浜松の棚田第三弾!白橿の棚田に行ってきた
公開日:2020/06/26
豪華三本立て! ハマラボの「棚田特集」
水田を見るなら、田植えの直後から梅雨が終わるまでの5月下旬から7月初旬の時期がベストタイミング。稲が成長しきって水面が見えなくなるまでの、2ヶ月ちょっと期間だけ見ることができる、限定的な風景なんですよ。
ということで、6月のハマラボは「大棚田祭り」!
市内の観光できる棚田「久留女木の棚田」「大栗安の棚田」「白橿の棚田」の三つに行ってきました。
当記事では、「白橿の棚田」をご紹介します。
その他の棚田の記事はこちら↓
白橿の棚田に行きたい
竜ヶ岩洞を通り過ぎて、さらに上に向かったところにある白橿の棚田。
白橿の棚田に行きたいなら、グーグルマップを信じてはいけません。決して信じてはいけません。
白橿の棚田
浜松市北区引佐町田畑にある白橿の棚田。
その昔、農民が年貢の徴収を免れるために密かに耕作する隠し田として作られました。隠しているので、人目につかない奥のわかりにくーい、行きにくーい所にあるのが当たり前なんですが、行くまでが大変です。昔の人の膂力がすごいなと思い知らされる棚田です。
そんな白橿の棚田は、1960年代~1990年代に耕作放棄されていました。
雑木や雑草が生い茂りジャングルのような状態になっていた約50枚の棚田跡は、2007年に地域おこしに取り組む地元の「里山元気もりもり隊」によって再生されました。今年は26枚の棚田で田植えが進められています。
まさかの駐車場あり
白橿の棚田、すぐそばにまさかまさかの駐車場がございます。 現代人歓喜。
駐車場の日没後の利用はご遠慮くださいな
駐車場に辿りつくには、山道を通ります。
運転に自信のある方ならば上まで車で行くことができるかも。なお、シャコタンでは厳しい様子。
※山道の運転は自己責任です。
こんな山道でもへっちゃらだぜ!という方なら車でも行けるかも
ターニングポイント
竜ヶ岩洞から白橿の棚田に向かう際に案内の看板は一切ありません。
白橿の棚田に行く人の多くは、竜ヶ石山ハイキングコースの下りの帰り道で寄るので道を間違える方は少ないのかと思います。
がしかーし、ハイキングマップを入手していない人間が白橿の棚田だけを目指してグーグルマップを頼りに進んだらとんでもない目に遭いました。
白橿の棚田、上まで行くためには重要な分岐路があります。ここを間違えると車では行けません。徒歩でも悲しいことになります。
問題となるのがこの道。
ここがターニングポイント
竜ヶ岩洞を通り過ぎて道なりに進んだところにある分かれ道なんですが、驚くことにグーグルマップ上では右の道が存在しません。
グーグルマップ、どうやら地方の山間部までは手が回っていない様子。
指示通りに左の道へ進むとひどい目に遭うので
何が何でも右へ進んでください。
とにかく右へ
左の道へ進んでしまうと大変だ
阿呆なことに我らは左の道へ進んでしまいまして…、せっかくなので左に進むとどうなるかお伝えしますね。
左の道を暫く進むと辿り着くこちら。
左の道を進むと来る場所
グーグルマップからは、右に見える細―い道へ行くように指示が出ているのですが、草が茂りすぎていてどう見ても車では通れません。申し訳ないですが、道路の空き地らしき場所に車を停車させていただき、徒歩で進みます。
ここの道を行けと?
茂みを抜けて結構な斜面を上がり
あんな道
こんな道
こんな道なき道を通り
ようやくマシな道と思いきや
指示通りに進んでいたのだが、いつの間にかグーグマップ上では道が存在しない山の中にいることになってました。解せぬ。
我らは今どこにいるの~、と困りつつ彷徨っていたら合流したのが意外とキレイなこちらの道。
左の道から出てきました
なんとこの道、最初に右を選んでいたら通っていた道です。ち~ん。
草がもっさもさのひどい道を恐々と進んでいたのが阿呆らしくなるキレイな道だこと。
ちなみグーグルマップの現在地では、この時点ではまだ道が存在しない山の中にいる扱いです。
正解の「右の道」を行く
気を取り直して、本来選ぶべきだった右の道を進みます。
歩いているとやたら立派な石積みがちらほら。
よく見るとこのあたりも段々になっており、昔は棚田だったのではという地形をしています。
立派な石積み
右も左も、あちこちに石積みがあります。
右側には何やら建物が
浄水場や
浄水場を過ぎると右手には竹林地帯
左にでっかい岩
でっかい岩を過ぎて曲がり角に来ると、このあたりでようやくグーグルマップ上の道と一致。
山道はグーグルマップよりハイキングマップが大事ですね。
このへんでグーグルマップの迷子が解消
ひたすら道を進んで行くと、山の上部に来たのか視界が開けてきます。
空が見える~
空が見えるようになったら民家が近いです。
1番の立て札
民家だ~
民家の横を、犬にギャンギャン吠えられながら通ります。行きも帰りもギャンギャンです。
暫く歩くと、もう1匹いたのですがこちらは静か。
帰りに通ったら顔出しすらしないわんこ
民家地帯を通り過ぎたらあと少しです。
また暫く何もない道を行く
この坂を上り切ったら
ようやく棚田に到着!
急な斜面にひっそりと姿を現した棚田。
うーん、急勾配
田植えは大変そうだ
まだ植え立てかな
眼下に広がるのは浜松市街。
遠くに薄っすらと見えるのはー
アクトタワー
天気が良くて、空気が澄んでいるともっとよく見えそうですね。
棚田の上には、オーブンデッキとお手洗い!があります。
奥の方に屋根が見えるのがオープンデッキ
オープンデッキ
さらに奥には水場も
オープンデッキは、棚田を復活させた里山元気もりもり隊が付近の間伐材を利用して作ったものです。
テーブルとベンチがある
お邪魔しまーす
座ってひと休み~
もちろんオープンデッキからの眺めはバッチリ。
白橿の棚田、見頃の時間は?
白橿の棚田は、山を背にして東南を向いています。
西側の山を背にしているので、午後はすぐに日が当たらなくなります。夕日が水田に反射してキラキラと輝く光景は残念ながら望めません。
午後は日があっても山で遮られる
オススメは午前中か満月の夜です。満月に照らされた棚田は新聞でも掲載されていましたね。 里山元気もりもり隊の活動記録によると、夕闇に舞うホタルと浜松市街の夜景というのも見られるようです。
帰りも歩きだ、がんばろう
帰り道では、この先に棚田があるのか不安を抱きながら向かう人に遭遇。このまま進んで大丈夫ですよの一言で安心した様子でした。市街地では普段すれ違うだけの人と挨拶することはないですが、山で会うとお互いに挨拶や会話を交わすのでなんだかほっこりしますね。
お越しの際は、分岐路で「右の道」を選んで真っすぐ行けば大丈夫です!心配せずに行ってくださいね。
満月の棚田はとても良さそうですが、棚田付近の駐車場は夜間の利用をご遠慮くださいとあるので山道を歩く方はお気をつけください。
駐車場に猫いた
棚田付近の民家のお父さんによると猿も出るらしい。
この記事を書いた人
- 文鳥を飼っています。
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