ニッサ・ホースガーデンで乗馬の魅力を調査
公開日:2017/09/22
ニッサ・ホースガーデンは、観光農園「ふれあい農園ファーマーズ・ニッサ」に併設された乗馬施設です。北区滝沢町、滝沢展望台のふもとにあり、乗馬や引き馬を楽しむことができます。
今回はニッサ・ホースガーデンで乗馬の魅力を調査!その結果をご報告いたします。
馬の種類を知る
自然豊かな滝沢の山あいを抜け、ふれあい農園ファーマーズ・ニッサに到着。
ミニチュアポニーがお出迎えしてくれました。
予約時間をお伝えし受付を済ませると、代表の西澤さんの案内で早速馬舎へ。
ちょうどシャワー中の馬を見ることができました。気持ちよさそうな表情です。
馬舎でまずご紹介いただいたのは「ハフリンガー」という種類の馬。
イタリア、オーストラリア、ドイツのバイエルン地方が原産地の「ポニー種」に分類される馬です。勘違いされやすいのですが、「ポニー種」は体高が147cm以下の馬の総称であり、特定の品種を指すわけではないのだそう。
ポニーといえば子供用の乗用馬で、とても小さいイメージがありますが、ハフリンガーは平均体高が約130cmとかなり大きい!体の幅が広く、筋肉が発達しているため大人を乗せることもできるそうですよ。
馬の種類は大きく分けて「軽種」「中間種」「重種」そして先述した「ポニー種」の4種類。日本ではこれに日本在来馬である「和種」を含めた5種類で表記されます。
今回体験乗馬する馬は「サラブレッド」のロック。
「サラブレッド」は競走馬としてもよく知られる、スピードに秀でた種類で、「軽種」に分類されます。体高は160cm~170cmと先程のハフリンガーよりもさらに大きく、体重は450kg~500kgとスマートな体型。
ロックも元々は競走馬だったのですが成績が奮わず、ここニッサ・ホースガーデンで第二の人生ならぬ馬生を過ごしているとのこと。
自分よりも大きな体高。間近で見るとかなり迫力がありました。
西澤さんによって手際よく「鞍」や手綱につながる「ハミ」がつけられ、着々と体験乗馬の準備が進んでいきます。
ロックと一緒に馬舎を出て、高い背中に乗るための台へ。いざ体験です!
乗馬を体験してみる
まずは引き馬からスタートし、馬の乗り方を学びます。
乗ってみるとまず視線の高さに驚きました。
馬の体高160cm+座高のため、視線は2mを優に超える高さになります。
背筋を伸ばして、視線は10mほど先に。馬の4足歩行のリズムを感じて揺れに合わせるように乗ります。
恐怖から体を丸めてしまいがちですが、力を抜いて姿勢は正しく。
まずは農園の内周を2周ほどします。
馬の歩く速度には4種類あり、初心者の体験乗馬で体験するのはそのうちの「並足(なみあし)」。時速5~6kmで、馬が普通に歩く速度です。人間が普通に街を歩くような速度が時速4kmなので、やはり馬はそれよりも少し速く歩くのですね。
少し速くなると「速足(はやあし)」になります。時速は15km程度。
次に「駆足(かけあし)」になり、時速は30km程度に。
最後は「襲歩(しゅうほ)」といい、競馬で走るような全速力で時速は60kmです。この速度で馬を操りうまく乗るには、かなりの体幹が必要なのだとか。
内周を回り、ある程度馬の揺れに慣れると、今度は農園の外周を散歩します。
このころには緑に囲まれた景色を見る余裕が出てきました。秋が深まれば紅葉を見ながらの乗馬も楽しめるそうです。
馬上の視点での動画を作成してみました。
高い視点で山あいを眺める気持ちよさが伝わるでしょうか。
外周を終え戻ってくると、今度は馬への指示の出し方を習いました。 引き馬は、西澤さんの指示にロックが応える形で進みましたが、乗馬は本来乗り手が指示を出します。
今回教えていただいた基本的な指示は4つ。
- ①馬を歩かせるために両足で馬のお腹を刺激する「アクセル」の指示
- ②曲がるため左右片方の手綱を引き馬の顔を進行方向に向ける「方向転換」の指示
- ③手綱を引いて止まらせる「ブレーキ」の指示
- ④きちんと指示を聞いてくれた馬に対して肩をポンポン、と叩く「褒める」指示
まずは西澤さんにリードロープを引いていただいたまま、自分で指示を出してみます。
ニッサ・ホースガーデンの馬は初心者でも乗ることが出来るよう調教されているので、拙い指示でも無事歩き出してくれました。
引き馬の状態で指示を出せるようになると、今度はリードホースを外して自分ひとりで馬に指示を出します。
馬は「空気を読む」のが得意だそうで、乗り手の行きたい方向や次に出す指示を読んでいるのか、よほど変な指示を出さない限りは初心者の指示でもきちんと動いてくれます。
しかし安心して気を抜いていると、道草を食べてしまうハプニングも。横道に逸れたり、道草を食べる馬を制御するのも乗り手の指示で。寄り道しそうな方向と逆の方向に軽く手綱を引っ張ります。
これらを組み合わせて的確に指示を出し、きちんと指示を聞いてくれたら、褒める。この繰り返しで馬との信頼関係を築いていくのだそう。
最後に馬場で馬を歩かせてみることになり、馬場へと移動。
ここでもリードロープを外して、自分で指示を出させていただきました。
いつも回っている馬場のため、賢いロックができるだけショートカットしようと内側に小さく回ろうとするのを手綱で制御します。
馬舎のすぐ横を通るため、他の馬たちも顔を出してこちらの様子を伺っていました。
一周回り終えたところで体験乗馬は終了。20分程度でしたが、まだまだ乗っていたい!と思うほど楽しい時間でした!
乗馬の魅力
実際に体験調査してわかった乗馬の魅力に迫ってみます!
- 年齢性別を問わない
- 自分で馬に乗れる年齢であれば、お子様からご年配の方まで年齢を問わず楽しめると感じました。 実際に、年齢も性別も異なるハマラボ研究員と所長が体験しましたが、二人とも同じように楽しむことが出来ました。 ニッサ・ホースガーデンには70代の常連の方もいらっしゃるそう。健康のために乗馬を続けてらっしゃるそうですよ。
- 意外にしっかり運動になる
- 馬上では、揺れに合わせてバランスをとろうとするため、自然に腹筋、背筋を使います。 またレッスンを進めて速足、駆足にも乗ることができるようになれば運動量はさらにアップ。10分間に平均46㎉ものエネルギーを消費するのだとか。 また、全身の筋肉を使う緩やかな有酸素運動かつ、日常生活であまり使わない筋肉も使うため、全体の筋肉が総体的に向上します。ダイエットや姿勢の矯正にも効果的。
- 体だけでなく頭を使う
- 喋らない馬の気持ちを理解するためには、馬をよく観察し、適切な指示を出す必要があります。 馬の脳化指数(脳の発達度)は実は犬猫に次いで高く、人間の2~3歳程度の知能があるそう。 馬としっかりコミュニケーションをとるためには頭も使うので、お子様の習い事などにも人気があります。
- 馬に癒される
- 馬には癒しの効果があるとされ、「ホースセラピー」としてヨーロッパを中心に医療や教育にも取り入れられています。 平衡感覚、温熱、足腰のトレーニングなど身体的な効果から、意思疎通を行えること、大きな馬を操れたという自信がつくことによる精神的な効果も認められているそう。 個体ごとに性格が異なるのも、馬と触れ合う魅力だそうですよ。
乗馬の魅力をしっかりと感じられたところで、今回の調査は終了です。
ホースセラピーといわれるほどに馬には癒しの効果があることを身をもって体感することができました。
ニッサ・ホースガーデンでは、体験乗馬だけでなく本格的な乗馬レッスンを受けることもできます。ふれあい農園ファーマーズ・ニッサで、季節の果物の収穫をしてから、乗馬を楽しむのもいいかもしれませんね。
予約が必要となりますので、公式ホームページのチェックをお忘れなく!
この記事を書いた人
- 浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中
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