大橋牧場で「牛乳」を知る手づくり体験
公開日:2017/08/30
大橋牧場は、浜松市浜北区堀谷にある体験型牧場です。
牛乳豆腐づくり、バターづくりなどの体験メニューのほか、搾りたてソフトクリームや低温殺菌牛乳、季節の野菜や山菜の販売も行っています。
今回はそんな大橋牧場で、知られざる牛乳の魅力について調査致しました!
動物とのふれあい
大橋牧場は浜北区のはずれ、天竜区との境にほど近い山間にあります。牧場内へと入る直前にはこんな看板も。2005年に行われた浜松市への編入合併以前のものなのでしょうか、「天竜市」「浜北市」の表示のままでした。
牧場内に入ると大きな牛のオブジェがお出迎え。奥には見学することはできませんが、大きな牛舎が見えました。
駐車場は2か所あり、入ってすぐ、手書きの「P」の看板がある駐車場のほか「いらっしゃいませ」ののぼりがある奥の駐車場も利用できます。
車を降りると、早速ヤギの檻が。人の気配を感じて駆け寄ってきました。
大橋牧場では餌やり体験ができるため、人慣れしているのでしょう。ポニーも小屋から出てきてあっという間にこんなに集まってしまいました。
ウサギやヒツジ、看板犬のチャチャとも触れ合うことができるようです。
先に進むと、手づくり体験ができるプレハブと売店が見えてきます。
売店のメニューも木で作られていて雰囲気がありますね。
フレンドリーなお母さんに対応していただき、早速搾りたての低温殺菌牛乳を頂きました。
さっぱりとしていて飲みやすいのですが、甘味はしっかりと感じるとてもおいしい牛乳でした。お次はソフトクリーム。夏季限定のブルーベリー味は、大橋牧場で栽培している採れたてのブルーベリーを使っているそうですよ。
牛乳のことを知る!手づくり体験
大橋牧場には、体験メニューも充実しています。
搾りたての牛乳で作るざるチーズ「牛乳豆腐づくり」や生キャラメル風の「牛乳ジャムづくり」、定番の「バターづくり」など、お子様にも人気の模様。
今回は「牛乳豆腐づくり」を体験してまいりました。
使う牛乳は3L。火にかけ、焦げ付かないようかき混ぜながら沸騰寸前の93度まで熱します。
80度を超えるとだんだんと表面が泡立ってきました。
93度になったところで、120ccのお酢を注ぎ入れます
数秒かき混ぜると、あっという間に分離!
これをざるですくいあげれば「牛乳豆腐」の完成です。
カッテージチーズとも呼ばれています。牛乳に含まれるたんぱく質、カゼインの粒子が酸によってくっつき、かたまりを作ることでできるのだそう。お子様の夏休みの自由研究にも人気の体験とのことでした。
できたてを胡椒と醤油で頂きます。
あっさりしたチーズといった味わいでおいしい!ふわふわの舌触りはできたてでしか味わえないそうで、荒熱がとれると歯ごたえある食感になるそうです。
調べてみると、もともと「牛乳豆腐」は、酪農家の中で仔牛が生まれたときに食べられていたようです。
分娩後五日以内の牛の初乳は「乳及び乳成分の成分規格等に関する省令(乳等省令)別表ニの(一)の(2)1」によってヒトへの食品利用が制限されており出荷ができません。
そのため、出荷できない初乳を有効利用するために作られていたとか。
もちろん市販されている牛乳や、初乳以外の牛乳でもつくることができますが、凝固に必要なたんぱく質などの成分が初乳より薄く、生産性が低いとされています。
なるほど。出荷できない初乳を無駄にしないためのアイディアでもあったのですね。
分離した際にでるホエイ(乳清)と呼ばれる液体にも栄養がたっぷりあるとのことだったので、持ち帰らせていただきました。お母さんのアドバイスで後日カレーを作って食べたところコクがあるおいしいカレーが出来上がりましたよ!
「牛乳豆腐づくり」と並んで人気なのが「バターづくり」の体験。こちらは時間が足りず体験することができなかったのですが、自分で作ったバターをその場でパンケーキと一緒に食べることができるようです。
90%以上が高温殺菌といわれる市販の牛乳ではうまく凝固せずバターにならないそう。
また牛乳の脂肪が高温殺菌設備や瓶にこびりつくことを防ぐため、市販の牛乳は多くがホモゲナイズという脂肪球の均一化をしてから販売されています。
これもバターを作るのには向かないため、低温殺菌のノンホモ牛乳を販売する、牧場ならではの体験といえるかもしれませんね。
体験教室のプレハブのすぐ横にはこんな看板がありました。
自然でいっぱいの散歩道。
獣道のような斜面を上り下りすることになるので、少しの覚悟と動きやすい靴などの装備が必要かもしれません。
美味しいものを自然の中で食べてリフレッシュしたところで今回の調査は終了です!
動物とのふれあいや、様々な体験など、たっぷり楽しめる牧場でした。
今回は牛乳豆腐とバターのみに触れましたが、その他の体験メニューでも学べることはたくさんあるのでしょうね。
牧場主であるお父さんや、体験をお手伝いしてくださるお母さんもとても温かい方たちでした!山間部に位置しているため、ツーリングの途中に牛乳を飲みに来る常連さんもいるんだとか。
おいしい牛乳やかわいい動物、豊かな浜北の自然に癒されに行ってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
- プライベートは全力、仕事はそつなく、脱力系女子。
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