謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜

公開日:2020/10/05



浜松各地の伝説や怪談にまつわる奇妙なスポットをご紹介。
第三弾目は「無間の井戸」と「地獄穴」。
「無間の井戸」は、静岡県遠州地方に伝わる七不思議(全部合わせると七つ以上ある)である遠州七不思議の一つとも言われている。
撞くと長者になれる幸運の鐘 「無間の鐘」
「無間の井戸」があるのは、掛川市粟ケ岳の山頂にある「阿波々神社」。
ハイキングコースの一部になっており、付近にはかっぽしテラスなどもある。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/1.jpg)
粟ケ岳山頂駐車場
粟ケ岳山頂駐車場で車を駐め、阿波々神社を目指す。
阿波々神社へのアクセスは二通り。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/2.jpg)
駐車場出てすぐのかっぽしテラス手前の入り口
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/3.jpg)
緩やかな坂道
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/4.jpg)
かっぽしテラス裏側からの道
いずれにせよ、電波塔の手前で道が合流。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/5.jpg)
電波塔を両脇に道を進むと、すぐに鳥居が見えてきた。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/6.jpg)
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/7.jpg)
境内の地図発見
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/8.jpg)
まずは社殿前を目指す
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/9.jpg)
社殿
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/10.jpg)
授与所
お参りを済ませ、社殿脇を通って最短ルートで無間の井戸を目指す。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/11.jpg)
境内には、社殿を中心に原生林が広がる。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/12.jpg)
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/13.jpg)
絵馬の社のようなものがあった
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/14.jpg)
真正面に賽銭箱
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/15.jpg)
社の中に井戸
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/16.jpg)
無間の井戸
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/17.jpg)
この井戸と呼ぶには狭すぎる穴の中には、不思議な魔力のある鐘が埋めっているかもしれないのだ。
言い伝えによると、
昔、粟ケ岳の山頂には鳴らすとどんな願いでもかなってしまう無間(むげん)の鐘があった。
その噂を耳にした人々が山頂へ殺到し鐘を奪い合った。その混雑と殺伐さは、怪我をしたり突き飛ばされて落ちて亡くなってしまう人も出るほどであった。
その悲惨な現状を目の当たりにした阿波々神社の住職は、その鐘を井戸に投げ込んでしまった。
それ以来、その井戸は「無間の井戸(むげんのいど)」と呼ばれるようになった。
この井戸穴の大きさからすると、結構小さい鐘だったのだろうか。
それとも、金を探して井戸を掘り返したり中に入るものが出ないように埋めたのか。
妄想は尽きない。
今となっては鐘を鳴らす事は出来ないが、井戸の底に眠り続ける鐘に願いをかける。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/18.jpg)
今もなお多くの人が願いをかける
「むげんの鐘」…、どんな願いでも叶えてくれるのならば、普通だったら「無限」という字を使わないか、ふと疑問に思った。
ちなみに、「無間」は「絶え間のない」という意味。
「無間」の文字で思いつくのが「無間地獄」。
無間地獄は地獄の最下層にあると言われていて、一時の休みもなく永遠に責め苦をうける超絶ハードな地獄のことだが、この無間地獄と無間の井戸の文字が同じなのは偶然ではない。
なんと無間の鐘、つけば今世では、どんな願いも叶う。
だがしかし、来世で無間地獄に落ちる!!
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/19.jpg)
ハイリスクハイリターンな鐘
鐘(金)の亡者が落ちる地獄の穴
無間の鐘と併せて見学したいのが、「地獄穴」。
阿波々神社の境内には、磐座(いわくら)と呼ばれる「神の宿る岩」がある。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/20.jpg)
磐座 正面
原生林が生い茂りすぎてわかりにくいのだが、かなりの巨石群である。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/21.jpg)
地獄穴は、その磐座の上の方にある。
神が宿る岩に同じく地獄への入り口があるのがまた、人間の理解及ばぬところで恐ろしい。
この地獄穴は、無間の鐘を欲望のままついた亡者がここから地獄に落ちたとされる穴。
「この鐘は俺のもんだ!」と肘で小突き合ってたら落ちちゃったのかなあ…。
こんな危ない足場のとこで争うな。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/22.jpg)
奥の迫り出した箇所が地獄穴かな、と取り敢えず行ってみる。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/23.jpg)
足元に気をつけて
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/24.jpg)
ふむ、ここおそらく地獄穴じゃないな
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/25.jpg)
実は、地獄穴があるのは右側手前の側面。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/26.jpg)
覗いてみると、確かに中は虚空で闇が広がっていた。
巨石の積み上がった中は空洞なのだろうか。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/27.jpg)
ここに落ちたら間違いなくただじゃ済まない事はわかった
地獄につながっているかの真偽はわからないが、かなり大きく高さのある巨石から地表目掛けて落下したら御陀仏なのは一目瞭然だ。いや、お経を唱える暇もなく無間地獄行きである。
大人が入れるほどの大きさはないが、子供ならばすっぽり行ってしまいそうで恐ろしい。
無間の鐘、どんな願いも叶えてくれる素晴らしい鐘。
突いたらもれなく来世地獄行きということを知らなかったので、取材当初は「なぜ、住職は井戸に落としてしまったんだ…」と無念に思っていた。
![謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜|ハマラボ[ハママツ研究所]](/images/a_000236/28.jpg)
今は阿波々神社の住職を褒め称えたい気分でいっぱいだ。
禍のもとは丁重に葬るに限る。
実は、無間の鐘はSCPオブジェクトだったんじゃないかと思うのだが、どうだろうか。
※ 『SCP Foundation(SCP財団)』に登場する異常な物体・生物・事物・事象などの総称。SCP Foundation(SCP財団)は超常現象や物品・場所を扱う架空の組織。
この記事を書いた人

- 浜松周辺に住む人が聞いたことある!見たことある!けれど、行ったことはない…。そんな「噂のスポット」を調査!
0件のコメント
「 謎スポット【遠州七不思議】 無間の井戸 〜幸運の鐘と地獄の入り口は隣合わせ〜 」についてのコメント募集中