ハマラボ的はまZOO図鑑!
公開日:2017/11/07
浜松の動物園といえばはまZOOこと浜松市動物園。
1950年9月~10月に開催された「浜松こども博覧会」の動物コーナーをもとに、静岡県初の動物園として、11月、浜松城公園内に開園しました!
当時は約30種類の動物が展示されていたようですよ!
今回は、はまZOOにいる動物の中からハマラボ研究生厳選のかわいい動物たちの生態を調査!ハマラボ的はまZOO図鑑にしてみました!
意外と知らない動物の生態を知ることが出来るかもしれません。
①二頭のサルの生態を調査!
世界には約420種類ほどのサルがいるようですが、はまZOOではそのうち22種類のサルを見ることが出来ます。
この数は、日本国内の動物園ではかなり多い方。
ここではその中でも印象的だった2種類をご紹介致します!
まずはじめに「ジェフロイクモザル」というサルの生態を見てみましょう!
ジェフロイクモザル(霊長目/オマキザル科)
はまZOOのジェフロイクモザルは元気いっぱい!活発に動き回っていて、なかなか写真を撮らせてくれません。
ようやく止まってくれて、可愛らしい姿をパシャリ!
ジェフロイクモザルは、比較的穏やかな性格で好奇心が強く、知能がかなり高いといわれています。
その高い知能は、チンパンジーやオランウータンに次ぐほどなのだとか。
スラーっとした長い手足を器用に使って、池の上にかけられた木のハシゴを渡っていきます。
尻尾は体長よりも長く、木の枝に巻き付けるなどして樹幹を素早く移動できるのだそうですよ。
ニホンザル(霊長目/オナガザル科)
ニホンザルは日本の北側に多く生息するといわれており、真っ赤なお尻と顔が特徴的です。
上下関係はあるものの、厳しいものではなく緩やかな仲間意識のようなものから構成されているといわれています。
群れは大きさによって異なりますが、基本的には一頭から数頭の成獣によって率いられています。
冬になるとよくテレビなどで見かける、サルが温泉につかっている場面。実はこの行動はサル類の中でも珍しい行動であるといわれています。
なぜ温泉に入るようになったかは諸説ありますが、餌付けされていた子ザルが偶然温泉に入ったことがキッカケだという説があります。
サル類は温泉が好きというイメージを持っていたので、この行動が珍しいとは何とも驚きです。
②ヨーロッパ(タイリク)オオカミの生態
ヨーロッパオオカミ(食肉目/イヌ科)
はまZOOでも人気のヨーロッパオオカミは、ハイイロオオカミの亜種といわれています。
オオカミには様々な亜種が存在するため、一括りに「オオカミ」というと大概はハイイロオオカミを指すのだそう。
また、同種でも複数の名前が使われていることがあったり、図鑑によっては記載内容が異なることもあるのだとか。
なんだかオオカミは謎が多い動物ですね・・・!
分布はヨーロッパからロシア、中央アジアなど広い地域で、森林からツンドラ地帯など、低地から標高が高いところまで様々な環境に適しているといわれています。
一般的にオオカミというと、大きな体で白銀の毛色の姿をイメージしやすいと思いますが、そのオオカミはシンリンオオカミという種類のものだそう!
ヨーロッパオオカミは小型で犬に近い見た目が特徴です。
はまZOOにいるヨーロッパオオカミは、メイちゃんという名前の女の子!
ひかえめで臆病な性格です。
目が優し気でとても可愛らしいですね♪
檻のすぐそばには、オオカミにまつわる言葉について豆知識が書かれていました。
" 「送り狼」という言葉を聞いたことがありますか? 今では悪い意味で使われている言葉ですが、本来の言葉の意味とは異なります! オオカミはあまり人を襲うことはありません。 人間が自分のテリトリーに入ると、オオカミは自分のテリトリーから人間が出ていくまで、こっそりと後ろをついていき様子を伺います。 テリトリーから離れるとオオカミも姿を消します。この様子が、まるでオオカミが見送っているように思われ、「送り狼」という言葉と呼ばれるようになりました。 "
人間にとってオオカミは、イノシシから逃れるための守護的存在になっていたとも言われているのだそう!
やはりオオカミは賢くてかっこいい動物ですね。
③かわいいからって油断したらだめ!小動物たちの生態を調査
はまZOOにはとってもかわいくて癒される小動物もたくさん!
しかし、かわいいだけではありません!
まずはカピバラ。
カピバラ(齧歯目/カピバラ科)
のほほんとした雰囲気が愛くるしいカピバラは、もともとアマゾン川などの熱帯地方にすんでいる動物です。
世界最大のネズミの仲間ともいわれており、泳ぐのが得意で、敵から身を隠すためや水草を食べるために潜水する、かしこい動物なのだとか。やる時はやるのです!
ミーアキャット(食肉目/マングース科)
ミーアキャットは可愛らしい見た目の反面、危険なサソリやヘビなどと戦うこともあり、“サバンナのギャング”とも言われているほど、気性が荒いのだとか。
集団での絆はとても強く、子供をみんなでお世話をするそう。
身内と敵との差がこんなにも激しいとは・・・!ギャップがすごい!
よく立っているのは、敵がいないか辺りを見渡すためや、日光浴をしておなかを温めるためなのだそうです。
コツメカワウソ(食肉目/イタチ科)
手足の爪がとても小さいことから、コツメカワウソと呼ばれています。
コツメカワウソは、カワウソの中でも珍しく、魚を主食とせずに貝やザリガニなどを食べます。飼育下ではキャットフードも食べるのだとか・・・!
しかし、はまZOOにいるコツメカワウソは、小さな魚を美味しそうに食べていました!
シセンレッサーパンダ(食肉目/アライグマ科)
レッサーパンダは昔、パンダと呼ばれていました。
しかしその後ジャイアントパンダと名付けられた、皆さんご存知のあのパンダが発見されたため、改名して「小さい」という意味の“lessar”をつけ、レッサーパンダと呼ばれるようになりました。
かわいい見た目とは裏腹に、気性が荒く小さな物音にも反応して警戒します。
調査を行ったのは8月。はまZOOのレッサーパンダは暑さからかグデっとしていました。かわいい・・・!
エサにつられて起きました。先ほどの暑さで溶けているときとは違い、目がキラキラとしています。かわいい。
フンボルトペンギン(ペンギン目/ペンギン科)
小さな子供から大人までみんなが大好きなペンギン。
はまZOOにももちろん、かわいいペンギンがいます!
ペルーや、チリの沿岸などに生息していると言われているフンボルトペンギンは、繁殖が簡易で育てやすく、動物園などでポピュラーな存在。
ペンギンといえば、寒い地域に生息している・・・と思いがちですが、フンボルトペンギンは日光に当たるのを好み、暑さにも強いペンギンです!
また、臆病な性格で人間との接触を避ける傾向があるのだとか。
④動物園のスター!アジアゾウを調査!
動物園の人気者といえば大きな体に長い鼻、童謡でも有名なゾウですよね。
はまZOOにいるのはアジアゾウということで、アジアゾウの特徴を調査してみました!
アジアゾウ(長鼻目/ゾウ科)
大きな体をのそのそ動かしている様子が、とてもかわいらしいアジアゾウ。
アジアゾウはアフリカのサバンナなどに生息する「アフリカゾウ」よりも体格や耳が小さく、牙もほとんどないのが特徴。
また目は小さく、視力は弱いとされていますが、聴覚と嗅覚は極めて優れており、走る時は時速48㎞で走ることができます!
アフリカゾウに比べ、穏やかな性格だと言われているそうですよ。
今回ご紹介できたのはほんの一部!
日本で唯一、はまZOOにしかいない小型サル「ゴールデンライオンタマリン」や、みんな大好き「ホッキョクグマ」など、まだまだはまZOOにはたくさんの動物がいますが、調査の余地を残して結果報告に入らせていただきます!
動物の生態についてこうして詳しく調べてみると、個々の特徴や性格を知ることが出来てとても興味深い調査となりました。これからはより動物園が楽しめそうです。
調べている最中に、ミーアキャットの通称が “砂漠のギャング” だということを知り、かわいい見た目とのギャップに笑ってしまいました。
送り狼の豆知識をはじめ、はまZOOでは展示されている動物を豆知識やクイズで楽しく学ぶことができるのもポイント!
個性的でとってもかわいらしい動物たち。ぜひ癒されに行ってみてはいかがでしょうか?
クロヒョウの肉球がかわいい!
この記事を書いた人
- 浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中
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