謎スポット【遠州七不思議】陰陽師のパワー?病を防ぐ赤い石、晴明塚
公開日:2020/01/09
浜松各地の伝説や怪談にまつわる奇妙なスポットをご紹介。
第一弾目は「晴明塚」。
静岡県遠州地方に伝わる七不思議(全部合わせると七つ以上ある)の一つとも言われている。
シンプルなデザインが謎を誘う看板
浜松市から静岡市清水区までをつなぐ国道150号線の途中、掛川市大渕にある看板。
車で通りかかるたびに「塚?何だろう」と気になっていた。
看板のあたりには砂利の敷いた駐車スペースのみで、塚のようなものは見えない。
このシンプルさが逆に不気味
看板の示す方に向かうと森の中に小道発見。
晴明塚の伝説
晴明塚には病を治癒する力があるとされているが、事の起こりはこのような伝説として伝わっている。
晴明塚
およそ千年前、京の都に「安倍晴明」という陰陽師(おんみょうじ)がいた。
ある時、この地に立ち寄った安倍晴明。
遠州灘の荒波からくる津波に幾度となく苦しむ村人たちは、晴明に津波封じの祈祷をお願いした。
晴明はこれに応え、ここに小豆色の小石を積み上げ祈祷したそうだ。
晴明の祈祷後、その村は津波の災難に苦しむことがなくなった。
村人たちは晴明に感謝し、この石の小山を「晴明塚」と呼ぶようになったという。
また、この塚に祈願すると「疱瘡(天然痘)」にかからないと信じられ、多くの人がここを訪れたそう。
この祈祷方法が少し特殊で、
“赤い石を一個、塚から借りて持ち帰り、お礼参りの際に石を二個にして返す”
とのこと。
そして、お礼参りに返した石がどんな色であっても、やがて小豆色に変わると伝えられている。
その不思議な言い伝えから遠州七不思議の一つに数えられているそうです。
※ 陰陽師……占星術(太陽・月・星の位置や動きなどで占いをする)や暦道(太陽・月を観測して、暦(こよみ)をつくる)を専門とする人たち。
※ 疱瘡(天然痘)……発疹が出る強い感染力のある感染症。致死率が高く、昔はワクチンがなかったため人々から恐れられていた。
樹木のトンネルを抜けて
異世界の入り口を思わせる樹木のトンネル
海が近いので道には砂浜のように細かい砂がたくさん。
日陰の道を歩いて行く。
ふと、木の根元を見ると白い石?のようなものがたくさん落ちているように見えたので目線をくれると、
ん?石じゃない…?
なにこれなにこれ?
ぎ、ぎゃあああああ!!!
ひぃ!!貝!?
怖い怖いよ!
「海岸に近いから?」「にしても、同じ種類のばかり埋まってるって変じゃない?」
「貝塚…?」「わからんなあ…」
そんな「貝いっぱいで不気味事件」を経て、ついに晴明塚に到着。
赤い小石の山。
小石?
伝説通りの小豆色の石で驚いた。
あと、牛フンの匂いがあたりを強烈に漂っていた。
陰陽師の五芒星
乳性飲料「ぐんぐんグルト(アサヒ飲料株式会社)」がお供えしてあるのが、なんかよかった。
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- 浜松周辺に住む人が聞いたことある!見たことある!けれど、行ったことはない…。そんな「噂のスポット」を調査!
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