島田市にKADODE OOIGAWAと大井川鐵道の新駅「門出駅」が誕生!
公開日:2020/11/19
2020年11月12日、島田市に新しい複合施設「KADODE OOIGAWA(かどでおおいがわ)」がオープン! 隣接する大井川鐵道の新駅「門出駅」も同日開業。めでたいハレの日に駆けつけてみました。
祝・KADODE OOIGAWAオープン!
KADODE OOIGAWAは県下最大級の緑茶・農業・観光の体験型フードパーク。
この地域の新しい“結び目”となり、この地域の人の魅力を“ひらく”ことを目指し、大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道株式会社、中日本高速道路株式会社の4者連携によって誕生しました。
もうすぐオープン! 扉の前にはスタッフさんが並ぶ
オープン直後の入場者をとらえる報道陣
9時にオープンとともに、今か今かと開店を待ちわびて列をなしていた人々が入場。
その様子を撮影する報道陣の数々、を後ろから見学するハマラボスタッフ。
オープン日に行くといいことあった
入場時にはオープン記念のノベルティを配布。
KADODEボトルをゲットです!
KADODE OOIGAWAで緑茶体験
入場してまず向かったのはMANDARA茶柱。
16本の巨大な茶柱「MANDARA 茶柱」
~いろはにほへと ちりぬるを わかよた~
茶柱に見立てた16本の巨大な緑色の柱が立ち並びます。
それぞれの巨大茶柱に置かれているのは、製造工程で「蒸し具合」と「火入れ」を段階別に組み合わせることで作り分けられた16種類の茶葉 GREEN TEA MANDARA 。
「蒸し具合」により味、「火入れ」により香りの違う16種類の茶葉
茶柱には味、オススメの淹れ方、どんな気分に合うかなど茶葉の説明書きが。
それぞれの茶葉の特徴やイメージから好きな茶葉を選ぶのもよし。
おみくじ式の「茶みくじ」や簡単なアンケートに答えてることで決まる「緑茶診断」で選ぶのも楽しい。
緑茶診断は館内のタブレットまたは公式HPから
自分好みの緑茶と出会える緑茶体験「緑茶B.I.Y.スタンド」
その場で自分好みの緑茶探しを体験できるのが緑茶B.I.Y.スタンド。
GREEN TEA MANDARA 16種の茶葉×温度×時間により味・香り・色の変化を楽しみ、自分好みの緑茶に出会えるというコンセプトです。
B.I.Y.は「Brew It Yourself(自分で抽出するの意)」。
ざっくりいうと専用ボトルに自分でお茶を淹れる体験。
自宅と職場と回転寿司以外でお茶を淹れる事がないので逆に新鮮。
緑茶の味と香りを決めるのは、「茶葉」と「湯の温度」と「抽出時間」。
茶葉といっても浅蒸しから深蒸し、育った環境によっても味はさまざま。 さらに湯の温度と抽出時間によっても変わる。と言葉で表現すると複雑ですが、それを分かりやすくしたものがGREEN TEA MANDARA とMANDARAチャートなのだそう。
GREEN TEA MANDARA 16種類の茶葉をマンダラチャートで表現
あまみやうまみ重視なら上の方、苦みや渋みが好きなら下の方。
パッと見でどんなお茶なのかわかる仕組みです。
どんなお茶なのかは分かりやすいけど、今回はせっかくなので緑茶診断の結果で出た茶葉を選んで購入してみます!
チケットは券売機で
- MANDARA16種飲み比べ(1日6人限定)1,000円
- 緑茶体験セットHOT(KADODEボトル付)500円
- 緑茶体験セットCOLD(KADODEボトル付)500円
- おかわりHOT/COLD(緑茶のみ)200円
入場時にオープン記念ノベルティでKADODEボトルをいただいたので「おかわり」のチケットを購入。ボトルがない方は「緑茶体験セット」を。
カウンターのスタッフさんにチケットを渡してティーバッグを受け取る
私の茶葉はWa(わ)深弱。
MANDARAチャートなら一番左上。
あまみやまろやかさがあるさわやかな緑茶。
同行のハマラボスタッフの茶葉はNi(に)浅強。
MANDARAチャートなら一番右下。
しぶみと香ばしさがあるすっきりとした緑茶。
まずは 茶葉 Ni(に)浅強 を淹れてみる
緑茶スタンドはナンバー「02浅強」を使用。
スタンドは番号によって湯の温度と抽出時間が異なるのでご注意を。
棚からデカンタをとって
「02浅強」なのでスタンドのお湯は高温の90℃×90秒で長めの抽出。
【重要】お湯がぬるい場合は高温になるまで流す
お湯が高温になったら、デカンタにお湯とティーバッグを入れて抽出。
抽出時間の計測はスタンドの時計で、一番下のスタートから90秒。
お好みで90秒より短い秒数ならうすめ、長ければこいめに仕上がります。
きっちり90秒で抽出してみる
抽出後はティーバッグを上下に軽く20回ほど振ったらボトルに注いで、できあがり。
ボトルに注いでできあがり
お次は Wa(わ)深弱 を淹れてみる
緑茶スタンドはナンバー「03深弱」を使用。
お湯は低温の70℃×60秒で短めの抽出。
COLDを選択したのでボトルは氷入り。お湯は少なめで。
COLDならお湯は少なめで
2種類淹れたお茶を並べてみたら色が全然違う!
左:Ni(に)浅強、右:Wa(わ)深弱
左はペットボトルのお茶でよく見かけるような黄色味が強い Ni(に)浅強。
右は個人的に色合いも好み、若草色が美しい Wa(わ)深弱。
偶然かもしれませんが、簡単なアンケートによる緑茶診断の結果がちゃんと自分好みの苦みの少ないお茶になっていました!これは毎回当たるのか何度か試してみたくなる。
まだ自分の好みがわからない、本気で自分好みのお茶を探し求めているという方は16種類飲み比べするのもありかも。
緑茶の気持ちを体験する!?アトラクションも
茶葉になった気分を体験するアトラクションが「緑茶ツアーズ(有料)」。
茶畑で摘まれてから「蒸す」、「揉む」、「火入れ」という3つの製造工程を経て美味しい緑茶になるまでを、緑色のポンチョまとい自分自身が茶葉になったつもりで体験する体感型アトラクション。体験後にはGREEN TEA MANDARA 4種のお茶の飲み比べ。
次に来た際には参加してみようかな。
新鮮な野菜から海鮮まで! KADODE OOIGAWAマルシェ
県下最大級の売り場面積を誇るファーマーズマーケット「KADODE OOIGAWAマルシェ」。
大井川流域の水、気候、豊潤な大地で育まれた大井川流域産の新鮮な農産物や駿河湾などの海産物を販売しています。
お野菜たち
精肉コーナー「肉処 大久保」では、「静岡そだち」「箱根山麓豚」「桜姫鶏」などの新鮮なお肉と原料にこだわった肉惣菜を販売。
ピザもおいしそう
マルシェで目を引いたのは海産物コーナー鮮魚「魚喜」。
新鮮で美味しそうな魚介類が魅力的。焼津漁港も近いですもんね!
鮮魚コーナーが魅力的
まぐろ!
地元酒も勢揃い
橋を渡ると TOURIST INFORMATION おおいなび
KADODE OOIGAWAから国道473号線を橋で渡った先にあるのは、「TOURIST INFORMATION おおいなび」と大井川鐵道の新駅「門出駅」。KADODE OOIGAWAと同日オープンです。
おおいなびのSL広場ではオープニングセレモニーを開催
広場に復元展示されているのはC11形312号機。
1946年(昭和21)に製造され旧国鉄時代は福島県の会津地方で使われていた車両です。1988年(昭和63)から2007年(平成19)9月8日まで大井川鐵道を走り抜けました。川根路を走った距離は地球6週分と228,000キロなんだとか。
おおいなびで観光案内
TOURIST INFORMATION おおいなび は、大井川流域の観光コンテンツを楽しむ拠点。
「大井川でやるべき100のこと」という大井川のオススメスポットのカードが100枚用意されていて、自分が行きたいスポットのカードを集めてオリジナルパンフレットが作れます。
黒板には観光情報
島田を上空から楽しむVRパラグライダーも体験できる
蓬莱橋や吊り橋を渡る人々を俯瞰できる不思議体験。 初めてのVR、瞬きを忘れがち。
SHOP & GREEN TEA
観光案内所の横では、島田の逸品みやげや緑茶飲料を販売。
大井川鐵道やSL関連のグッズなどもあり、KADODE OOIGAWAのショップとはまた違ったラインナップです。
島田市緑茶化計画オリジナル緑茶ブランド
島田市緑茶化計画とは、島田市民のあふれ出した緑茶愛によってまちが緑茶化されるというもの、らしい。
郵便ポストも緑茶化で緑色になってしまう島田市。
なんでも緑茶化。島田市=GREEN Ci-Teaなのだと
ドリンクは大井川の水位で注文「川越人足カップ」
江戸時代、東海道の難所・大井川では川を渡るには川越人足(かわごしにんそく)を雇い担いでもらいました。川の水位によって川越しの料金が違う仕組みを、カップにデザインされた川越人足で再現。
ドリンクは「川越人足カップ」でいただく
川越人足が完全に埋もれている川留め、当時の大井川では通行止めの意。
島田市の小学生気分を味わえる「緑茶水道」
水道の蛇口から緑茶が出る小学校があるという島田市。
正直憧れた時がありました。浜松市の学校でもお茶出ないかなって。
緑茶水道(有料)
島田市の小学生でなくても、蛇口から緑茶が出てくる憧れの体験ができるのがおおいなびの「緑茶水道」。 蛇口から出る冷茶は日替わりの島田市緑茶化計画オリジナル緑茶ブランド。
SLの新しい楽しみ方 「食べる」!
SLを見るでも、乗るでもなく、食べる。
その名もSLソフトクリーム
プロソフトクリーマー森川勇一郎氏がプロデュースしたというソフトクリーム専門店。
く、くろい
完全に黒色と灰色です。
左が 漆黒(しっこく)濃厚ビターチョコレート味。
右が 煙(けむり)甘さ控えめなミルク味。
視覚情報と味が結びつかなくて不思議な気分になるソフトクリーム。
注意点は絶対に垂らしたくないソフトクリームであること。爪の間に入った漆黒は頑固でした。
大井川鐵道の新駅「門出駅」
おおいなびに隣接するのは、35年ぶりに新設された大井川鐵道の新駅「門出(かどで)駅」。 大変おめでたい名前だ。
新駅ではSL列車は停車しないのですが、通過するSLをひと目見ようと駅には大勢の人が詰め掛けました。
令和だけど昭和っぽい光景
SLを見ながら食事! 農家レストラン「Da Monde(ダ・モンデ)」
門出駅を通過するSL列車を眺めながら食事ができるのが農家レストラン「Da Monde(ダ・モンデ)」。
静岡県認定ふじのくにマエストロシェフの称号を授与された焼津市出身の西谷文紀氏監修のビュッフェレストランです。
「Da Monde(ダ・モンデ)」
いまだかつてこんなにおしゃれに使われた遠州弁があっただろうかという店名。
テーブル上の名簿に名前を書いて予約
・ランチビュッフェ 11:00~14:00
・カフェタイム(軽食)14:00~17:00
(オープン時点ではGoToEatや地域共通クーポンは使えない様子。)
この日のメイン料理
- ・大人 2,200円
- ・小人 1,100円(4~12歳)
- 土日祝はプラス300円
メイン料理から1品 + ビュッフェスタイル。
パスタ、ピザ類と並ぶハンバーグもメイン料理の選択肢のひとつ。
ゆったりしたお席、窓際にはカウンター席が並ぶ
レストラン横(写真右側)は駅のホーム。
門出駅に停車する普通列車や通過するSL列車が見える絶好のシチュエーション。
反対側のSL広場には復元展示されたSL列車C11形312号機。
両サイドをSLに挟まれた、SLを堪能できる贅沢な空間です。
ビュッフェコーナー
ドリンクバー 本日の冷茶はMANDARA「Ni(に)浅強」
店内のビュッフェコーナーに人が集中しないように、スタッフさんが入店時間を調節しているようで店内ではとくに混雑した印象はせず。
ビュッフェは地元の野菜を中心とした創作料理の数々
メイン料理「桜エビ ペペロンチーノ」
メイン料理の分量は控えめ。
少食さんでもビュッフェが存分に楽しめるのでは。
こちらはメイン料理「ハンバーグ」
メイン料理のハンバーグ。主食ではないけどビュッフェコーナーに米があるので大丈夫。カレーもあったよ!
目の前の門出駅には電車が停車
レストランの外にも出られる
SLも通過!
食後はデザートビュッフェ
ジェラートも食べ放題(1回につき2つの味が注文できる)
手前が「チョコレート」、奥が「茶炭入りの煎茶」味。 地元で仕入れたお茶や野菜、フルーツを使っている手作りジェラートです。
- ・ミルク
- ・いちごミルク
- ・チョコレート
- ・茶炭入りの煎茶
- ・ほうじ茶
- ・トマト すごくトマトだった!
- ・落花生
- ・イチジク(期間限定)
- ・さつま芋(冬限定)
期間限定の味もあるので季節によって違う味が楽しめそう。 目指せコンプリート!
レストラン以外のフードショップ
ベーカリー「トラスパレンテ ラルーチェ」
おしゃれな店内
本店は東京・中目黒のベーカリー。静岡県では磐田店に続いて2店舗目。
全て店内で製造し、焼きたてのパンを提供しています。
KADODE OOIGAWA限定の緑茶を使用したパンも。
カフェ
カフェと広々した茶畑のベンチ
緑茶×フルーツが出会ったドリンクやスイーツを販売
ラーメン 麵屋 燕
静岡県島田生まれの18年続くラーメンの名店。
「お茶を取り入れたラーメン、お茶に合うラーメン」をコンセプトにした全メニューがKADODE OOIGAWAのための新作。
お茶漬け
お茶漬けは店内に飲食スペース有
GREEN TEA MANDARA と静岡の山の幸と海の幸を使ったオリジナルお茶漬けと地元のお母さんたちが考案したおばんざい。焼津産の半年間熟成させた本枯節が大量にまぶしてあるお茶漬けが気になる。
緑茶バーガー&麦酒
GREEN TEA MANDARA を使用した緑茶ソース、KADODEO OIGAWA内のベーカリー「トラスパレンテ」製の緑茶バンズ、KADODE OOIGAWAマルシェの肉処「大久保」製の粗挽き肉、マルシェの野菜を使った、全部KADODE OOIGAWAな緑茶ハンバーガー。大井川鐵道で来ればクラフトビールも一緒に味わえる。
天神屋
今年で創業66周年! 静岡のソウルフード「しぞーかおでん」や人気メニューのお弁当などを販売。
門出ソフト
門出ソフトも真っ黒なSLソフトクリームと同じくプロソフトクリーマー森川勇一郎氏が監修。
3段階の濃さから選べる煎茶ソフト、うす茶糖や静岡おでん味噌などの静岡名物を使用したご当地ソフトなどが楽しめる。
茶寮
大井川流域の日本最高級の緑茶を、日本庭園を眺めながらお菓子と共にいただく本格緑茶空間。
スムージー
マルシェの新鮮な果物や野菜を使ったスムージー。選んだカップを持って隣のスムージースタンドへ
フードの飲食はマルシェ横のテーブルコーナーや外のテラス席で。
マルシェ横のテーブルコーナー
テラス席でのんびりと
キッズ大興奮!キッズパーク「ちゃめっけ」
お子様連れにうれしいのがキッズパーク「ちゃめっけ」!
ちゃめっけの利用は有料
- 10:00~11:00
- 11:30~12:30
- 13:30~14:30
- 15:00~16:00
入場時間は1時間ごと、間には清掃時間を挟みます。
1時間ごとに終了するので、「帰る」「帰らない」の押し問答をせずとも時間で終了。
まだ遊びたいと駄々をこねようとも終了や。
大人は1時間100円、子ども500円。
どちらが本当の利用者がわかる金額設定が斬新。
対象年齢は3~12歳(小学生)。
小さなお子様向けは、サーカスと森のエリア
奥のピンク色の囲みはボールプール。
ボールプールで使用するボールは清掃時間ごとに消毒作業をしているそうです。
ポンポン飛んでキッズが大興奮しそうなネット遊具
ちゃめっけ屋内から外へ出てもちゃめっけ
施設の外から見て気になっていた人も多いであろう公園の遊具もちゃめっけの一部。
テトロ列車やツリーハウスの秘密基地など、わくわくがいっぱい!
ツリーハウスっていいよね
KADODE OOIGAWAと門出駅の誕生に合わせて! 隣の駅名変えちゃった
大井川鐵道の新駅「門出駅」から0.5km南に隣接するのが合格駅。
もともとの名前は五和(ごか)駅。
五和地区なので五和駅
五和駅から合格駅へ 劇的でないビフォーアフター
before
after
「合格」から「門出」へ向かう路となる
右上の駅名も合格駅に
合格駅に寄った際、女子中学生がお友達と一緒に「近くにあったけど来たことなかったね」と言いながら駅舎内のノートにメッセージを刻んでいました。これから受験生で賑やかになるのかな。
合格駅から門出駅行きを案山子がお見送り
合格駅周辺には駐車場がないので、お立ち寄りの際は大井川鐵道を利用してみるのはいかがでしょう。
新しいものが誕生する活気ってやっぱりいいですね!特にオープン日は格別なり。
KADODE OOIGAWA全体はすごく広いので全部周るだけでもいい運動になりそう。サイクルピットやドッグランもあるので、軽い運動がてらにも寄りやすい。
静岡県はどこもお茶のアピールをしてますが、島田市のお茶に対する情熱はひしひし通り越してびしびし感じる。イチ静岡県民である私ですが、お茶はいただくことも多く「これ!」とこだわりを持って購入したことがなかったのでじっくり選んでみるのがなかなか新鮮でした。おみやげに買ったお茶も飲んで何が自分に合うか探してみよっと。
各所にある素敵なウォールアートも見どころ
チェゲバラみたいな島田髷のウォールアートかっこよかったな。 実物はぜひKADODE OOIGAWAでご覧あれ。
マルシェにいたトーマス
この記事を書いた人
- 文鳥を飼っています。
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