浜名湖産エビカニで「おうち魚介パーティー」しよう♪
公開日:2021/10/20
汽水湖である浜名湖はとってもたくさんの種類の水産物が水揚げされます。
代表的なものを挙げると…
うなぎ、牡蠣、海苔、あさり、ワタリガニ、クルマエビ、クマエビ、しらす、クロダイ、サヨリ、スズキ、タコ
…など。
浜松に住む者の特権として浜名湖の幸を味わいたい!
ということで、浜名湖産の魚介を手に入れるために、浜名湖東岸の浜松市西区雄踏町にある「よらっせYUTO」行ってきました。
地元漁港直送 穴場のスーパー よらっせYUTO
よらっせYUTOは地場物産品販売を行う地元に寄り添うスーパー。
雄踏、舞阪、村櫛といった浜名湖周辺の漁港から毎日新鮮な魚介が入荷される水産物の穴場スポットでもあります。
よらっせYUTO
一般市場には出回らない魚を漁師が港から直接持ち込むこともあるそうで、実はレアな品がたまたま入荷されていたなんてラッキーな出会いもあるんですよ。
入り口入ってからすぐ左手に広がるのが魚介コーナー。
今日水揚げされたばかりの魚介類が並びます。
水槽には生きたままの貝やエビカニが売られています。
あさりは大きいのは計り売り、中ぐらいから小さいのは袋売りになっていました。
- 1kg…1900円
- 500g…950円
あさり
- 浜名湖あさり一袋…550円
エビやカニは個体の大きさ(グラム数)で値段が変わります。
クルマエビ
天然クルマエビは高級エビとして有名ですね。
浜名湖では「サイマキ」という名前でも呼ばれています。
サイマキ=サヤマキ=鞘巻。腰刀の鞘の刻み目とクルマエビの縞模様がそっくりだったことから「サヤマキ」と呼ばれたそうです。これが訛って「サイマキ」になったのだそうですよ。
また、15cm以上を大車(おおぐるま)、10cm以下を鞘巻(サイマキ)と呼ぶのだそう。
お店に行ったのは10月上旬ごろでしたが、その季節に旬なのが「アカアシエビ(クマエビ)」。
アカアシエビはクルマエビの仲間。クルマエビは足と尻尾が青と黄色のグラデーションなのですが、アカアシエビは足と尻尾が赤いので「アカアシ」と呼ばれています。
アカアシエビの正式名称は「クマエビ」。熱すると鮮やかな赤色になり、殻がクルマエビより柔らかいので塩焼きなどの焼き料理におすすめなんだとか。
そして、エビの中で存在感を放っていたのは「クマ(ウシ)エビ」。
夏の終わりに登場する浜名湖最大のエビで、浜松ではクマエビと呼ばれていますが、正式名称は「ウシエビ」。ブラックタイガーの近似種で最大30センチ以上にも育つ大きなエビ。
でか!
通称と正式名称(種名)が違うので、アカなのかアオなのかクマなのかウシなのかもう頭が混乱!
ですので、ここで正式名称をまとめますと…
- すごいデカいエビ…ウシエビ
- 尻尾と足が青いエビ…クルマエビ
- 尻尾と足が赤いエビ…クマエビ
ということらしい。かなり大雑把にひっくるめましたが、素人的には頭がスッキリしました。
お次はカニのご紹介。
- 浜名湖ガザミ(ササガニ)…400円/100g
- タイワンガザミ…300円/100g
- ドウマン(ノコギリガザミ)メス…750円/100g
- ドウマン(ノコギリガザミ)オス…700円/100g
浜名湖ガザミ(ササガニ)
ガザミとはワタリガニのこと。
一番後ろの足がオールのようになっていて上手に泳ぐことができるんですよ。
浜名湖で獲れるガザミのことを地元ではササガニと呼んでいます。
タイワンガザミはこの時は店頭には並んでおらず写真は撮れませんでしたが、足やハサミが鮮やかな青い色をしています。
浜名湖ドウマン(ドウマンガニ)
ドウマンガニは、浜名湖最大のカニにしてお高級なカニ。
この日、入荷されたオスは900gほどで6900円ほど。
料亭などでいただくと1万円以上のお値段がする高級ガニですが、ここで買って自分で調理すれば少しお安くドウマンガニを食べることができますよ。
ひとまわり小さめなメスは3600円ほど。
頑張れば手が届きそうなお値段ではありますが、カニ調理は超ビギナーなので次の機会にすることにして泣く泣くドウマンガニとはお別れ。
本当にいろんな魚介があり、何を買おうか悩みましたが、インパクトがある大きいウシエビと浜名湖ガザミを購入。
生きている商品を買うにはお店の方に声をかけてパッキングしてもらいます。
捕獲されるカニ
「大きいやつください」とか「小さめのでお願いします」というと店員さんがちょうどいい大きさのやつを捕獲してくれます。
捕獲されるエビ
パッキングしてもらった
ちっちゃめでオーダーした浜名湖ガザミは900円。なんと1000円以内で収まるとは!
大きめでオーダーしたウシエビは2尾で1400円でした。
浜名湖産のエビ・カニを食す「おうち魚介パーティー」開催!
早速、持ち帰ったエビ・カニを調理!
あらかじめ申しておきますと、この手の魚介類の調理はド素人。
頑張って調理するので暖かく見守ってくださると嬉しいです。(※ 魚介グロ注意!)
おいでませ我が家へ
実はこの時もカニさんはまだ生きてます。
ギンギンに冷やした保冷剤を入れた保冷バックに入れていたので軽い冬眠状態のご様子。
Zzz…
ハサミは危険だから切ってくれてた
よく見ると味のある顔してんなあ
続いてエビさんの登場です。 エビさんもまたこの時点では生きていますが、同じく保冷バックで冷やされて冬眠状態になってますね。
鷲掴み
これは立派!
二匹いると対立の構図にしたくなるのは何故?
さて、このエビカニのゆく末ですが、
ウシエビは刺身、茹で、揚げ、焼き、どう調理しても美味しいとのことだったので、とりあえず、一匹のエビはお刺身で、もう一匹はシンプルにオーブンで塩焼きでいただくことに。
カニはやっぱり丸ごと茹でてみたいよねというので丸ごと茹でちゃいます。
まずはエビの下処理から。
さっと流水でエビを洗います。
目を覚さないかビクビク
水浴びをして目を覚ましてしまわないか戦々恐々でしたが、深い眠りだったようで足をギシギシと動かしただけでした。そのままお眠りなさい。
髭長ッ
グッ!
大きなエビ、かつ、身がブリンブリンなので、家庭用包丁では手でエビの体をしっかり押さえておかないとなかなか切れませんでした。 あと、目を覚まして暴れられるのが怖かったのですが大丈夫でした。しっかり冷やすとだいぶおとなしくなりますね。
エビって全部の手がチョキになってるんだなあ
殻を剥いていく
この後、竹串で背腸とりをして準備完了!(背腸とりはちょっとグロかったので掲載自粛しました。)
お刺身にする方はぶつ切りにして盛り付けて完成!
尻尾を少し焼いてみました
美し…
お刺身は身がぶりんぶりん。歯応えがすごくあり、噛むと甘みが出てすごく美味しい。
湯引きもしてみましたが、エビの出汁が出て一気に味の雰囲気変わりますね。どちらもすごく美味しかった。
美味しかった
塩焼きにする方はオーブンに入れて加熱。
塩焼きだったら殻剥かなくて良かったんじゃね?という疑問が頭をよぎりましたが時すでに遅し。このまま行きます!
さらば!
赤くなってきた!
15分後、焼き上がり
ねえ、これ盛り付け合ってる?
焼くとエビのヒゲがクルクルして面白い。
ですが、盛り付けの正解がわからなくて右往左往した結果ヒゲが折れちゃいました。悲し〜。
完成!
火を通すとエビの出汁が出ますね。
塩と酒まぶして焼いただけなのにこんなに味がしっかり出ますか。
ほんのり甘くて旨味が凝縮している…!レモン汁かけると爽やかでいいですね。
バジルにもよくあってました。素材が美味いからどう調理しても美味いです。
体から尾にかけてのボリュームもさることながら、頭の部分も身が詰まっていて満足感あります。
かぶりつきたい
さあ、お次はカニを塩茹でにしていきます。
軽くカニの表面を洗ってから沸騰した湯に入れます。
カニを買ったらついてきた紙
ぐつぐつに煮えた湯(塩入り)
行ってらっしゃい
本来ならば水から茹でると出汁がよく出るそうですが、よく説明読んでなくてお湯から茹でちゃいました。どんまい。
ジタバタ!
熱湯に入れられ一気に目が覚めたカニさん。
逃げないようにすかさず蓋をし、静まるのを待ちます。
それにしてもすごい磯の匂い!
静まったようだ
この頃になると「ここは海辺かいな?」と思うくらい部屋中が磯の香りが漂いだし、カニ調理もクライマックス。
茹でた湯も出汁として使う予定でしたが、ちょっと磯の香りが強すぎたのでお湯ごとこぼしてカニをザルにあげます。
じゃじゃ〜ん!真っ赤になった!
完成!
さて、食べましょうとなった時に困ったのは「カニってどうやって解体すんの?」ということ。あいにく、そんなに裕福な家庭ではなかったのでカニなんて滅多に食卓に出てこない(出てきても出汁要員としてすでに解体されてた)。
だもんで、この丸ごとのカニをどう食べたらいいのかわからん!
とりあえず腕からもぐ
美味しそう
小さめなカニをオーダーしたけど結構食べるとこある
「本体の方は?」と見様見真似でカニを割ると、
パカ!
なんかジャリジャリしてる!
ちゃんと洗ったのにおかしいなあと不思議でしたが、調べてみたら表面を洗ったり塩水につけて砂抜きしただけではエラの方に入り込んだ砂までは取れないようです。
まあ、丸ごと茹でただけなのでこの辺はおおらかに食しましょう。
どうしても気になる方は、解体してブラシで隅々洗うのが良さそうです。
すごくわかりやすい下処理の記事を見つけたのでURL貼っておきますね。
『簡単!ワタリガニ【砂を残さない】解体&下処理』 | そよかぜ釣行記
https://soyokaze45631.amebaownd.com/posts/2563826/
砂はよけるとして、いったいこれどこからが身なんだ?と困惑したハマラボスタッフは、間違えてエラをかじりました(ショリショリしてた)。 半分に切ったらどこが身かが大分わかりやすくなりましたよ。
身がぎっしり
ちょっと磯臭いけど出汁がよく出てますね。
身は柔らかくて美味しい。カニミソが程よく身にかかっていていいですね。
カニミソは濃厚でほんのり苦くて大人の味。通な人はカニの甲羅の中で身とミソを混ぜ混ぜして絡ませて食べてました。
どれもすごく美味しかったです。
今さっきまで生きてたものを食べてるんだからそりゃそうだよねとその美味しさに強く納得。
鮮度とはこんなに美味しさに影響するものだったのか。
エビカニを生きた状態から調理するのは初めてで、最初は少し怖かったのと慣れない調理であたふたしたけど、それも含めていい経験でした。
あと、最後にこれはお伝えしたいのですが、後片付けめっちゃ大変でした。
磯の匂いが全然消えない(笑)
一応、用心して次の日燃えるゴミの日に調理してその日に片付けして、次の日すぐゴミ出してもまだ匂う!この匂いどこから〜!ってプチ騒ぎになり、排水口をめっちゃ掃除しました。
美味しい魚介を食べ、キッチンは綺麗になり…と考えれば良い感じなのですが、とにかく大変だった!掃除する時間の余裕のある時にぜひ!
やっぱりカニの顔見るとなんか笑っちゃう。
「オイラ、出っ歯でゲシ…」って感じだね、カニ君は(そこは歯じゃない)
この記事を書いた人
- 猫と一緒に暮らし始め、猫アレルギー疑惑が払拭されました。猫の毛ってすごい空中に舞いますね。ふわふわ。
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