
店内には生パウンドケーキやロールケーキ、みかん大福などもあり若い客層のツボも押さえてくれてます!
とちバター
普通のお菓子やアイスも売ってた
“栃”って書いてあるやつ全部買ってみた
栃もち
こちらは看板商品の栃もち。つぶあん入り栃大福です。
お餅に栃が練り込まれています。
柔らかくて美味しいです。あんこがしっかりめな甘さ控えめあんこで食べ応え十分!
栃の実はアク抜きしても苦味が残るとの情報を聞きましたが、小松屋製菓のお菓子は苦味は全く感じませんでした。むしろ、香ばしさが加わって風味が増していますね。
きねつき栃もち
こちらのきねつき栃もちは網焼き、オーブンで焼くのがおすすめ。もちろん、レンジやフライパンでの調理もOKです。
お雑煮よりも甘いものの相性がいいそうで、お汁粉やきな粉と一緒にいただくのがいいそうです。
地元のお年寄りはお砂糖をまぶして食べるのがイチオシらしい。
穀物感がある風味豊かなお餅でした。砂糖醤油とかでもいいなあ。
クリーム栃大福
やわらかいです。あんこに包まれるように生クリームが入っていました。
つぶあん入り栃大福(栃もち)も柔らかいと思ったのですが、それよりさらにふわふわ。
生クリームのクリーミーさも加わってGood!
これならば、和菓子が得意じゃない方でも美味しくいただけますね。
ひとくち栃羊かん
栃羊かんの一口サイズ。一本サイズの栃羊かんを買っていないので確認できていないのですが、写真を見る限りでは、ひとくち栃羊かんにのみシュガーがまぶしてあるようです。
コーティングのお砂糖がシャリシャリとして食感が楽しい。水気は少ない羊羹です。
ミックスゼリーのあんこバージョンという所感です。
天音
手焼き最中の皮に栃のクッキーを絞り、メープルシュガーに絡めたクルミをトッピング。
最中の軽くパリッとした食感とクッキーのサクッとした食感、くるみのコリッとした食感の違いが楽しい一品。
普通の最中だと中にあんこが入っているので、作り立てでもない限り、最中の皮がしっとりしてくるものですが、これだと手焼き最中のパリッと加減が損なわれずに楽しめていいですね。
峠の杖
素敵なネーミングの焼き菓子「峠の杖」。
栃の他にも、胡桃、きび、茶の4種類の味があります。
バターと栃がとても合いますね。表面はざりっとした舌触りで中はふわふわ。
個人でお茶味も購入しましたが、お茶味は栃味よりしっとりとしていました。
味によって生地の食感が違うようです。予算が許せば全種類コンプリートしたいところ。
栃パウンドケーキ
鉄板にくるみがトッピングされたパウンドケーキは特製シロップ入り。
ケーキ系焼き菓子の中で一番甘く感じました。シロップが染みしみでしっとりしてます。
栃マドレーヌ
こちらのマドレーヌは蜂蜜入り。
蜂蜜の自然な甘さが素朴で美味しい。しっとりふわふわ。
栃ガレット
バターとこだわりの塩で焼き上げたガレット。
さくっさくで食感よし!程よい塩気もアクセントになっていて美味しいです。
バターの風味も濃厚。
わぶれ
こちらは和三盆を使用したサブレ。
栃、きび、胡桃、アーモンド、ゴマの5種類の味があります。
サブレの形が手作り感あふれる有機的フォルムでかわいい。
素朴な風味が美味しい。和三盆なので甘さも穏やかで品があって美味しい。コーヒーに合いそうです。
栃生パウンドケーキ
食べながら崩していくのが楽しい栃生パウンドケーキ。
生クリームを発掘したときの喜びはひとしお。
生クリームの甘さを抑えているそうで、栃の風味を上書かないように調整されていて実は繊細な一品。
栃ロールケーキ
ふわふわなスポンジで軽く食べられちゃう。卵の風味と栃の香ばしさ、生クリームのあっさりさがベストマッチ。
手で押さえると跡がついちゃうくらいにふわふわ。軽く2切れは連続で食べれる。
栃バターサンド
こちらは店頭には並んでいませんでしたが、商品カタログをめくっていたら見つけた一品。スタッフの方にいうと冷凍庫から出してくれます。箱で買う人は事前に予約するのがベター。
バターサンド好きのご主人が10年の歳月をかけて完成させたという栃バターサンド。
サンドされているバタークリームには、オリジナルの栃シロップ入りの栃バターを使用。栃尽くしとはまさにこのこと。
栃の香ばしさとレーズンの酸味が合いますね。クッキーはかためで、レーズンのお酒は弱め。誰でも美味しく食べることができそうです。お子さんでも大丈夫なバターサンドです。
気になる方はぜひ!
栃の実は、きな粉とかほうじ茶に近いような和の風味もありつつ、ナッツのような香ばしさもあります。
栃が入っているとさっくりとした生地になるんでしょうか。どれもさっくりとして独特の食感が生まれるのと穀物やナッツのような香ばしい風味が共通点のように感じました。
小松屋製菓にハズレなし!全部美味しい!
栃の実を入れると香ばしく仕上がりますね。ナッツのようでいて、今まで食べたどれとも違う風味で素朴で懐かしい風味ですね。
移動時間が1時間以上かかる方は保冷バックを持っていくと生菓子やバターサンドも躊躇せず購入できるのでいいですよ。
栃は入ってないけど心を鷲掴みにされた昔ながらのドーナツ(自宅用に購入)
この記事を書いた人
- 甘い物とあらばなんでも調査!をモットーとし浜松のスイーツを食べまくる部活。
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