浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査

浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査

浜松市中区

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浜松市楽器博物館とは?

浜松市楽器博物館とは、1995年4月に開館した、楽器を専門に展示する公立博物館。
「世界の楽器と音楽を平等に扱う」ことをコンセプトに、1300点以上の世界の楽器を常時展示しています。
館内は「アジア」「オセアニア」「アフリカ」「アメリカ」「ヨーロッパ」「日本」と、地域ごとの展示に分かれているほか、「電子楽器」「体験コーナー」などもあり、子供から大人まで楽しむことができますよ。

こちらの楽器博物館、「音楽の街 浜松」を代表する文化施設だけに、他の施設にはないようなすごいところがたくさんあるんです!
今回は現地調査をもとに、「浜松市楽器博物館のここがスゴイ!」をご報告いたします。

ここがスゴイ!①公立としては日本唯一、東洋最大級の楽器博物館

JR浜松駅北口より徒歩10分。楽器博物館へ到着です。駐車場がないため、お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用くださいね。

浜松市楽器博物館_浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査|ハマラボ[ハママツ研究所]

浜松市楽器博物館は、公立としては日本で唯一の楽器博物館です。世界中の楽器を展示する博物館は世界的にも珍しく、1300点以上もの展示品は東洋でも最大級。
県外から訪れる方も多くいらっしゃるとか。
浜松周辺に住んでいるのであればぜひ1度は行ってみるべき!スポットです。

館内入ってすぐの第1展示室では「アジア」「日本」の楽器を展示。
同じく1階には「電子楽器」「国産洋楽器」を展示する第4展示室があり、地下階にはその他の地域の楽器を展示する第2展示室と、「鍵盤楽器」を展示する第3展示室があります。

ここがスゴイ!②貴重な楽器を多数展示

第1展示室でまず目に入ったのが、きらびやかな打楽器主体のオーケストラ、「ガムラン」。

浜松市楽器博物館_浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査|ハマラボ[ハママツ研究所]

青銅で造られたインドネシア・中部ジャワ島のガムランは、王宮で使われていたものなのだそう。
すぐ脇にはジャワ島よりも少し宗教色の強いバリ島のガムランがあります。

浜松市楽器博物館_浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査|ハマラボ[ハママツ研究所]

特徴はなんといっても大きな装飾。

浜松市楽器博物館_浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査|ハマラボ[ハママツ研究所]

楽器と共に展示されているこちら、バリ島に伝わる獅子の姿の聖獣「バロン」は、ガムランの演奏に合わせて踊る悪霊払いの儀式「バロンダンス」のためのもの。怖い顔をしていますがあらゆる災害を防ぐ力を持つとして信仰されているのだとか。

浜松市楽器博物館_浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査|ハマラボ[ハママツ研究所]

その向かいにあるこちらもバリ島の楽器で、世界最大の竹ガムラン、ジュゴッグ。
極彩色の彫刻はいずれも聖獣バロンと同じく、バリ・ヒンドゥーの神々です。

ジャワ島、バリ島の青銅ガムランと、世界最大の竹ガムラン、ジュゴッグ。これら3種類のガムランがそろっているのは世界でも浜松市楽器博物館だけなのだそう。
楽器としての展示だけでなく、そこから世界各国の文化を知ることができるのも楽器博物館の楽しみですね。

こちらはご存知サクソフォーン。第2展示室、「ヨーロッパ」エリアに展示されています。

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かなり年季が入った見た目ですが、それもそのはず。こちらはサクソフォーンの考案者、アドルフ・サックスが存命中、パリの工房で製作したオリジナルのサクソフォーンなのだそう。
1860年頃作られたので、およそ150年前の楽器です。今でも音は出るのでしょうか。

第3展示室では、こんな美しい装飾の楽器を発見。

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金色の塗装に黒鍵が映えますね。こちらは1765年に作られた鍵盤楽器、チェンバロ。
フランス、ブルボン王朝の王室御用達楽器製作家F.E.ブランシェ2世によって作られた世界的名器で、とても貴重なものなのだそうですよ。

ここがスゴイ!③「みる」「きく」「ふれる」展示

これだけ貴重な楽器がありながら、浜松市楽器博物館はガラスケースを使用しない露出展示。展示品に触れることはできませんが、様々な角度から見ることが出来ます。
楽器に使われている素材は、地域や文化によって違うので、質感を間近で味わうことが出来るも嬉しいところ。

また、「きく」展示として、楽器の前には音を確認できるヘッドフォンスタンドが用意されています。

浜松市楽器博物館_浜松市楽器博物館のここがスゴイ!を調査|ハマラボ[ハママツ研究所]

楽器の音や解説を聞くことが出来るイヤホンガイドも無料で貸し出しされているので、目の前の楽器がどんな音を奏でるものなのか、理解しながら回ることが出来ます。

体験ルームや体験コーナー、レファレンスコーナーなどの「ふれる」展示も充実。

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モンゴルの馬頭琴のような歴史ある楽器から、電子ドラムのような最新楽器まで自由に演奏することができますよ。

ここがスゴイ!④ギャラリートークや展示室ガイドツアーなどイベントがたくさん

館内を自由に見て回っていると「ギャラリートーク開催」のアナウンスがありました。
浜松市楽器博物館では、毎日数回、楽器演奏を含めたギャラリートークを行っています。
今回は鍵盤楽器クラヴィコードに関するギャラリートークを聞くことが出来ました。

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こちらのクラヴィコードは1788年に北欧ストックホルムで作られたものとのこと。クラヴィコード自体はおよそ600年前から存在し、かのモーツァルトも好んで演奏していたそうですよ。

スタッフの方が繊細な音で奏でる「きらきら星変奏曲/モーツァルト」を動画にしてみました。

展示されている楽器についての詳しい解説を聞くことができる機会。ギャラリートークはタイミングが合うようであればご覧になることをおすすめします。

日曜日には、展示室ガイドツアーやミニコンサート&レクチャーも行われているそう。解説や演奏込みで回ることができれば、より理解が深まりそうですね。

ここまで2時間をかけて館内を回りましたが、しっかり見ようとするとまだまだ時間が足りない!ギャラリートークに選ばれる楽器も毎回違うので、何度行っても楽しむことが出来そうです。
企画展やワークショップ、レクチャーコンサートなど他にも見どころはたくさんある模様。追調査の余地を残して今回の調査は終了です。

結果報告

浜松市に世界的にも珍しい文化施設があるというのは誇らしいですよね。

"楽器は、その素材や形、音の出し方や音色、 さらにはそこから生み出される音楽を通して、 それぞれの地域と時代に生きた人びとの智恵や感性を、鮮明に映し出してくれます。 " (浜松市楽器博物館公式ホームページより)

というのが浜松楽器博物館のシンボルメッセージ。
楽器は単にエンターテイメントとして音を出す道具、装置であるだけでなく、美術工芸品や信仰の対象などの側面も持つほか、楽器を通して先人の知恵と感性を学び取ることができる、とのこと。
音楽に興味のある方はもちろん、楽器をやったことがなくても楽しむことができる展示内容になっているので、ぜひ足を運んでみてください。

この記事を書いた人

ハママツ研究所
ハママツ研究所
浜松を愛し、浜松に愛されることを目指して日々研究に没頭中

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