香りの博物館で”自分の香り”を創る
公開日:2018/01/05
歴史博物館や、自然史博物館、少し変わったものでいえば楽器博物館やマンガ・アニメーションミュージアムまで、一言で「博物館」といっても様々な種類があります。
今回調査するのは数ある種類の中でも特に珍しいであろう「香り」の博物館。
早速、現地調査に出発です!
見て、嗅いで、知って楽しい!常設展
磐田市香りの博物館は、磐田市立野に位置する世界的にも珍しい「香り」をテーマにした博物館です。
香道具や香水瓶などの香りに関する美術工芸品や資料を展示しているほか、実際に香りを体験できるコーナーも充実しています。
館内は1階がミュージアムショップやカフェテラス、調香体験ができる体験コーナー、2階が展示コーナーとなっています。
2階に上がるとまず目に入るのは常設展示のひとつ、「香りの小部屋」
5つに分かれた小部屋の中は、モニターと椅子が設置されており、映像や香りに関するナレーションとともに香りを実体験することができるユニークなスペースです。
実際に「マスクメロンの部屋」に入ってみました!
モニターの中の風船に手を伸ばすと、パン!という音とともに風船がはじけて、小部屋の中が甘いマスクメロンの香りで満たされます。
映像と共に、マスクメロンに関するナレーションが流れはじめました。
マスクメロンのマスクは、英語の「musk」を由来としており、ムスク、つまり麝香のように香りが素晴らしいことからその名がつけられたのだそう。なるほど!
香りを実体験できるだけでなく、その香りに関する知識を知ることもできる、楽しい展示でした。
香りの小部屋のすぐ脇には「香りの文化史」の展示があります。こちらは撮影を控えさせていただきましたが、貴重な美術工芸品が見られるだけでなく、紀元前から続く香りの歴史を展示やタッチモニターで学ぶことが出来ます。
個人的には清時代に使われていた、嗅ぎ煙草を入れておくための容器「鼻煙壺(びえんこ)」の展示が好きでした。数センチの小瓶に美しい装飾。ぜひ実際に足を運んでご覧くださいね。
香りの博物館ならではの企画展示
年4回、季節ごとに代わる企画展も磐田市香りの博物館の魅力のひとつ。
調査を行った日は2017年10月14日より開催の「キルトとおとぎ話の世界~鷲沢玲子「キルトおぶはーと」~」を見ることができました。
「大草原の小さな家」という作品の近くには、「草原の香り」が。
目だけでなく、鼻でも展示を楽しむことができますよ。
1階にもどると、こんな展示がありました。
開館20周年を記念して、人気の調香体験で作ることのできる香水に期間限定で色を付けられるのだそう。
ハマラボも実際に体験してみました!
自分にふさわしい香りを作る
調香体験は1階、「香りの体験コーナー」で体験することができます。
香りの博物館オリジナルパソコンソフト「マイフレグランス」による香り診断をもとに、自分に最もふさわしい香りを作ることができるのだとか!
早速体験してみます!
まずは女性8種類、男性5種類のベーシックな香りの中から好きなものを選びます。
続いてパソコンの前に移動し、マイフレグランスによる診断スタート。
好きな色や、なりたい女性の雰囲気など10問程度の質問に答え、ふさわしい香りのレシピが作成されました。ここまでは無料で体験することができます。
ここからは実際に自分にふさわしい香りを作る調香!
たくさんの香りの中から種類と量を組み合わせて自分だけのフレグランスを作ります
黄色いエプロンを身に着けたら気分は調香師です。
レシピには「ボディ」「アジャスト」「アクセント」となる香りとその量(ml)がそれぞれ書かれており、自分でスポイトと小さなビーカーを使って25mlの香水を作っていきます。
3種類それぞれの香りを楽しみながら調香。一体どんな香りになるのでしょうか。
香水を混ぜ終わると、期間限定でつけることのできる色と、中に入れるスワロフスキーを選びます。
好みの色になった香水を瓶に移し、香りの博物館のシールを貼って…
完成です!
ハマラボ研究員の「自分だけの香り」はシトラスを基調とした、さわやかで甘酸っぱい香り。カジュアルに使うことが出来そうです。
最後に香水のつけ方を教わり、体験は終了。
できあがるまでドキドキでしたが、出来上がった香りはさすが「マイフレグランス」、自分好みで安心しました。
オススメ!
香りの展示はもちろん、企画展、体験まで見どころがたくさんありました。
調香体験は、友達同士で出来上がった香水を嗅ぎ合ってみるのも楽しそう!
併設のカフェでも香りにちなんだメニューを提供しているそうなので、香りを目一杯楽しむことができますよ。
お子様から大人まで楽しむことが出来る香りの博物館、ぜひ足を運んでみてくださいね。
この記事を書いた人
- 浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中
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